のぞむ
「こんにちは、博士。なんだかグタグダで国会が終わったらしいね。」
博士
「こんにちは、のぞむくん。参議院で問責決議案が可決されていくつかの法案が廃案になったというやつじゃな。ねじれ国会による混乱の一端なんだな。」
のぞむ
「ねじれ国会ってよく聞くけど、何が問題なの?」
博士
「衆議院と参議院で多数政党が異なるもので、野党が過半数を占める場合に出した法案が否決されてしまい政治が進まなくなってしまうことが問題なのじゃ。 」
のぞむ
「今は衆議院が自民党多数で、参議院が民主党多数なんだね。」
博士
「実際は単独過半数でないため、協力してくれる政党と合わせて、ということじゃが、大雑把に言うとそういうことじゃな。」
のぞむ
「自民党と民主党はどうしてあんなに意見が違うの? 何を言っても相手を否定するだけみたいに見えるよ。社会党の人は『なんたら内閣』とかうまいこと言おうとしてるだけみたいだし。」
博士
「野党の役割として、与党の案を精査して偏りが出ないよう別の立場から議論するということがあるが、モノによってはけなし合いになるときもあるな。感情的に映ることはたしかにある。」
のぞむ
「そもそも同じ政党だからって意見は同じとは限らなくない?議論とかの前に、別の理由で意見を揃えてるんじゃないかって勘ぐっちゃうよ。選挙の票とか党でのポストとかさ。」
博士
「もちろん、票やポストは議員にとって大事なものじゃし、党の方針に近い人ほど多く恩恵が受けられるのは当然じゃが、それが目的になって意見を決めてしまったらいかんな。問題なのは、そうでない議員はいるにしても、多くの国民には一人一人の議員の意見よりも政党の都合で意見が決まってしまっていると思われてしまっていることじゃ。」
のぞむ
「ちゃんと議論をして、各党が納得いく案にしていけば、むしろねじれていたほうがいろんな意見が取り入れられていいんじゃないの? ねじれ国会を問題にしている時点で、ちゃんと議論してませんって言ってるような感じがするんだけど。」
博士
「互いの立場で譲れん場合もあるから一概にそうとも言えんが、納得するのは各党でなく国民、ということは常に考えてもらいたいもんじゃ。」
のぞむ
「その『国民』もやっぱりいろんな立場があるんだよね。」
博士
「そうじゃな。例えば労働問題なら経営者側と労働者側で意見は異なるし、環境問題にしても地元住民と開発推進派など意見が180度異なる場合もある。だから、どっちも『国民のため』と言えば大義名分があるが、結果平行線をたどり、多数決で勝てるような戦術になってしまう。さっきと同じことじゃが、戦術ありきになってしまってはいかんのだが、そう映ってしまっていることに気付いて欲しいもんじゃ。」
のぞむ
「弱い立場の人の味方だ、って言ってる政治家が多いけど、実際はお金持ってる人の言いなりみたいな政治になっちゃってるような気がするな。いろんな面で直接支援してくれるのはそういう人たちだからねぇ。
選挙だって、一人一人に訴えても投票にも来ないなら、お金持ってて影響力のある人に頼んだり懇意にしたほうが結果に繋がるし。」
博士
「ふむ。建前と現実の苦しいところではあるな。そういう意味では国民一人一人の責任というのも積み重ねれば大きいことじゃ。政治家がダメだから投票しない→投票しない人の意見より投票してくれる人の声を聞く→弱い立場の意見なんて本気で取り入れないから政治家はダメだ、という悪循環の入口を作ってしまっているのかもしれんという自覚をもたねばならん。」
のぞむ
「民意、というのも難しいよね。東京都議選で維新の会がダメだったのも橋下代表の発言による民意、みたいなことを言ってたけど、みんな橋下氏の発言に頭にきただけで、それこそ今回落選した人の何が評価された訳じゃないしね。しいていえば、『あんなこと言う橋下の犬なんだろ』っていうことなんだろうけど。」
さすけ
「ぼくはパパさん家の犬です。」
博士
「ほっほっ、さすけには難しい話じゃな。まぁ、政治というのは難しいもんじゃ。何が正解か人により立場により変わってしまうものを、多くの人々の代表として表舞台で決断していかねばならぬのじゃからな。じゃからこそ、何かに流されるのではなく、自分の意見をはっきりと言い、より良くするための議論をいとわない人であって欲しいな。」
のぞむ
「そうした人を選んで行くのが選挙なんだよね。選挙についても言いたいことはいっぱいあるんだけど、博士、ちゃんと僕の意見も取り入れて投票してよ。」
博士
「そうじゃな。のぞむくんは投票権はないけど、この国のことを考える権利はあるはずじゃな。そうした議論を周りの大人としてみるのも民意のひとつじゃな。」
のぞむ
「さすけ、じゃおっさんとも話してみよう! あ、ここじゃないとさすけはしゃべれないんだっけ? ま、さすけの気持ちはおっさんは分かってるだろうから、ちゃんと考えて投票するよう話してこよう。」
博士
「子供たちの未来のため、という議員も多いが、そういう人も本当に子供たちと話してみるとええ。ひとりひとりがねじれていなければ、国会がねじれようがきちんとした議論は出来るはずじゃからな。」
posted on 2013年6月29日土曜日
posted on 2013年6月26日水曜日
そろそろプロ野球の話でもしてみますか
のぞむ
「最近スポーツといえばサッカーの話題ばかりだね、博士。」
博士
「そうじゃのう。野球の話でもしてみるかの。交流戦も終わってしまったしの。オールスターのファン投票結果も出たみたいだしな。」
のぞむ
「楽天イーグルスは惜しかったね。田中の無双っぷりだけ際立っているけど、チーム力もついてきたよね。直人と草野がいないのが残念だけど。」
博士
「そうじゃな。山崎にしても、望まない形でチームを去ってしまった選手が多い印象じゃな。野村監督の色を消した上で強くなったから、成功と言っていいのかもしれんが、ちと寂しくはあるな。」
のぞむ
「今いる選手には申し訳ないけど、あの頃の魅力はちょっと薄れたかなぁ。ま、落合色を消したとたん弱くなった中日ドラゴンズよりはまだいいけど。」
博士
「中日は監督も含め世代交代が難しくなっておるな。ベテランに力はあるものの、衰えた穴を埋めるのもまたベテランじゃからな。そこへ来て吉見や浅尾といったこれからの柱となる選手がケガなどで活躍できないとなると、若手を伸び伸びとも育てられんしな。」
のぞむ
「中日の外人はいつもいいね。スカウトがいいんだろうね。ルナはオールスターは残念だけど、球団がしっかり評価してあげてほしいよね。堂林や宮本どうこうじゃなくて、中日ファンの冷めっぷりのせいだしね。
それと、若手といえば、今年のルーキーはなかなか目立っているね。」
博士
「そうじゃな。高卒ルーキーの藤浪、大谷はもちろん、ライアン小川や楽天の則本も頑張っておる。巨人の菅野に至っては、ルーキーなのを忘れてしまう存在感があるな。」
のぞむ
「ドラフトでは叩かれたけど、言うだけのことはあったね。ぼくも最初はケッって思ってたけど、あれだけ実力を見せられると認めざるを得ないね。逆にブランクなくプロに入ってたらどんだけだよと思うくらい。」
みらい
「あら、我がジャイアンツの話題かしら?なんだかんだもたつきもしてるけど、4月の勢いでぶっちぎっちゃつまんないものね。苦しんでこその栄光よ!」
のぞむ
「うわ!みらいちゃん。巨人ファンなんだ、分かるわぁ。」
しょうこ
「わたしは広島カープが好き。前田智徳様の骨折は残念です。」
博士
「また渋いところを好みますな、しょうこちゃん。なるほどヤンキースの黒田しかり、漢タイプが多い球団かもしれんな。」
しょうこ
「北別府・佐々岡・大野・川口の頃の投手王国は素晴らしかったわ。炎のストッパー津田様の生きざまも素敵だわ。」
みらい
「あんた、いつの人間よ。あたしはなんてったって由伸よね~♪」
博士
「それもリアルタイムとは言いがたいぞ…。さすけも野球は見るのかい?」
さすけ
「ボールが転がってると追いかけます。でも捕まえたことないけど。テレビってやつの後ろに行っても落ちてないんです。」
のぞむ
「さすけはつば九郎のように腹黒くなっちゃダメだよ。」
さすけ
「ぶーあざでるーびー、とかですか?」
博士
「野球そのものから話が離れてきたな…。後半戦の展望はどうじゃろうな?各々順位予想でもしてみるかの。」
のぞむ
「うーん、正直楽天の順位より田中が無敗でシーズン終えるかどうかに注目したいなぁ。まぁ、しいていえば、
セ・リーグ
1 巨人
2 阪神
3 広島
4 DeNA
5 中日
6 ヤクルト
パ・リーグ
1 ソフトバンク
2 西武
3 楽天
4 ロッテ
5 日本ハム
6 オリックス
かな。」
みらい
「あたしは、
セ・リーグ
1 巨人
2 中日
3 阪神
4 広島
5 ヤクルト
6 DeNA
パ・リーグ
1 西武
2 ロッテ
3 ソフトバンク
4 楽天
5 オリックス
6 日本ハム
かな。中日は浅尾くん次第だし、マエケンはちょっと好みじゃないし。
西武の雄星くんもかわいいわよね。」
しょうこ
「わたしは願望も込めて
セ・リーグ
1 広島
2 巨人
3 阪神
4 中日
5 DeNA
6 ヤクルト
パ・リーグ
1 西武
2 楽天
3 ソフトバンク
4 ロッテ
5 日本ハム
6 オリックス
かしら。智徳様の奇跡の復活と、健太さんも嫌いじゃないわ。そして1986年と1991年の借りを西武ライオンズに返すのよ。もちろん、7戦以上戦ってね。」
博士
「わしは、
セ・リーグ
1 巨人
2 阪神
3 中日
4 DeNA
5 広島
6 ヤクルト
パ・リーグ
1 ソフトバンク
2 ロッテ
3 楽天
4 日本ハム
5 西武
6 オリックス
かの。これだけ並べればどれか当たるかな?巨人がコケたら総崩れじゃな。」
みらい
「巨人がコケるわけないでしょ!個人タイトルは取れないかもしれないけど、逆に全員野球でぶっちぎりよ!」
のぞむ
「ひねくれで、楽天が優勝できなければ、田中も残ってくれるかな?ってか、星野監督でメジャーに行くと『オレが育てた』的になりそうでなぁ。田中は、サッカーの本田と一緒で、田中並みの意識の選手をどれだけチームに増やせるかを最後の仕事にして欲しいな。永井や青山、小山、嶋に鉄平、高須とか、昔からのメンバーがフル回転して、高校で成し遂げられなかった日本一を達成してダルのいるメジャーへ行ってもらいたいな。」
しょうこ
「とにかく智徳様のケガが治って下さい。それと、謙二郎サンはいい加減ちゃんとした采配をふるって下さい。」
博士
「わしは、最終的には打力のあるチームが残る気がするな。好調の外国人が最後まで持つかどうかじゃな。
ま、それぞれの想いを胸に、後半戦もプロ野球を応援していこうぞ。
それと、さすけの予想はシーズンが終わったら聞こうか。」
のぞむ
「あ、全滅したときの言い訳だ。さすけ、今言っちゃいなよ。」
さすけ
「えーと、えーと、まだ12球団の監督も覚えてないので、予想できないです。」
博士
「ほっほっほっ。では、今シーズンが終わるまでの宿題にしておこう。ま、来年ジョイナスをはじめ、何人か変わるだろうがな。」
のぞむ
「クライマックスシリーズや日本シリーズまで盛り上がるといいね。あ、その前にオールスターもあるしね!」
「最近スポーツといえばサッカーの話題ばかりだね、博士。」
博士
