のぞむ
「というわけで、データ転送に便利なSHAREit(シェアイット)について詳しく書いてみるよ。」
博士
「あんまり情報が出回ってないな、これ。それこそ似たような『Share It!』っていうクラウドサービスもあるそうな。」
おかだ
「スマホなんかはGoogle Playですぐ見つかるけど、PC向けやとググってもドンピシャなページが出てこんな。」
のぞむ
「そうなんだよね。とりあえず、一番公式的なページのアドレスを貼っておくよ。
http://shareit.lenovo.com/lang/jp/index.html
ここからダウンロードも出来るし、簡単な紹介もあるし。」
博士
「パッと見、そんなに派手なページでもないし、超便利!って感じもそんなにせんな。」
おかだ
「確かに。これでよく使ってみようと思ったな。」
のぞむ
「ぼくが見たやつは、たぶんThinkPadに入ってた『Lenovo Messenger』ってツールにあった紹介文みたいなやつだったと思う。『写真や音楽ファイルを転送するのに妻がデバイスに合わせてケーブルやら準備してうんたら』みたいな文句だったと思うよ。」
博士
「それってもう見られんのか?」
のぞむ
「そうみたいですねぇ。要はLenovoから新しい情報があると通知が届いて、見たら消えるようだねぇ。」
おかだ
「消えてくれるのはありがたいが、もう見られないとか幻レベルやな。せっかく紹介文を書いたダンナもがっかりやw」
博士
「『Lenovo Messenger』についても情報が少ないな。メッセンジャーバッグだのメッセンジャーケースだの周辺機器の情報ばかりじゃな。そもそも『Messenger』って名前自体もなんにでもありそうじゃしな。」
のぞむ
「ThinkPadユーザしか必要ない情報だとはいえ、疑問に思ってる人もいるんじゃないかね。多くのユーザは不要と思ってる機能だからこそ、公式でサポートすればいいのに。フォーラムとかで聞けばいいのか。」
おかだ
「Lenovoのプリインソフトっていえば、大問題があったな。『Superfish』やったっけ?」
博士
「ああ、ThinkPadじゃないLenovoシリーズにプリインストールされておったアドウェアというか、マルウェアというか、Web上のセキュリティを根底から揺るがすレベルの悪意あるソフトウェアじゃな。」
のぞむ
「これこそググればザクザク出てくる情報だね。プリインソフトをタダでつけてあげてるお得なオマケ、くらいにしか考えてないからこういうことが起きるのかね。」
おかだ
「要らなきゃアンインストールしてください、自己責任において。って感じかな。」
博士
「じゃからこそ、詳しい紹介ページとかしっかり作っておけばよいのにな。一度見たらもう見られない、とかじゃなく。」
のぞむ
「さっきのSuperfishは正式にはSuperfish社のVisual Discoveryってソフトのことで、Lenovoが作ったわけじゃないけど、『Lenovoのソフト』っていう悪いイメージは少なからずあるよね。」
博士
「ゼロトラフィックとかいうよく知らない通信方式でセキュリティダダ漏れ、とかな。」
おかだ
「せやな。家の中限定なら危険は少ないやろが、外へ持ち出すノートPCとかスマホ、タブレットなんかはよく考えるとちょっと怖いな。」
のぞむ
「なんか、SHAREitの紹介をしているつもりがネガキャンになってるねw まぁ悪いところも知った上でこうして使っているよ、というユーザ視点ということでww」
博士
「じゃ、そろそろちゃんと紹介しようかw」
のぞむ
「そうだね。接続には二通りあって、それぞれのデバイスで送信・受信で待機状態にしてから相手を見つけて通信する方法と、先にデバイス同士を接続してから送信する(相手は自動受信)方法があるよ。」
おかだ
「スマホからPCへ送信してみよか。」
のぞむ
「OK。じゃ、まずスマホ画面。送信をタップするよ。」
博士
「SH-09Dってのは端末名じゃな。友達とスマホ同士でやったりする場合はユーザ名やニックネームなど自由に変更できるぞ。」
のぞむ
「送信をタップしたら、写真を選ぶよ。複数選択も出来るし、ミュージックやアプリ、ビデオとかあるけど、基本的にファイルなら何でも転送できるよ。選んだら『次へ』」
のぞむ
「で、スマホ側は受信者を探します。この前後のタイミングで、PC側の受信をクリック。」
おかだ
「すぐに見つからんもようw」
のぞむ
「スマホを無線LANアダプタの辺り(適当)に近づけると見つかるよ。大抵の場合スマホのほうが先にPCを見つけるみたい。」
のぞむ
「相手が見つかったら自動的に受信。受信したファイルを保存する場所は、メイン画面の右上のボタンからメニューを呼び出して、設定。」