「そうじゃのう。野球の話でもしてみるかの。交流戦も終わってしまったしの。オールスターのファン投票結果も出たみたいだしな。」
のぞむ
「楽天イーグルスは惜しかったね。田中の無双っぷりだけ際立っているけど、チーム力もついてきたよね。直人と草野がいないのが残念だけど。」
博士
「そうじゃな。山崎にしても、望まない形でチームを去ってしまった選手が多い印象じゃな。野村監督の色を消した上で強くなったから、成功と言っていいのかもしれんが、ちと寂しくはあるな。」
のぞむ
「今いる選手には申し訳ないけど、あの頃の魅力はちょっと薄れたかなぁ。ま、落合色を消したとたん弱くなった中日ドラゴンズよりはまだいいけど。」
博士
「中日は監督も含め世代交代が難しくなっておるな。ベテランに力はあるものの、衰えた穴を埋めるのもまたベテランじゃからな。そこへ来て吉見や浅尾といったこれからの柱となる選手がケガなどで活躍できないとなると、若手を伸び伸びとも育てられんしな。」
のぞむ
「中日の外人はいつもいいね。スカウトがいいんだろうね。ルナはオールスターは残念だけど、球団がしっかり評価してあげてほしいよね。堂林や宮本どうこうじゃなくて、中日ファンの冷めっぷりのせいだしね。
それと、若手といえば、今年のルーキーはなかなか目立っているね。」
博士
「そうじゃな。高卒ルーキーの藤浪、大谷はもちろん、ライアン小川や楽天の則本も頑張っておる。巨人の菅野に至っては、ルーキーなのを忘れてしまう存在感があるな。」
のぞむ
「ドラフトでは叩かれたけど、言うだけのことはあったね。ぼくも最初はケッって思ってたけど、あれだけ実力を見せられると認めざるを得ないね。逆にブランクなくプロに入ってたらどんだけだよと思うくらい。」
みらい
「あら、我がジャイアンツの話題かしら?なんだかんだもたつきもしてるけど、4月の勢いでぶっちぎっちゃつまんないものね。苦しんでこその栄光よ!」
のぞむ
「うわ!みらいちゃん。巨人ファンなんだ、分かるわぁ。」
しょうこ
「わたしは広島カープが好き。前田智徳様の骨折は残念です。」
博士
「また渋いところを好みますな、しょうこちゃん。なるほどヤンキースの黒田しかり、漢タイプが多い球団かもしれんな。」
しょうこ
「北別府・佐々岡・大野・川口の頃の投手王国は素晴らしかったわ。炎のストッパー津田様の生きざまも素敵だわ。」
みらい
「あんた、いつの人間よ。あたしはなんてったって由伸よね~♪」
博士
「それもリアルタイムとは言いがたいぞ…。さすけも野球は見るのかい?」
さすけ
「ボールが転がってると追いかけます。でも捕まえたことないけど。テレビってやつの後ろに行っても落ちてないんです。」
のぞむ
「さすけはつば九郎のように腹黒くなっちゃダメだよ。」
さすけ
「ぶーあざでるーびー、とかですか?」
博士
「野球そのものから話が離れてきたな…。後半戦の展望はどうじゃろうな?各々順位予想でもしてみるかの。」
のぞむ
「うーん、正直楽天の順位より田中が無敗でシーズン終えるかどうかに注目したいなぁ。まぁ、しいていえば、
セ・リーグ
1 巨人
2 阪神
3 広島
4 DeNA
5 中日
6 ヤクルト
パ・リーグ
1 ソフトバンク
2 西武
3 楽天
4 ロッテ
5 日本ハム
6 オリックス
かな。」
みらい
「あたしは、
セ・リーグ
1 巨人
2 中日
3 阪神
4 広島
5 ヤクルト
6 DeNA
パ・リーグ
1 西武
2 ロッテ
3 ソフトバンク
4 楽天
5 オリックス
6 日本ハム
かな。中日は浅尾くん次第だし、マエケンはちょっと好みじゃないし。
西武の雄星くんもかわいいわよね。」
しょうこ
「わたしは願望も込めて
セ・リーグ
1 広島
2 巨人
3 阪神
4 中日
5 DeNA
6 ヤクルト
パ・リーグ
1 西武
2 楽天
3 ソフトバンク
4 ロッテ
5 日本ハム
6 オリックス
かしら。智徳様の奇跡の復活と、健太さんも嫌いじゃないわ。そして1986年と1991年の借りを西武ライオンズに返すのよ。もちろん、7戦以上戦ってね。」
博士
「わしは、
セ・リーグ
1 巨人
2 阪神
3 中日
4 DeNA
5 広島
6 ヤクルト
パ・リーグ
1 ソフトバンク
2 ロッテ
3 楽天
4 日本ハム
5 西武
6 オリックス
かの。これだけ並べればどれか当たるかな?巨人がコケたら総崩れじゃな。」
みらい
「巨人がコケるわけないでしょ!個人タイトルは取れないかもしれないけど、逆に全員野球でぶっちぎりよ!」
のぞむ
「ひねくれで、楽天が優勝できなければ、田中も残ってくれるかな?ってか、星野監督でメジャーに行くと『オレが育てた』的になりそうでなぁ。田中は、サッカーの本田と一緒で、田中並みの意識の選手をどれだけチームに増やせるかを最後の仕事にして欲しいな。永井や青山、小山、嶋に鉄平、高須とか、昔からのメンバーがフル回転して、高校で成し遂げられなかった日本一を達成してダルのいるメジャーへ行ってもらいたいな。」
しょうこ
「とにかく智徳様のケガが治って下さい。それと、謙二郎サンはいい加減ちゃんとした采配をふるって下さい。」
博士
「わしは、最終的には打力のあるチームが残る気がするな。好調の外国人が最後まで持つかどうかじゃな。
ま、それぞれの想いを胸に、後半戦もプロ野球を応援していこうぞ。
それと、さすけの予想はシーズンが終わったら聞こうか。」
のぞむ
「あ、全滅したときの言い訳だ。さすけ、今言っちゃいなよ。」
さすけ
「えーと、えーと、まだ12球団の監督も覚えてないので、予想できないです。」
博士
「ほっほっほっ。では、今シーズンが終わるまでの宿題にしておこう。ま、来年ジョイナスをはじめ、何人か変わるだろうがな。」
のぞむ
「クライマックスシリーズや日本シリーズまで盛り上がるといいね。あ、その前にオールスターもあるしね!」
posted on 2013年6月23日日曜日
富士山はこれまでも、これからも日本一の山
のぞむ
「ふーじーは にーぽっんいーちーのーやま~♪」
博士
「お、のぞむくん。富士山の世界遺産登録を喜んでおるのか。」
さすけ
「ぼくも日本の天然記念物として嬉しいです。」
博士
「そうか、さすけは柴犬じゃからな。なんにせよ、日本の自然が世界に認められたのは嬉しいことじゃ。」
のぞむ
「ま、そういうことだよね。」
博士
「なんじゃ。意外にも冷めておるな、のぞむくん。」
のぞむ
「いや、地元の人や関係者が喜ぶのは当然だと思うし、日本人が喜ぶのもいいよ。けど、なんかその、ユネスコ万歳な感じ?に違和感があるんだよね。」
博士
「ふーむ、ユネスコというよりメディアの取り上げ方なんじゃないかな?富士山が素晴らしい、というより決まったことが素晴らしい、的な内容がクローズアップされすぎとか。」
のぞむ
「そうなんだよね。富士山は昔から変わらずあって、その素晴らしさをこれからも守っていきましょう、ということなんだろうけど、世界遺産に登録されるためになんたら、とかは富士山的にはどうでもいいことなんじゃないかと思うわけですよ。」
博士
「それでも多くの人に認められるために、地元の方をはじめたくさんの関係者が努力してきた結果じゃからな。世界遺産という栄誉を得られたのは喜ばしいことじゃよ。」
のぞむ
「そもそも世界遺産ってなんなの?ユネスコってどんな組織なのさ?」
博士
「ユネスコとは『国際連合教育科学文化機関』、つまり国連の機関で、教育や文化の振興を通じて戦争の悲劇を繰り返さないという理念に基づいておる。そして登録された世界遺産は、環境破壊や紛争などから保護するなど保全活動が行われ、未来永劫その姿を保っていくことを目指しておるのじゃ。」
のぞむ
「ふーん、汚したり壊したりするのは人なのにね。わざわざそんなこと決めないと、大事なものを守れもしないんだ。」
博士
「お、今日はひねくれモードじゃな。何が気に入らんのじゃ?」
のぞむ
「うん。ひねくれてるのは分かってるんだけどね。なんか、オリンピックの時の話みたいでさ。ユネスコさんのご機嫌伺いみたいになってるなら、本末転倒なのかなって。『ここは素晴らしい。我々が協力するから是非守っていきましょう』っていうならまだしも、こっちから申請して、事前に通りそうとか通らなそうとかどこは外せとか、自然遺産は無理だけど文化遺産ならいけるぞとか、いろいろ頭下げた挙げ句、その国の責任で保護していきなさいって、政治的都合が多そうじゃない?あ、ひねくれなんで聞き流していいよ。」
博士
「ふむ、なかなか深くネガティブに考えてしまったな。しかしそうならないとも言い切れんし、そうならないようにも今あるものも含めて世界遺産をきちんと見守っていく必要もあるじゃろうな。」
のぞむ
「そうだね。せっかく世界遺産に登録されたんだから、これからそれに相応しい場所にしていかないとね。観光客を呼ぶチャンスなんだろうけど、ただ来ればいいってもんじゃないし、よく分からない人がいっぱい来てかえって汚くなったとか、絶対しないで欲しいよね。」
博士
「世界遺産の意義をきちんと理解してもらう活動も必要ということじゃな。世界遺産への落書きとか、世界遺産ではないがスカイツリーができたときの周辺のごみ問題などもあったしな。」
のぞむ
「そういうこと。もう、そういうところに行くんなら、汚さない誓約書とか歴史や成り立ちのテストをして、それでも行きたい人だけ行けるようにしたらいいんだよ。あ、これもひねくれですから。」
さすけ
「ごみが出るのは仕方ないです。でもちゃんと片付けたら、次の人は気持ちがいいです。」
博士
「さすけのウンチと一緒で、最終的には人のモラルの問題じゃな。過去からの遺産に恥ずかしくない行動が出来るか、問われているのかもしれんな。」
のぞむ
「富士山が文化なら、昔の銭湯にあった富士山の壁画も遺産にしたいねぇ。これも趣旨違いか。」
博士
「じゃが、銭湯とそこに描かれた富士山などの絵も紛れもなく日本の文化じゃよ。これからの富士山をどう文化として取り入れていくのかもまた楽しみじゃな。」
さすけ
「ぼくも富士山行ってみたいです。」
のぞむ
「えー、君は車酔いするでしょ。それに最近散歩もあんまり歩きたがらないしね。富士山行ったら疲れちゃうよ。抱っこするにも重いし…」
さすけ
「(はっ!余計なことを言ってしまった!)」
のぞむ
「よし!さすけ。痩せるために走って帰るぞ!! そしておやつは抜きで夕飯までガマンだ!!」
さすけ
「(しょぼん…)」
「ふーじーは にーぽっんいーちーのーやま~♪」
博士
「お、のぞむくん。富士山の世界遺産登録を喜んでおるのか。」
さすけ
「ぼくも日本の天然記念物として嬉しいです。」
博士
「そうか、さすけは柴犬じゃからな。なんにせよ、日本の自然が世界に認められたのは嬉しいことじゃ。」
のぞむ
「ま、そういうことだよね。」
博士
「なんじゃ。意外にも冷めておるな、のぞむくん。」
のぞむ
「いや、地元の人や関係者が喜ぶのは当然だと思うし、日本人が喜ぶのもいいよ。けど、なんかその、ユネスコ万歳な感じ?に違和感があるんだよね。」
博士
「ふーむ、ユネスコというよりメディアの取り上げ方なんじゃないかな?富士山が素晴らしい、というより決まったことが素晴らしい、的な内容がクローズアップされすぎとか。」
のぞむ
「そうなんだよね。富士山は昔から変わらずあって、その素晴らしさをこれからも守っていきましょう、ということなんだろうけど、世界遺産に登録されるためになんたら、とかは富士山的にはどうでもいいことなんじゃないかと思うわけですよ。」
博士
「それでも多くの人に認められるために、地元の方をはじめたくさんの関係者が努力してきた結果じゃからな。世界遺産という栄誉を得られたのは喜ばしいことじゃよ。」
のぞむ
「そもそも世界遺産ってなんなの?ユネスコってどんな組織なのさ?」
博士
「ユネスコとは『国際連合教育科学文化機関』、つまり国連の機関で、教育や文化の振興を通じて戦争の悲劇を繰り返さないという理念に基づいておる。そして登録された世界遺産は、環境破壊や紛争などから保護するなど保全活動が行われ、未来永劫その姿を保っていくことを目指しておるのじゃ。」
のぞむ
「ふーん、汚したり壊したりするのは人なのにね。わざわざそんなこと決めないと、大事なものを守れもしないんだ。」
博士
「お、今日はひねくれモードじゃな。何が気に入らんのじゃ?」
のぞむ
「うん。ひねくれてるのは分かってるんだけどね。なんか、オリンピックの時の話みたいでさ。ユネスコさんのご機嫌伺いみたいになってるなら、本末転倒なのかなって。『ここは素晴らしい。我々が協力するから是非守っていきましょう』っていうならまだしも、こっちから申請して、事前に通りそうとか通らなそうとかどこは外せとか、自然遺産は無理だけど文化遺産ならいけるぞとか、いろいろ頭下げた挙げ句、その国の責任で保護していきなさいって、政治的都合が多そうじゃない?あ、ひねくれなんで聞き流していいよ。」
博士
「ふむ、なかなか深くネガティブに考えてしまったな。しかしそうならないとも言い切れんし、そうならないようにも今あるものも含めて世界遺産をきちんと見守っていく必要もあるじゃろうな。」
のぞむ
「そうだね。せっかく世界遺産に登録されたんだから、これからそれに相応しい場所にしていかないとね。観光客を呼ぶチャンスなんだろうけど、ただ来ればいいってもんじゃないし、よく分からない人がいっぱい来てかえって汚くなったとか、絶対しないで欲しいよね。」
博士
「世界遺産の意義をきちんと理解してもらう活動も必要ということじゃな。世界遺産への落書きとか、世界遺産ではないがスカイツリーができたときの周辺のごみ問題などもあったしな。」
のぞむ
「そういうこと。もう、そういうところに行くんなら、汚さない誓約書とか歴史や成り立ちのテストをして、それでも行きたい人だけ行けるようにしたらいいんだよ。あ、これもひねくれですから。」
さすけ
「ごみが出るのは仕方ないです。でもちゃんと片付けたら、次の人は気持ちがいいです。」
博士
「さすけのウンチと一緒で、最終的には人のモラルの問題じゃな。過去からの遺産に恥ずかしくない行動が出来るか、問われているのかもしれんな。」
のぞむ
「富士山が文化なら、昔の銭湯にあった富士山の壁画も遺産にしたいねぇ。これも趣旨違いか。」
博士
「じゃが、銭湯とそこに描かれた富士山などの絵も紛れもなく日本の文化じゃよ。これからの富士山をどう文化として取り入れていくのかもまた楽しみじゃな。」
さすけ
「ぼくも富士山行ってみたいです。」
のぞむ
「えー、君は車酔いするでしょ。それに最近散歩もあんまり歩きたがらないしね。富士山行ったら疲れちゃうよ。抱っこするにも重いし…」
さすけ
「(はっ!余計なことを言ってしまった!)」
のぞむ
「よし!さすけ。痩せるために走って帰るぞ!! そしておやつは抜きで夕飯までガマンだ!!」
さすけ
「(しょぼん…)」
posted on 2013年6月21日金曜日
働き過ぎの日本人
のぞむ
「博士、こんにちは。あ、犬の装置、いじってるの?」
博士
「やぁ、のぞむくん。うむ、さすけに負担をかけずによりナチュラルに会話できるようになってきたぞ。どうじゃ?さすけ。」
さすけ
「うん。ちょっといい感じです。それより博士、お疲れぎみですか?」
博士
「おぉさすけ。心配してくれるのか、ありがとう。昨日の夜からちょっと根を詰めすぎたかの。」
のぞむ
「博士、年なんだから無理しない!まったくどうして日本人ってのはこうも働くことが好きなのかな?」
さすけ
「ぼくは日本犬だけどのんびりするのが好きです。」
のぞむ
「おっさんもいつも言ってるよ。みんながみんな目一杯働きたいわけじゃないのに、そうしないといけない仕組みになっちゃってるって。」
博士
「確かに。わしのように好きでやっているものは構わんが、企業で働く人は生活のため、会社のため、社会のためなど働く理由はたくさんあるし、それぞれ大事に思う比率は人それぞれじゃ。なのに、特に日本の会社は一律に同じ考えを強要する傾向があるかもしれんな。」
のぞむ
「残業をしないといけない、みたいな雰囲気が当たり前のようにあるけど、そもそも残業しないで終わるような業務内容に始めからなっていないとかあるよね。」
さすけ
「残業が多いとパパさんが帰ってくるのが遅いし、疲れてイライラすることもあるのでイヤです。」
博士
「残業代も含めて月収年収と考えているところもあるからな。もっとも、サービス残業なんてのもいまだにあるし、それこそ業務内容によっては拘束時間と稼働時間が一致しないものも確かにあったりはする。」
のぞむ
「休みの日に電話かかってきたり、緊急で行かなきゃいけない仕事とかもあるよねぇ。夜勤の仕事だってたくさんあるし。」
さすけ
「夜は寝るもんです。ぼくは昼も寝てますけど。」
博士
「24時間365日、誰かがどこかで働かなければならない、それは仕方のないことかもしれん。働くことを美徳とする日本人にとっては、頑張る場面がたくさんある状況にはなっているな。」
のぞむ
「だからこそ、ちゃんと決まりを作って守らないといけないんじゃない?
あと、どれだけ働いてでも稼ぎたい人と、時間でちゃんと働きたい人と、区別をちゃんとしてもいいんじゃないかな。労働基準法とかあるけど、基準となる考え方がいろいろあるんだから、それに合わせてもいいと思うんだけど。」
博士
「ふむ。働き方がこれだけ増えてきているのだからな。バリバリ働く人が良い、時間で帰る人がダメ、ではなくそれぞれが共存できる職場作りが必要じゃな。」
のぞむ
「そうだね。おっさんがこの前すぐに辞めちゃったところは、定時で絶対に終わらない仕組みだったんだって。定時で終わるのは出荷だけで、そのあと毎日棚卸して、翌日のいろんな準備したりして、毎日早くて夜9時で繁忙期でもないのに12時前後まで普通にやってたんだって。しかも、入ってすぐの出来ることが少ない人も次になにやるか分からないままずっと残されてたんだって。」
さすけ
「パパさん大変そうでした。仕事を教えてくれる人も態度が悪いって、毎日可哀想でした。」
博士
「…具体的な話をするときりがないのだが、本来ならそういう環境であれば、早番遅番制にして人を増やすべきなのじゃが、さっきも言ったとおり残業も含めて収入を考えている人が多いことや、仕組みでなく人に頼ったやり方をしているので、人を増やして教え育てるよりも自分でやってしまえ、という風潮があるのじゃな。
そのくせ、人に頼る割には人の評価がきちんとされていない等の不満や問題は常にあったりするもんじゃ。」
のぞむ
「偉くなると仕事が増えるのも仕方ない気もするけど、なんかおかしいよね。仕事ができる分、単価が上がるなら分かるけど、やることが増えて給料が増えるのは当たり前だもんね。」
博士
「中間管理職などはまさにそれだな。だか、それを経てより責任のある仕事、役員クラスにたどり着くわけじゃから、過程としてはありなのかもしれん。」
のぞむ
「でも、どんなに頑張っても中間管理職以上になれない職場だってあるし、最初から偉くなることを目指していない人だっているのにね。
みんながみんな偉くなりたいと思ってる前提なのがちょっと嫌だなぁ。」
さすけ
「ぼくは偉くなくても家族みんなで楽しく過ごせればいいです。」
博士
「君は犬じゃしな。
まぁ、誰しもお金が欲しいかと聞けば欲しいと答えるように、お金を稼ぐためには偉くなることを望むという考えは不自然ではない。ただ、何度も言うが、偉くないからダメとするのはいかんな。特にこれからさらに価値観が多様化する時代においては、様々な働き方があってしかるべきなんじゃな。」
のぞむ
「みんなが好きな仕事をできればいいんだろうけど、思い通りにはならないしね。だからもっといろんなルールがあってもいいと思うよ。」
博士
「メジャーリーグのブルワーズの青木選手は第2子の誕生予定の前後で立ち会うための産休を取るそうじゃな。」
のぞむ
「そうそう。取る取らないはその人次第だけど、そういう制度があって、認められてる雰囲気は大事だよね。日本なんか有給休暇ですら取るのがためらわれる雰囲気だもんね。」
博士
「会社のために尽くすのが美徳とされるのも、時にはよいがそうでない選択肢もあって欲しいもんじゃな。
その辺りは会社のあり方や経営者の考え方が大きく関わっているだろうから、なかなか簡単には変わらんのじゃろうが、『みんなが幸せになる』ということが目標ならば、検討する価値はあるじゃろうな。」
のぞむ
「博士のように自分ひとりで好きなことを好きなように没頭できる仕事なんてそうないからねぇ。
そういえば、博士はどこから収入を得ているの?」
博士
「………それは内緒じゃ。」
「博士、こんにちは。あ、犬の装置、いじってるの?」
博士
「やぁ、のぞむくん。うむ、さすけに負担をかけずによりナチュラルに会話できるようになってきたぞ。どうじゃ?さすけ。」
さすけ
「うん。ちょっといい感じです。それより博士、お疲れぎみですか?」
博士
「おぉさすけ。心配してくれるのか、ありがとう。昨日の夜からちょっと根を詰めすぎたかの。」
のぞむ
「博士、年なんだから無理しない!まったくどうして日本人ってのはこうも働くことが好きなのかな?」
さすけ
「ぼくは日本犬だけどのんびりするのが好きです。」
のぞむ
「おっさんもいつも言ってるよ。みんながみんな目一杯働きたいわけじゃないのに、そうしないといけない仕組みになっちゃってるって。」
博士
「確かに。わしのように好きでやっているものは構わんが、企業で働く人は生活のため、会社のため、社会のためなど働く理由はたくさんあるし、それぞれ大事に思う比率は人それぞれじゃ。なのに、特に日本の会社は一律に同じ考えを強要する傾向があるかもしれんな。」
のぞむ
「残業をしないといけない、みたいな雰囲気が当たり前のようにあるけど、そもそも残業しないで終わるような業務内容に始めからなっていないとかあるよね。」
さすけ
「残業が多いとパパさんが帰ってくるのが遅いし、疲れてイライラすることもあるのでイヤです。」
博士
「残業代も含めて月収年収と考えているところもあるからな。もっとも、サービス残業なんてのもいまだにあるし、それこそ業務内容によっては拘束時間と稼働時間が一致しないものも確かにあったりはする。」
のぞむ
「休みの日に電話かかってきたり、緊急で行かなきゃいけない仕事とかもあるよねぇ。夜勤の仕事だってたくさんあるし。」
さすけ
「夜は寝るもんです。ぼくは昼も寝てますけど。」
博士
「24時間365日、誰かがどこかで働かなければならない、それは仕方のないことかもしれん。働くことを美徳とする日本人にとっては、頑張る場面がたくさんある状況にはなっているな。」
のぞむ
「だからこそ、ちゃんと決まりを作って守らないといけないんじゃない?