のぞむ
「で、下の方の拡張から保存場所を参照して設定。でもここでひとつ不満点。」
おかだ
「お、ネガキャンwww」
のぞむ
「指定したフォルダに、『Shareit』フォルダが出来て、さらにその中に『Photo』フォルダが出来て、そこに保存されるという。まぁMusicだったりVideoだったり種類ごとにフォルダが出来るんだろうけどさ。他のソフトからも同じ保存場所にしたいのに。」
博士
「他のソフトの保存場所をXXX\Shareit\Photo にすれば?」
のぞむ
「あ・・・」
おかだ
「あ・・・(察し)」
博士
「・・・そうじゃ!先に接続する場合もあるんじゃったよな!」
のぞむ
「ほとんどおんなじでーす(無表情)」
おかだ
「あーあ、拗ねたでw」
博士
「ほれ!こんな風になるんじゃよな!」
おかだ
「けど思ったよりつながり悪いな。LANを使うとか使わんとか聞かれるし。」
のぞむ
「iOSとの接続の場合は無線LANに接続している必要があるんだって。AndroidとWindowsPCの場合は必要ないっていうけど、見つかる前にメッセージがでちゃうんだね。・・・いや、ちょっと待てちょっと待てお兄さん?」
おかだ
「だれがはまやねんやねんw」
のぞむ
「さっきから何回もやってるんだけどさ、『受信』にすると必ずLANの接続が切れるんだよね。」
博士
「『最適な機能のホットスポットを作成しているが、現在WLANネットワークが一時的に使用できない』と書いてあるな。どういうことかな?」
のぞむ
「ちょちょっちょっと待て、おにさーん!」
おかだ
「だれがはまやねんww」
のぞむ
「『Lenovo Easyplus Hotspot』ってのが出来てる…」
博士
「これがSHAREitの通信方式なんじゃな。いわゆるアドホック通信ってやつなのかな?」
おかだ
「EjrpNなんちゃらとかSSIDを作って、ローカルIPアドレスも振っとるみたいやしな。相手もSHAREitでおんなじ設定作れば通信可能ってことやな。」
のぞむ
「でも、『送信』にしたときには出来ないんだよね。…ちょちょちょちょちょちょっとちょぉっと待て、ぅおにぃさーん!!」
おかだ
「オリラジ入ってきたでwww」
のぞむ
「スマホでも『受信』にしたら変なネットワークが出来たよ。しかもWiFiテザリングとかになってるし!」
博士
「WiFiテザリングってことは、スマホが親機としてルータ的機能を持つってことか。そうするとアドホックってわけでもないのか?」
おかだ
「それが『ゼロトラフィック』なんか?」
のぞむ
「結果からすると、接続切れたら家WLANにつなぎ直して同一のLAN上にあれば通信はうまく行く、ってことなんだな。同一のLANじゃなくてもつながるためのホットスポットなんだろうけど、もともとが同一LANだったらそっちを優先するとか出来ればいいんじゃなかろうか。」
博士
「そしたらAirDroidじゃ…」
のぞむ
「はっ…」
おかだ
「はっ…(察し)」
博士
「そっそうじゃ!通信速度はどうなんじゃ?Bluetoothの40倍だか60倍だか!」
おかだ
「公式ページでは40倍、Google Playでは60倍と、1.5倍の差があるもよう。」
のぞむ
「X60sから動画と画像で合計300MB弱のフォルダを転送させたときは5分ほどで転送出来たよ。でもこれももともとのWLANなのかLenovoのホットスポットなのか分かんないな。」
博士
「WindowsXPのパソコンにもインストール出来るのかな?」
のぞむ
「できるけど、バージョンは1.0いくつの英語バージョンだよ。Windows8.1版は2.1.21.0で、スマホ版は2.7.56とかなってる。」
のぞむ
「ちなみにXPからさっきのフォルダをGoogle Driveに上げてみたら10分くらいかかったから、ネット接続よりは速いんだけど、当たり前か。」
おかだ
「このSHAREitって、スマホ同士とかスマホとタブとか、出先でPCとやり取りするとか、そういう想定が強い感じやな。家とかネットワークがきちんと組まれているところでは良さが発揮しきれんのやないかな。」
博士
「そうじゃな。あと、ほれパソコンは有線でつないでいてワイヤレス環境のない家庭とかな。きっとのぞむくんの見たという紹介文の家庭はそうなんじゃよ。奥さんは家でもスマホはLTE通信なんじゃよ。」
のぞむ
「うーん、でも他のデバイスと接続するためにいったんローカルのネットワークを切断するって、どうなんだろうね。それじゃケーブルでつないだほうがまだましだし、そのネットワークに乗せたほうがはるかに楽チンじゃないかなぁ。」
博士
「それはAirD…おかだ「ラッスンゴレライ!!」」
のぞむ
「…もうラッスンは待ってまっせん…」