あと、どれだけ働いてでも稼ぎたい人と、時間でちゃんと働きたい人と、区別をちゃんとしてもいいんじゃないかな。労働基準法とかあるけど、基準となる考え方がいろいろあるんだから、それに合わせてもいいと思うんだけど。」
博士
「ふむ。働き方がこれだけ増えてきているのだからな。バリバリ働く人が良い、時間で帰る人がダメ、ではなくそれぞれが共存できる職場作りが必要じゃな。」
のぞむ
「そうだね。おっさんがこの前すぐに辞めちゃったところは、定時で絶対に終わらない仕組みだったんだって。定時で終わるのは出荷だけで、そのあと毎日棚卸して、翌日のいろんな準備したりして、毎日早くて夜9時で繁忙期でもないのに12時前後まで普通にやってたんだって。しかも、入ってすぐの出来ることが少ない人も次になにやるか分からないままずっと残されてたんだって。」
さすけ
「パパさん大変そうでした。仕事を教えてくれる人も態度が悪いって、毎日可哀想でした。」
博士
「…具体的な話をするときりがないのだが、本来ならそういう環境であれば、早番遅番制にして人を増やすべきなのじゃが、さっきも言ったとおり残業も含めて収入を考えている人が多いことや、仕組みでなく人に頼ったやり方をしているので、人を増やして教え育てるよりも自分でやってしまえ、という風潮があるのじゃな。
そのくせ、人に頼る割には人の評価がきちんとされていない等の不満や問題は常にあったりするもんじゃ。」
のぞむ
「偉くなると仕事が増えるのも仕方ない気もするけど、なんかおかしいよね。仕事ができる分、単価が上がるなら分かるけど、やることが増えて給料が増えるのは当たり前だもんね。」
博士
「中間管理職などはまさにそれだな。だか、それを経てより責任のある仕事、役員クラスにたどり着くわけじゃから、過程としてはありなのかもしれん。」
のぞむ
「でも、どんなに頑張っても中間管理職以上になれない職場だってあるし、最初から偉くなることを目指していない人だっているのにね。
みんながみんな偉くなりたいと思ってる前提なのがちょっと嫌だなぁ。」
さすけ
「ぼくは偉くなくても家族みんなで楽しく過ごせればいいです。」
博士
「君は犬じゃしな。
まぁ、誰しもお金が欲しいかと聞けば欲しいと答えるように、お金を稼ぐためには偉くなることを望むという考えは不自然ではない。ただ、何度も言うが、偉くないからダメとするのはいかんな。特にこれからさらに価値観が多様化する時代においては、様々な働き方があってしかるべきなんじゃな。」
のぞむ
「みんなが好きな仕事をできればいいんだろうけど、思い通りにはならないしね。だからもっといろんなルールがあってもいいと思うよ。」
博士
「メジャーリーグのブルワーズの青木選手は第2子の誕生予定の前後で立ち会うための産休を取るそうじゃな。」
のぞむ
「そうそう。取る取らないはその人次第だけど、そういう制度があって、認められてる雰囲気は大事だよね。日本なんか有給休暇ですら取るのがためらわれる雰囲気だもんね。」
博士
「会社のために尽くすのが美徳とされるのも、時にはよいがそうでない選択肢もあって欲しいもんじゃな。
その辺りは会社のあり方や経営者の考え方が大きく関わっているだろうから、なかなか簡単には変わらんのじゃろうが、『みんなが幸せになる』ということが目標ならば、検討する価値はあるじゃろうな。」
のぞむ
「博士のように自分ひとりで好きなことを好きなように没頭できる仕事なんてそうないからねぇ。
そういえば、博士はどこから収入を得ているの?」
博士
「………それは内緒じゃ。」
posted on 2013年6月19日水曜日
犬のキモチは難しい?
のぞむ
「博士~、こんにちは~。」
さすけ
「(…トコトコトコ)」
博士
「やぁ、のぞむくん。おや、さすけも一緒かい。久しぶりじゃ。」
さすけ
「こんにちは、はかせ。あ、しゃべれたよ。」
博士
「うむ。わしの開発した装置により、このエリアではさすけの思ったことが言葉として聞くことが出来る。
詳しい説明は省略するが、さすけもこちらの言葉が分かるようになる。
ただし、飼い主からの様々な情報提供を必要とするため、さすけの犬としての言葉や表現でなく、多少擬人化されたものになる。じゃから、さすけの本当の本心、というと変じゃが、とは異なる場合もある。」
のぞむ
「要は都合のいいように会話は出来るけど、さすけの名誉のために全て本当とは限らないよ、という逃げを含ませてるってことだね。」
博士
「…見も蓋もないこと言うな。犬の真相心理は奥深くて難しいということにしておかんか。なぁ、さすけ」
さすけ
「むずかしいことはわかりません。」
のぞむ
「さすけはおっさんに飼われて幸せかい?」
さすけ
「しあわせってよくわからないけど、ぼくのいばしょがあって、ごはんがたべられて、おさんぽにもいけて、ぱぱさんやままさんがかえってくるとうれしいです。」
博士
「可愛がってもらっているのは、さすけを見れば明らかじゃな。犬としては分からんが、飼い犬としては満足出来る生活なんじゃな。」
さすけ
「けど、ぱぱさんたちはぼくをおいてでかけちゃうんです。ぼーっとしたり、ねてたりするのはすきだけど、さみしいし、いえでもぼくがよくわかんないことをしてたりするから、つまんなかったりすることもあります。」
のぞむ
「おっさんも嫁っちょも仕事してるしなぁ。ぼくと行く散歩は楽しい?」
さすけ
「のぞむくんはむりにひっぱったりしないからおさんぽしやすいです。でも、ぱぱさんままさんふたりいるさんぽがいちばんうきうきするんです。なんでだろう?」
博士
「やはり飼い主だと分かるんじゃな。飼い主に従うことは、犬としての本能を満たすのじゃな。」
さすけ
「でもぱぱさんはむりやりだっこしたり、ままさんもあさのさんぽのあといえにいれてくれなかったり、いじわるもされますよ。ふたりがけんかしたりいらいらしてると、ぼくもうこわくってすみっこににげちゃうんです。」
のぞむ
「おっさんも仕事のこととかイライラをすぐ出すからなぁ。さすけはお見通しだね。それでもぼくよりも好かれてるなんて悔しいなぁ。」
博士
「さすけは神経質なところがあるのかの。きっと飼い主もそんなところがあるのかもしれん。
さすけは、他のワンコ友達はいるのかな?」
さすけ
「はい。みにちゅあしゅなうざーのこころちゃんや、きゃばりあのれんちゃんとはなかよしです。ぼくといっしょでがうがうしないので。らぶらどーるのさつきちゃんやぼーだーこりーのくぅちゃんは、ぼくよりとししたのくせにはげしくくるのでときどきにがてです。さいきん、ぶるてりあっていうふしぎなかおのこともなかよくなりました。」
博士
「ほうほう。なかなか社会性があってよろしい。ケンカしたりはしないのかい?」
さすけ
「よくわからないけど、うーっていっちゃうこはたまにいます。あいてもいってきそうだったり、おとなになってからそういうこともふえたとおもいます。」
のぞむ
「さすけはよく女の子に間違えられるんだよね。女の子のお友達も多いしね。でも去勢したのに足あげておしっこしたりするけど、オスの部分も残ってるのかな?」
さすけ
「………」
博士
「無駄吠えもせんな。ワンワン吠えるときと、キャンキャン鳴くときは気持ちが違うのかい?」
さすけ
「………」
のぞむ
「あれ?さすけがしゃべれなくなっちゃったよ。」
博士
「さすけ自身もよく分からないことが多くて、ちょっとオーバーヒートしてしまったのかな?」
のぞむ
「博士、もっとシステムを改良してよ。さすけがひらがなしかしゃべれないのも、つば九郎のブログみたいで読みにくいよ。」
さすけ
「…なんだかつかれちゃいました。はかせとのぞむくんとおはなしするのはたのしいのに…。」
博士
「すまんな、さすけ。さすけへの負担も大きいらしいな。もっとたくさんおしゃべりできるように改良するからな。」
さすけ
「(ニコッ)」
のぞむ
「さすけが笑ったよ。装置がなくても人の言葉はやっぱり伝わってるんだね。」
博士
「うむ。心と心のつながりはわしの発明なんかよりよっぽど偉大じゃ。わしも少しでも近づけるよう精進せねばな。」
のぞむ
「じゃあ、さすけ。お家へ帰ろう!」
さすけ
「(ペタン…ヘッ)」
のぞむ
「あれ?帰りたくないの?散歩もいっぱい歩いたし、疲れてるんじゃないのかな。今度聞いてみよう。じゃあね、博士。」
博士
「さすけ、本格的に動きたくなくなっとるぞ…」
「博士~、こんにちは~。」
さすけ
「(…トコトコトコ)」
博士
「やぁ、のぞむくん。おや、さすけも一緒かい。久しぶりじゃ。」
さすけ
「こんにちは、はかせ。あ、しゃべれたよ。」
博士
「うむ。わしの開発した装置により、このエリアではさすけの思ったことが言葉として聞くことが出来る。
詳しい説明は省略するが、さすけもこちらの言葉が分かるようになる。
ただし、飼い主からの様々な情報提供を必要とするため、さすけの犬としての言葉や表現でなく、多少擬人化されたものになる。じゃから、さすけの本当の本心、というと変じゃが、とは異なる場合もある。」
のぞむ
「要は都合のいいように会話は出来るけど、さすけの名誉のために全て本当とは限らないよ、という逃げを含ませてるってことだね。」
博士
「…見も蓋もないこと言うな。犬の真相心理は奥深くて難しいということにしておかんか。なぁ、さすけ」
さすけ
「むずかしいことはわかりません。」
のぞむ
「さすけはおっさんに飼われて幸せかい?」
さすけ
「しあわせってよくわからないけど、ぼくのいばしょがあって、ごはんがたべられて、おさんぽにもいけて、ぱぱさんやままさんがかえってくるとうれしいです。」
博士
「可愛がってもらっているのは、さすけを見れば明らかじゃな。犬としては分からんが、飼い犬としては満足出来る生活なんじゃな。」
さすけ
「けど、ぱぱさんたちはぼくをおいてでかけちゃうんです。ぼーっとしたり、ねてたりするのはすきだけど、さみしいし、いえでもぼくがよくわかんないことをしてたりするから、つまんなかったりすることもあります。」
のぞむ
「おっさんも嫁っちょも仕事してるしなぁ。ぼくと行く散歩は楽しい?」
さすけ
「のぞむくんはむりにひっぱったりしないからおさんぽしやすいです。でも、ぱぱさんままさんふたりいるさんぽがいちばんうきうきするんです。なんでだろう?」
博士
「やはり飼い主だと分かるんじゃな。飼い主に従うことは、犬としての本能を満たすのじゃな。」
さすけ
「でもぱぱさんはむりやりだっこしたり、ままさんもあさのさんぽのあといえにいれてくれなかったり、いじわるもされますよ。ふたりがけんかしたりいらいらしてると、ぼくもうこわくってすみっこににげちゃうんです。」
のぞむ
「おっさんも仕事のこととかイライラをすぐ出すからなぁ。さすけはお見通しだね。それでもぼくよりも好かれてるなんて悔しいなぁ。」
博士
「さすけは神経質なところがあるのかの。きっと飼い主もそんなところがあるのかもしれん。
さすけは、他のワンコ友達はいるのかな?」
さすけ
「はい。みにちゅあしゅなうざーのこころちゃんや、きゃばりあのれんちゃんとはなかよしです。ぼくといっしょでがうがうしないので。らぶらどーるのさつきちゃんやぼーだーこりーのくぅちゃんは、ぼくよりとししたのくせにはげしくくるのでときどきにがてです。さいきん、ぶるてりあっていうふしぎなかおのこともなかよくなりました。」
博士
「ほうほう。なかなか社会性があってよろしい。ケンカしたりはしないのかい?」
さすけ
「よくわからないけど、うーっていっちゃうこはたまにいます。あいてもいってきそうだったり、おとなになってからそういうこともふえたとおもいます。」
のぞむ
「さすけはよく女の子に間違えられるんだよね。女の子のお友達も多いしね。でも去勢したのに足あげておしっこしたりするけど、オスの部分も残ってるのかな?」
さすけ
「………」
博士
「無駄吠えもせんな。ワンワン吠えるときと、キャンキャン鳴くときは気持ちが違うのかい?」
さすけ
「………」
のぞむ
「あれ?さすけがしゃべれなくなっちゃったよ。」
博士
「さすけ自身もよく分からないことが多くて、ちょっとオーバーヒートしてしまったのかな?」
のぞむ
「博士、もっとシステムを改良してよ。さすけがひらがなしかしゃべれないのも、つば九郎のブログみたいで読みにくいよ。」
さすけ
「…なんだかつかれちゃいました。はかせとのぞむくんとおはなしするのはたのしいのに…。」
博士
「すまんな、さすけ。さすけへの負担も大きいらしいな。もっとたくさんおしゃべりできるように改良するからな。」
さすけ
「(ニコッ)」
のぞむ
「さすけが笑ったよ。装置がなくても人の言葉はやっぱり伝わってるんだね。」
博士
「うむ。心と心のつながりはわしの発明なんかよりよっぽど偉大じゃ。わしも少しでも近づけるよう精進せねばな。」
のぞむ
「じゃあ、さすけ。お家へ帰ろう!」
さすけ
「(ペタン…ヘッ)」
のぞむ
「あれ?帰りたくないの?散歩もいっぱい歩いたし、疲れてるんじゃないのかな。今度聞いてみよう。じゃあね、博士。」
博士
「さすけ、本格的に動きたくなくなっとるぞ…」
posted on 2013年6月16日日曜日
統一球問題とコミッショナーの罪
のぞむ
「しかしあれだね、統一球の件は困ったもんだね、博士。」
博士
「うむ。最近唐突にくるな、のぞむくん。じゃがここはプロ野球ファンとして物申しとかんといかんな。」
のぞむ
「全ての問題と責任は良三じいさんってことでいいかな?」
博士
「そうじゃな。係数がどうとか基準値がどうとか、様々な論点はあるようじゃが、自分の名前までボールに入れておいて最後は知らぬ存ぜぬならば最初から手を出すべきではなかったということじゃな。
野球をよく知らないコミッショナーが功名心に煽られて勇み足をしてしまった、ということかの。」
のぞむ
「やっぱり、実際にプレーする選手やファンのことは『たかが』なのかな?」
博士
「うむ。数値だけ見ていたらほんの小さな値なんじゃろうが、その小さな差の中でせめぎあうプロのプレーは自分には関係ないと思っちょるんじゃろうな。たちが悪いのは、その原因を作ったのが自分なのに、ということじゃ。」
のぞむ
「細かい数値のことは、ちゃんといえば選手は理解するよねぇ。そのために適応する努力もするだろうし。少なくとも文句は言わないと思うよ。だってプロだもん。」
博士
「その信用をまさに裏切った訳じゃな。知らないところで道具をいじられるというのは、職人気質の仕事ではありえんことじゃろ。」
のぞむ
「そうだよね。この怒り、どこにぶつけたらいいの?」
博士
「こういうときこそ、コミッショナーというトップが、例え自分のせいでなくても、事態を収拾させる行動を見せるべきじゃな。いや、もっとハッキリ言ってしまおう、辞めるべきじゃ。」
のぞむ
「柔道の人もそうだけど、辞めずによくしていくんだ、とか言ってるけど、そんなこと出来る雰囲気じゃないよね。」
博士
「確かに辞めずに責任を取るということは、針のむしろに座らされているようで大変な責務に見える。ただ、そもそもが胡座をかいてふんぞり返っている者が自分で収拾させるわけがない。」
のぞむ
「各球場へ出向いて、選手やファンの目の前で説明するくらいはして欲しいよね。」
博士
「そうじゃな。ボールを変えたことそのものよりも、選手やファンがちゃんと運営してくれていると信じていたものを裏切ってくれたわけじゃから、こちらも運営を信じることは出来んな。」
のぞむ
「チームプレーや信頼が大事なスポーツで、それはないよねぇ。ホント辞めさせられないのかな。」
博士
「時間を与えては各球団やオーナーもコミッショナー不在における不利益やら、加藤氏とその周辺関係など、いろいろ天秤にかけ始めてしまう。少なからず恩恵を受けている球団もあるじゃろうしな。その前に、畳み込んでほしいとこじゃが、結局うやむやになりかねんな。」
のぞむ
「ホント頭くるねー、良三ジジイ。ジョイナスでさえ、トップが責任取るべきだって言ってるのにね。」
博士
「中日をあれだけ弱くした張本人じゃからな。試しに辞めてみたらどうじゃろ?中日ファンもそれほど怒らんのでは?」
のぞむ
「そうだね、うやむやにだけはしたくないね。ベンチ前のキャッチボール禁止とかも断固阻止しないとね。」
博士
「そうじゃな。そもそもが加藤コミッショナーは国際的に物事を考えているんじゃろうが、WBCしかり日本の選手やファンが納得出来なければ、無理に取り入れる必要はないんじゃ。
メジャーへ行った選手だって、日本と違ってやりにくいとは言っても、日本のやり方を変えればいい、なんて誰ひとり言っておらんのじゃからな。ちゃんと日本のやり方、メジャーのやり方を尊重し、違いを理解し適応する努力をしちょる。」
のぞむ
「なんで野球に関わりのない人がコミッショナーとかやってんの?ゴジラ松井とかがやればいいのに。」
博士
「いずれそうならんといかんのじゃろうな。なんでもかんでもアメリカに右へならえでなく、日本の『野球』としてもっと誇りを持って欲しいところじゃな。
コミッショナーとして、球団や親会社、選手や裏方スタッフ、そしてファンを繋いでひとつにまとめるという大変な仕事だという自覚を持てることが第一条件じゃな。プロ野球という大きなビジネスであっても、野球を愛する人がいて成り立つビジネスじゃ。お金だけ愛するなら、他にもビジネスはあるからそっちをやってくれ。」
のぞむ
「おっ博士、今日は言うねぇ。もう博士がコミッショナーでいいよ。じゃ、ボールに名前入れなくちゃね。」
博士
「よしよし、って何でやねん!
でも、大変じゃろうが、野球にどっぷり浸かって仕事出来るのはやりがいがあるじゃろうな。」
のぞむ
「うわ、まんざらでもないし。ダメだよ、博士。もしそうなっても、王さんとか人格者を側に置くんだよ。」
博士
「そうじゃな。のぞむくんも今から松井やイチローと仲良くなるんじゃぞ。」
のぞむ・博士
「…はぁー、そうなれたらなぁー。」
のぞむ
「ま、いちファンに出来ることは選手を応援する事だけだからね。田中もこんなNPBに愛想を尽かしてメジャーへ行かないで欲しいな!」
博士
「そうじゃ、嶋がおる!頑張れ!!選手会長!わしらがついておるぞ!!」
「しかしあれだね、統一球の件は困ったもんだね、博士。」
博士
「うむ。最近唐突にくるな、のぞむくん。じゃがここはプロ野球ファンとして物申しとかんといかんな。」
のぞむ
「全ての問題と責任は良三じいさんってことでいいかな?」
博士
「そうじゃな。係数がどうとか基準値がどうとか、様々な論点はあるようじゃが、自分の名前までボールに入れておいて最後は知らぬ存ぜぬならば最初から手を出すべきではなかったということじゃな。
野球をよく知らないコミッショナーが功名心に煽られて勇み足をしてしまった、ということかの。」
のぞむ
「やっぱり、実際にプレーする選手やファンのことは『たかが』なのかな?」
博士
「うむ。数値だけ見ていたらほんの小さな値なんじゃろうが、その小さな差の中でせめぎあうプロのプレーは自分には関係ないと思っちょるんじゃろうな。たちが悪いのは、その原因を作ったのが自分なのに、ということじゃ。」
のぞむ
「細かい数値のことは、ちゃんといえば選手は理解するよねぇ。そのために適応する努力もするだろうし。少なくとも文句は言わないと思うよ。だってプロだもん。」
博士
「その信用をまさに裏切った訳じゃな。知らないところで道具をいじられるというのは、職人気質の仕事ではありえんことじゃろ。」
のぞむ
「そうだよね。この怒り、どこにぶつけたらいいの?」
博士
「こういうときこそ、コミッショナーというトップが、例え自分のせいでなくても、事態を収拾させる行動を見せるべきじゃな。いや、もっとハッキリ言ってしまおう、辞めるべきじゃ。」
のぞむ
「柔道の人もそうだけど、辞めずによくしていくんだ、とか言ってるけど、そんなこと出来る雰囲気じゃないよね。」
博士
「確かに辞めずに責任を取るということは、針のむしろに座らされているようで大変な責務に見える。ただ、そもそもが胡座をかいてふんぞり返っている者が自分で収拾させるわけがない。」
のぞむ
「各球場へ出向いて、選手やファンの目の前で説明するくらいはして欲しいよね。」
博士
「そうじゃな。ボールを変えたことそのものよりも、選手やファンがちゃんと運営してくれていると信じていたものを裏切ってくれたわけじゃから、こちらも運営を信じることは出来んな。」
のぞむ
「チームプレーや信頼が大事なスポーツで、それはないよねぇ。ホント辞めさせられないのかな。」
博士
「時間を与えては各球団やオーナーもコミッショナー不在における不利益やら、加藤氏とその周辺関係など、いろいろ天秤にかけ始めてしまう。少なからず恩恵を受けている球団もあるじゃろうしな。その前に、畳み込んでほしいとこじゃが、結局うやむやになりかねんな。」
のぞむ
「ホント頭くるねー、良三ジジイ。ジョイナスでさえ、トップが責任取るべきだって言ってるのにね。」
博士
「中日をあれだけ弱くした張本人じゃからな。試しに辞めてみたらどうじゃろ?中日ファンもそれほど怒らんのでは?」
のぞむ
「そうだね、うやむやにだけはしたくないね。ベンチ前のキャッチボール禁止とかも断固阻止しないとね。」
博士
「そうじゃな。そもそもが加藤コミッショナーは国際的に物事を考えているんじゃろうが、WBCしかり日本の選手やファンが納得出来なければ、無理に取り入れる必要はないんじゃ。
メジャーへ行った選手だって、日本と違ってやりにくいとは言っても、日本のやり方を変えればいい、なんて誰ひとり言っておらんのじゃからな。ちゃんと日本のやり方、メジャーのやり方を尊重し、違いを理解し適応する努力をしちょる。」
のぞむ
「なんで野球に関わりのない人がコミッショナーとかやってんの?ゴジラ松井とかがやればいいのに。」
博士
「いずれそうならんといかんのじゃろうな。なんでもかんでもアメリカに右へならえでなく、日本の『野球』としてもっと誇りを持って欲しいところじゃな。
コミッショナーとして、球団や親会社、選手や裏方スタッフ、そしてファンを繋いでひとつにまとめるという大変な仕事だという自覚を持てることが第一条件じゃな。プロ野球という大きなビジネスであっても、野球を愛する人がいて成り立つビジネスじゃ。お金だけ愛するなら、他にもビジネスはあるからそっちをやってくれ。」
のぞむ
「おっ博士、今日は言うねぇ。もう博士がコミッショナーでいいよ。じゃ、ボールに名前入れなくちゃね。」
博士
「よしよし、って何でやねん!
でも、大変じゃろうが、野球にどっぷり浸かって仕事出来るのはやりがいがあるじゃろうな。」
のぞむ
「うわ、まんざらでもないし。ダメだよ、博士。もしそうなっても、王さんとか人格者を側に置くんだよ。」
博士
「そうじゃな。のぞむくんも今から松井やイチローと仲良くなるんじゃぞ。」
のぞむ・博士
「…はぁー、そうなれたらなぁー。」
のぞむ
「ま、いちファンに出来ることは選手を応援する事だけだからね。田中もこんなNPBに愛想を尽かしてメジャーへ行かないで欲しいな!」
博士
「そうじゃ、嶋がおる!頑張れ!!選手会長!わしらがついておるぞ!!」
posted on 2013年6月12日水曜日
国会議員の削減は必要?
のぞむ
「博士、こんにちは。」
博士
「のぞむくん、こんにちは。」
のぞむ
「博士、国会議員って何人いるの?」
博士
「なんじゃ、唐突に。衆議院が480人で参議院が242人の計722人じゃ。」
のぞむ
「結構いるんだね。ぼくの学校の人数より多いんだ。けど、変わる可能性があるんだよね。」
博士
「そうじゃな。選挙制度の改革の中で謳っておる。一票の格差を是正するための0増5減もそうじゃが、消費税増税など、国民への負担に対して国会議員も身を切ることが必要だ、と言っておる。」
のぞむ
「それっておかしくない? 国会議員が減ったとしても、議員でいる人は同じだけ給料貰う訳でしょ。全然『身を切って』ないじゃん。むしろ人数減った分、多く貰うようにするんじゃないの?」
博士
「ふむ、そうも考えられるが、人数が減るということは一人一人の仕事が増えることでもある。多く貰うことはさすがにないじゃろうから、全体の人件費が減ることで理解を得たいのじゃろう。」
のぞむ
「そもそも国会議員がどんな仕事してるかもみんな知らないよね。確かに法律とか難しいことしてるんだろうけど、民間だって人も減らされて仕事は増えるけど給料は増えないって当たり前だから、いまさらそんなこと言ったってって感じじゃない?」
博士
「確かにの。しかし、諸外国と比べて日本の国会議員の数は人口に対して決して多くない、むしろ少ない方だという事実もあるそうじゃ。」
のぞむ
「そんな外国の事情は知らないよ。仕事内容だって国ごとに違うんでしょ。
『身を切る』アピールがしたいなら、むしろ議員を増やして給料安くして、それでも国のために頑張りますくらいのことを言ってくれたほうが理解できるなぁ。
選挙もあんなにお金かけなくて、やりたい人にやらせてあげればいいんだよ。失業中で優秀な人だってたくさんいるんだろうし、雇用にも繋がるじゃない。」
博士
「なるほど。面白い視点じゃな。じゃが、そうなると意見の対立や混乱したときにまとまりがつかなくなる。また、議員になっただけではなく、継続して経験を積むことで、より専門的な取り組みができるようになったりするので、ポッと出ばかりになってしまうのも問題じゃな。」
のぞむ
「そんなの、今だってまとまりなんかついてないし、選挙の度になんたらチルドレンとかいう新人ばっか増えるし、だったらもう誰でもいいんじゃない?」
博士
「のぞむくん、今日は攻めるねぇ。
確かに国民の関心と実際の政治のあり方に開きがあるのは事実じゃな。結局それを埋めるのは一方通行に制度を決めるだけでなく、国民の関心とを高め、それを反映させる根本的な仕組みを全国民一致の方向でしていくことが必要なんじゃがな。
それを実現させるには一朝一夕には出来んが、何かしら方向付けて進めねば何も変わらんからな。国会議員も国民の代表じゃから、もっと強い民意が感じられるように国民一人一人が考え、意見を出して行けるようになれるよう努力も必要じゃな。」
のぞむ
「誰でもいいっていうのは言い過ぎたけど、もっとハードルを下げてもいいとは思うけどね。中には簡単な仕事だってあるんだろうしさ。」
博士
「まぁ、政治家を支える役割で官僚たちがいるからのう。税金でまかなう人数を増やすことには風当たりが強かろう。」
のぞむ
「ツイッターで愚痴る仕事もあるじゃない。」
博士
「これこれ。人数もそうじゃが、やはり問われているのは内容じゃな。内容がしっかりしていないから、あることないこと叩かれてしまう。
それはそうと、今日はどうしてこの話題なんだい?」
のぞむ
「国会議員の人数が変わるといちいち覚え直すのが面倒じゃない。もう、1000人で固定とかにしてくれないかな、と思って。」
博士
「その考え、ちょっと問題じゃぞい…」
「博士、こんにちは。」
博士
「のぞむくん、こんにちは。」
のぞむ
「博士、国会議員って何人いるの?」
博士
「なんじゃ、唐突に。衆議院が480人で参議院が242人の計722人じゃ。」
のぞむ
「結構いるんだね。ぼくの学校の人数より多いんだ。けど、変わる可能性があるんだよね。」
博士
「そうじゃな。選挙制度の改革の中で謳っておる。一票の格差を是正するための0増5減もそうじゃが、消費税増税など、国民への負担に対して国会議員も身を切ることが必要だ、と言っておる。」
のぞむ
「それっておかしくない? 国会議員が減ったとしても、議員でいる人は同じだけ給料貰う訳でしょ。全然『身を切って』ないじゃん。むしろ人数減った分、多く貰うようにするんじゃないの?」
博士
「ふむ、そうも考えられるが、人数が減るということは一人一人の仕事が増えることでもある。多く貰うことはさすがにないじゃろうから、全体の人件費が減ることで理解を得たいのじゃろう。」
のぞむ
「そもそも国会議員がどんな仕事してるかもみんな知らないよね。確かに法律とか難しいことしてるんだろうけど、民間だって人も減らされて仕事は増えるけど給料は増えないって当たり前だから、いまさらそんなこと言ったってって感じじゃない?」
博士
「確かにの。しかし、諸外国と比べて日本の国会議員の数は人口に対して決して多くない、むしろ少ない方だという事実もあるそうじゃ。」
のぞむ
「そんな外国の事情は知らないよ。仕事内容だって国ごとに違うんでしょ。
『身を切る』アピールがしたいなら、むしろ議員を増やして給料安くして、それでも国のために頑張りますくらいのことを言ってくれたほうが理解できるなぁ。
選挙もあんなにお金かけなくて、やりたい人にやらせてあげればいいんだよ。失業中で優秀な人だってたくさんいるんだろうし、雇用にも繋がるじゃない。」
博士
「なるほど。面白い視点じゃな。じゃが、そうなると意見の対立や混乱したときにまとまりがつかなくなる。また、議員になっただけではなく、継続して経験を積むことで、より専門的な取り組みができるようになったりするので、ポッと出ばかりになってしまうのも問題じゃな。」
のぞむ
「そんなの、今だってまとまりなんかついてないし、選挙の度になんたらチルドレンとかいう新人ばっか増えるし、だったらもう誰でもいいんじゃない?」
博士
「のぞむくん、今日は攻めるねぇ。
確かに国民の関心と実際の政治のあり方に開きがあるのは事実じゃな。結局それを埋めるのは一方通行に制度を決めるだけでなく、国民の関心とを高め、それを反映させる根本的な仕組みを全国民一致の方向でしていくことが必要なんじゃがな。
それを実現させるには一朝一夕には出来んが、何かしら方向付けて進めねば何も変わらんからな。国会議員も国民の代表じゃから、もっと強い民意が感じられるように国民一人一人が考え、意見を出して行けるようになれるよう努力も必要じゃな。」
のぞむ
「誰でもいいっていうのは言い過ぎたけど、もっとハードルを下げてもいいとは思うけどね。中には簡単な仕事だってあるんだろうしさ。」
博士
「まぁ、政治家を支える役割で官僚たちがいるからのう。税金でまかなう人数を増やすことには風当たりが強かろう。」
のぞむ
「ツイッターで愚痴る仕事もあるじゃない。」
博士
「これこれ。人数もそうじゃが、やはり問われているのは内容じゃな。内容がしっかりしていないから、あることないこと叩かれてしまう。
それはそうと、今日はどうしてこの話題なんだい?」
のぞむ
「国会議員の人数が変わるといちいち覚え直すのが面倒じゃない。もう、1000人で固定とかにしてくれないかな、と思って。」
博士
「その考え、ちょっと問題じゃぞい…」
posted on 2013年6月10日月曜日
麻雀って人生の縮図だね
のぞむ
「こんにちは~、博士。」
博士
「こんにちは、のぞむくん。何じゃ、眠そうじゃな。」
のぞむ
「最近、麻雀にはまっちゃってさ。」
博士
「?ゲームかい!? まさか雀荘!!」
のぞむ
「ゲームだよ。自分の実力は分かってるつもりだからね。」
博士
「実力がついたら行くつもりかよ。まぁ今はネットでも本格的に対戦できたりするものな。」
のぞむ
「そうなんだよ。けど、麻雀をしているとつくづく自分のことが見えてきたりするなぁ、と思ってね。」
博士
「どういうことじゃ?」
のぞむ
「調子が悪いときに限って何事も裏目に出たり、欲を出したときに相手に高目を振り込んじゃったり。」
博士
「ふむ。ゲームとはいえ相手がいて、しかも4人打ちじゃったりすると、自分の思い通りにはいかんもんじゃ。よく言う『流れ』というものもあるしな。直接面と向かって打っていると、なおさらそうしたもんは感じたりするかもしれん。」
のぞむ
「そうなんだよ。自分が『この手は早いな』って思ってても相手の方が速くリーチしてきたり、『コイツ乗ってるな』って人はぼくの不要牌で待ってたりするし。面と向かってない分、ムカツキ度も高いんだけど。」
博士
「ゲームであってもイライラしたら負けじゃな。コンピュータが意図的に積み込みすることも出来るじゃろうが、何を切ってどの手に育てようとするかはすべて自分の意思じゃからな。そういう意味じゃ運もあるが自分と向き合うゲームなのかの。」
のぞむ
「そうだね。東一で鳴いて仕掛けるのかじっくり育てるのか、そこも自分の判断だし、相手の強さだったり自分の状態だったり場の流れだったり、判断する為の情報も多いしね。Rateが高い人と低い人で対戦すると、配牌やツモでゼッタイ差があると思うし。」
博士
「まぁ、ゲームではRate的なもので強さの調整はしておるのじゃろうが、実際の場でも強運、豪運と言われる人はいるかもしれんな。ただ、すべての局で素晴らしい手牌となるわけでなく、出るところ引くところを見極めて、いい手の時に高く伸ばせる、悪い手の時にいかに大人しく、また相手の有利にならないように動ける人が強い人なんじゃろうな。」
のぞむ
「うん。調子がいいときは放っておいても勝てるけど、悪いときは何やってもダメだしね。そのくせ、負けが込むと『次は良くなる』とか『せめて次につながる負け方で終わろう』とか言って泥沼にはまっていくんだ。」
博士
「君は大人になっても雀荘にはいかんほうがええぞ...」
のぞむ
「お金は取られないけど、睡眠時間を取られてるよ・・・」
博士
「うーむ。どんなに勝とうが負けようが、一日何半荘とか何時以降やらないとか、自分で制限を付けてみなさい。そうした自分の欲求や衝動を抑えてこそ、真の勝利は見えてくるぞ。」
のぞむ
「そうだね、そう思うよ。負けが込んで寝不足になって次の日辛いんだけどまたやってしまう自分っていったい・・・って思うこともあるよ。
思えば、ぼくの人生でもそうやってのめり込んでやってみたものの、結局ものにならずに挫折したことって多いなぁ。」
博士
「のぞむくん...君って子どものくせにそんなシュールな一面もあるのね...
なら、なおさら麻雀を通して自分をコントロールする術を学ぶのもよいかもしれん。ただ、今言ってきたようなことは麻雀に限らず他のゲームにしても普段の生活の中にしても他のことでもいくらでも当てはめることは出来るじゃろう。そうしたことをバランスよく取り入れる、というのも方法のひとつとしてあっても良いぞ。」
のぞむ
「そうだね。打ち筋もバランス重視を目指しているわけだけどなかなか難しくて。兎の危険察知やジャッカルのドラ、柏木の戦意(笑)とか究極は園長の豪運とか、派手な武器を欲しがっちゃうんだよね。」
博士
「ほうほう。伊藤誠先生の『兎~野性の闘牌』を出してきたか。君は冨樫先生といい、長期休載マンガをいったいいくつから読んでいるのだね。」
のぞむ
「今じゃすっかり超能力麻雀になっちゃったね。『自信五割不安五割、合わせて俺だ』とか言ってみたいよ。」
博士
「まぁまぁ、そうは言っても思い通りにならないのが、麻雀であり人生じゃ。新庄さんが死んでしまったのも、休載の末展開が微妙になってしまったのも、それを受け入れてどうするかじゃ。」
のぞむ
「そうか。アカギの鷲巣様鬼退治編は意外とすんなり受け入れられたけど・・・」
博士
「そうじゃ。煮詰まったらマンガでも読んで気分を変えなさい。そしてしっかり寝て、次の日を気持ち新たに過ごすのじゃ。」
のぞむ
「うん。わかったよ。しかし、博士。今日の話はグダグダだね。」
博士
「君がふってきたんじゃろがい!」
「こんにちは~、博士。」
博士
「こんにちは、のぞむくん。何じゃ、眠そうじゃな。」
のぞむ
「最近、麻雀にはまっちゃってさ。」
博士
「?ゲームかい!? まさか雀荘!!」
のぞむ
「ゲームだよ。自分の実力は分かってるつもりだからね。」
博士
「実力がついたら行くつもりかよ。まぁ今はネットでも本格的に対戦できたりするものな。」
のぞむ
「そうなんだよ。けど、麻雀をしているとつくづく自分のことが見えてきたりするなぁ、と思ってね。」
博士
「どういうことじゃ?」
のぞむ
「調子が悪いときに限って何事も裏目に出たり、欲を出したときに相手に高目を振り込んじゃったり。」
博士
「ふむ。ゲームとはいえ相手がいて、しかも4人打ちじゃったりすると、自分の思い通りにはいかんもんじゃ。よく言う『流れ』というものもあるしな。直接面と向かって打っていると、なおさらそうしたもんは感じたりするかもしれん。」
のぞむ
「そうなんだよ。自分が『この手は早いな』って思ってても相手の方が速くリーチしてきたり、『コイツ乗ってるな』って人はぼくの不要牌で待ってたりするし。面と向かってない分、ムカツキ度も高いんだけど。」
博士
「ゲームであってもイライラしたら負けじゃな。コンピュータが意図的に積み込みすることも出来るじゃろうが、何を切ってどの手に育てようとするかはすべて自分の意思じゃからな。そういう意味じゃ運もあるが自分と向き合うゲームなのかの。」
のぞむ
「そうだね。東一で鳴いて仕掛けるのかじっくり育てるのか、そこも自分の判断だし、相手の強さだったり自分の状態だったり場の流れだったり、判断する為の情報も多いしね。Rateが高い人と低い人で対戦すると、配牌やツモでゼッタイ差があると思うし。」
博士
「まぁ、ゲームではRate的なもので強さの調整はしておるのじゃろうが、実際の場でも強運、豪運と言われる人はいるかもしれんな。ただ、すべての局で素晴らしい手牌となるわけでなく、出るところ引くところを見極めて、いい手の時に高く伸ばせる、悪い手の時にいかに大人しく、また相手の有利にならないように動ける人が強い人なんじゃろうな。」
のぞむ
「うん。調子がいいときは放っておいても勝てるけど、悪いときは何やってもダメだしね。そのくせ、負けが込むと『次は良くなる』とか『せめて次につながる負け方で終わろう』とか言って泥沼にはまっていくんだ。」
博士
「君は大人になっても雀荘にはいかんほうがええぞ...」
のぞむ
「お金は取られないけど、睡眠時間を取られてるよ・・・」
博士
「うーむ。どんなに勝とうが負けようが、一日何半荘とか何時以降やらないとか、自分で制限を付けてみなさい。そうした自分の欲求や衝動を抑えてこそ、真の勝利は見えてくるぞ。」
のぞむ
「そうだね、そう思うよ。負けが込んで寝不足になって次の日辛いんだけどまたやってしまう自分っていったい・・・って思うこともあるよ。
思えば、ぼくの人生でもそうやってのめり込んでやってみたものの、結局ものにならずに挫折したことって多いなぁ。」
博士
「のぞむくん...君って子どものくせにそんなシュールな一面もあるのね...
なら、なおさら麻雀を通して自分をコントロールする術を学ぶのもよいかもしれん。ただ、今言ってきたようなことは麻雀に限らず他のゲームにしても普段の生活の中にしても他のことでもいくらでも当てはめることは出来るじゃろう。そうしたことをバランスよく取り入れる、というのも方法のひとつとしてあっても良いぞ。」
のぞむ
「そうだね。打ち筋もバランス重視を目指しているわけだけどなかなか難しくて。兎の危険察知やジャッカルのドラ、柏木の戦意(笑)とか究極は園長の豪運とか、派手な武器を欲しがっちゃうんだよね。」
博士
「ほうほう。伊藤誠先生の『兎~野性の闘牌』を出してきたか。君は冨樫先生といい、長期休載マンガをいったいいくつから読んでいるのだね。」
のぞむ
「今じゃすっかり超能力麻雀になっちゃったね。『自信五割不安五割、合わせて俺だ』とか言ってみたいよ。」
博士
「まぁまぁ、そうは言っても思い通りにならないのが、麻雀であり人生じゃ。新庄さんが死んでしまったのも、休載の末展開が微妙になってしまったのも、それを受け入れてどうするかじゃ。」
のぞむ
「そうか。アカギの鷲巣様鬼退治編は意外とすんなり受け入れられたけど・・・」
博士
「そうじゃ。煮詰まったらマンガでも読んで気分を変えなさい。そしてしっかり寝て、次の日を気持ち新たに過ごすのじゃ。」
のぞむ
「うん。わかったよ。しかし、博士。今日の話はグダグダだね。」
博士
「君がふってきたんじゃろがい!」
posted on 2013年6月7日金曜日
本田圭祐、吉田麻也、そしてキング・カズのメンタル
のぞむ
「こんにちは、博士。」
博士
「やぁ、のぞむくん、こんにちは。今日は一人かな。」
のぞむ
「うん。人数が多いと大変なんでね。」
博士
「うむ。言うほどキャラもはっきりせんかったしな。で、今日は?」
のぞむ
「サッカーの日本代表だけど、試合そのものより、その後の報道が盛り上がってるなぁと思って。」
博士
「そうじゃな。Jリーグも20年を迎えサッカー文化も根付いてきているが、代表戦はプレーそのものよりも、結果やその後の影響が注目されるもんじゃ。もっとも、海外でもそうした傾向はあるがな。」
のぞむ
「プレーについては本田△のPKだけしか取り上げられないし、その後の記者会見とか、渋谷のDJポリスまで話題になってるよ。」
博士
「まぁ、戦術を語るよりも大衆には分かりやすいしな。WBCのダブルスチールなんかも野球通以外は『ディスボール』とか、意味が分からんかったらしいしな。全国民が事細かに詳しくなる必要はないんじゃが、ファンや代表に憧れる子どもたちのためには、そうした部分の解説など、あってもいいかもしれんな。」
のぞむ
「そうだよね。代表戦はにわかが多いとか言われるけど、ただ騒いでるだけじゃ、通なファンは増えないしね。」
博士
「うむ。わしもサッカーのプレーに関して詳しい解説は出来んが、本田のPKに関しては、メンタルの大切さを実感したぞ。そしてその後の報道でも、メンタルに関して注目すべきことがあったな。」
のぞむ
「なになに?」
博士
「記者会見で吉田麻也選手がスベッたじゃろ。あれだって大したメンタルじゃと思わんか?」
のぞむ
「あぁ、『ブラジルの皆さーん』ってやつ。まぁ、元ネタがサバンナ八木だから、それをチョイスしたのは勇気があるよねぇ。けど、試合内容からしたら、あんな浮かれてる状況でもないよなぁ。」
博士
「それと渋谷のDJポリス。まだ20代じゃそうじゃな。あれも大したメンタルじゃ。」
のぞむ
「えー、確かにちょっと吹いたけど、あんなの一歩間違えば暴動になるよ。」
博士
「これなら分かりやすいかな。最後はキング・カズじゃ。」
のぞむ
「あぁ、『46歳の僕にもチャンスはある』って。あの真剣な表情には圧倒されたし、鳥肌もんでカッコ良かったなぁ。
で、これって本田のPKと何か共通すんの?」
博士
「うむ。『準備』と『状況判断』かの。本田については分かるじゃろ。」
のぞむ
「うん。PKの練習なんて散々してるだろうし、『真ん中蹴って止められたら仕方ない』って、逆に言えば『角を狙って外したらとんでもない』ってことなのかなって思ったよ。成功率とか何とかあるけど、キーパーの雰囲気だとか、あの場に立った本田が言うならきっとそうなんだろうって思うよ。」
博士
「うむ。本田に関しては、更に外すことなんか考えてなかったじゃろうな。それだけゲームの流れに集中して、必ず追いつけると信じて。」
のぞむ
「やっぱ本田△~。それと麻也が一緒~?」
博士
「さすがに一緒とは言わんが、例えば本当にピリピリした会見だったら言ったかな?ヤットさんがほぐした流れとかあったんじゃないかな。そして普段からおちゃらけたムードメーカーでもあったからスベるのも覚悟で行けたんじゃろう。あれを長谷部キャプテンがやったらどうなることか。」
のぞむ
「まあ、おばちゃんファンもさすがにドン引くよね。」
博士
「そういう自分のキャラクターまで考えたのかは定かではないが、アレをやっちゃうのは凄い。ブラジルでも勝ち進んだら『日本の皆さーん』とやって欲しいもんじゃな。」
のぞむ
「やれる状況まで勝って欲しいよね。DJポリスは?」
博士
「負けた訳ではないから暴動にはならないという確信はあったろうが、あの人も普段からああいう役割をしていたそうじゃ。警察としてのアナウンスじゃから、形式通りで構わんところを敢えてああいう言い方をすることで、その場もうまくいった訳じゃな。」
のぞむ
「なるほど。『怖い顔をしたお巡りさん、皆さんが憎くてやっているわけではありません。心ではW杯出場を喜んでいるんです』っていいよね。騒ぐ方は警察とぶつかることも楽しみとか考えてる人もいるけど、完全に牙を抜いちゃった感じだもんね。警備とかめんどくせーって思ってるおまわりさんもいたろうし。」
博士
「そしてカズじゃ。彼は本気で代表を狙っている。自分がどうなれば、代表として力になれるかを考えてトレーニングを積んでおる。それは並大抵の精神力じゃ出来んことじゃ。
じゃから、代表になれなかったとしても、何が足りないか分かっておるから、誰にも何の恨み言もなし。フランスW杯で外れた時からそれは一貫しておる。
それだけの経験を積み上げて来たからこそ、言えることじゃが、『日本人なら誰でも』と言うところがまたいいな。頑張ればいいことがあるぞ、と勇気を与えてもらった気分じゃ。」
のぞむ
「博士がいまだにドラフトの日に電話を待ってるのと大違いだね。」
博士
「男子は一度は思うことじゃぞ。
まあ、そんなわけで、メンタルの強さというのは一流の条件とされるが、それを発揮するのもすべては日頃の努力が欠かせないということじゃ。
中日の山本昌投手は『心が折れるって言うけど、折れたことないから意味がわからない』と言っておったそうじゃ。心も、そして体も技も折れない努力を重ねてきているから、今も現役を続けていられるのじゃろうな。」
のぞむ
「楽天の田中とか、ダルビッシュとか、野球界にも多いね、メンタル強い人。」
博士
「ふむ。一般社会でもやはり成功している人は、総じて強いメンタルを持っておる。スポーツを通じて勇気を貰うというのは分かりやすい形じゃが、実は身近にもあるもんなんじゃな。
それぞれが、それぞれの立場で頑張ることが、活気ある社会に繋がるというのは素晴らしいことじゃな。」
のぞむ
「凄いね、博士。『ブラジルの皆さーん』からここまで話を広げるなんて、麻也氏もびっくりだよ。」
博士
「少々広げすぎたかの。じゃが、せっかく盛り上がったのだから、それだけで終わってしまってはもったいないじゃろう。もちろん、試合そのものが盛り上がるのが一番じゃが。」
のぞむ
「そうだね、今度は野球の話もしようよ。楽天が交流戦優勝を狙える位置で頑張ってるよ。」
博士
「そうじゃな。星野政権にはいろんな思いがあるのじゃが、そうしたことも今度話してみよう。」
のぞむ
「・・・最近、ブログが長くて博士疲れぎみ?」
博士
「うむむ。書き出しの構想と違うオチになったり、流れによって書きたかったことが入れられなかったり、なかなか難しくてな。おっさんの仕事も決まったし、まとまって書く時間も少なくなるからちと不安ではある。」
のぞむ
「ずいぶんと大人の事情をさらけ出したねぇ。大人の情事はさらけ出さないでね。」
博士
「んなもん、ないわい(笑) ま、気長にやっていこうじゃないか。のぞむくん、よろしくな。」
のぞむ
「うん、博士。ブログが急に終わったら博士が亡くなったという設定でいい?」
博士
「それはちょっとな~。」
「こんにちは、博士。」
博士
「やぁ、のぞむくん、こんにちは。今日は一人かな。」
のぞむ
「うん。人数が多いと大変なんでね。」
博士
「うむ。言うほどキャラもはっきりせんかったしな。で、今日は?」
のぞむ
「サッカーの日本代表だけど、試合そのものより、その後の報道が盛り上がってるなぁと思って。」
博士
「そうじゃな。Jリーグも20年を迎えサッカー文化も根付いてきているが、代表戦はプレーそのものよりも、結果やその後の影響が注目されるもんじゃ。もっとも、海外でもそうした傾向はあるがな。」
のぞむ
「プレーについては本田△のPKだけしか取り上げられないし、その後の記者会見とか、渋谷のDJポリスまで話題になってるよ。」
博士
「まぁ、戦術を語るよりも大衆には分かりやすいしな。WBCのダブルスチールなんかも野球通以外は『ディスボール』とか、意味が分からんかったらしいしな。全国民が事細かに詳しくなる必要はないんじゃが、ファンや代表に憧れる子どもたちのためには、そうした部分の解説など、あってもいいかもしれんな。」
のぞむ
「そうだよね。代表戦はにわかが多いとか言われるけど、ただ騒いでるだけじゃ、通なファンは増えないしね。」
博士
「うむ。わしもサッカーのプレーに関して詳しい解説は出来んが、本田のPKに関しては、メンタルの大切さを実感したぞ。そしてその後の報道でも、メンタルに関して注目すべきことがあったな。」
のぞむ
「なになに?」
博士
「記者会見で吉田麻也選手がスベッたじゃろ。あれだって大したメンタルじゃと思わんか?」
のぞむ
「あぁ、『ブラジルの皆さーん』ってやつ。まぁ、元ネタがサバンナ八木だから、それをチョイスしたのは勇気があるよねぇ。けど、試合内容からしたら、あんな浮かれてる状況でもないよなぁ。」
博士
「それと渋谷のDJポリス。まだ20代じゃそうじゃな。あれも大したメンタルじゃ。」
のぞむ
「えー、確かにちょっと吹いたけど、あんなの一歩間違えば暴動になるよ。」
博士
「これなら分かりやすいかな。最後はキング・カズじゃ。」
のぞむ
「あぁ、『46歳の僕にもチャンスはある』って。あの真剣な表情には圧倒されたし、鳥肌もんでカッコ良かったなぁ。
で、これって本田のPKと何か共通すんの?」
博士
「うむ。『準備』と『状況判断』かの。本田については分かるじゃろ。」
のぞむ
「うん。PKの練習なんて散々してるだろうし、『真ん中蹴って止められたら仕方ない』って、逆に言えば『角を狙って外したらとんでもない』ってことなのかなって思ったよ。成功率とか何とかあるけど、キーパーの雰囲気だとか、あの場に立った本田が言うならきっとそうなんだろうって思うよ。」
博士
「うむ。本田に関しては、更に外すことなんか考えてなかったじゃろうな。それだけゲームの流れに集中して、必ず追いつけると信じて。」
のぞむ
「やっぱ本田△~。それと麻也が一緒~?」
博士
「さすがに一緒とは言わんが、例えば本当にピリピリした会見だったら言ったかな?ヤットさんがほぐした流れとかあったんじゃないかな。そして普段からおちゃらけたムードメーカーでもあったからスベるのも覚悟で行けたんじゃろう。あれを長谷部キャプテンがやったらどうなることか。」
のぞむ
「まあ、おばちゃんファンもさすがにドン引くよね。」
博士
「そういう自分のキャラクターまで考えたのかは定かではないが、アレをやっちゃうのは凄い。ブラジルでも勝ち進んだら『日本の皆さーん』とやって欲しいもんじゃな。」
のぞむ
「やれる状況まで勝って欲しいよね。DJポリスは?」
博士
「負けた訳ではないから暴動にはならないという確信はあったろうが、あの人も普段からああいう役割をしていたそうじゃ。警察としてのアナウンスじゃから、形式通りで構わんところを敢えてああいう言い方をすることで、その場もうまくいった訳じゃな。」
のぞむ
「なるほど。『怖い顔をしたお巡りさん、皆さんが憎くてやっているわけではありません。心ではW杯出場を喜んでいるんです』っていいよね。騒ぐ方は警察とぶつかることも楽しみとか考えてる人もいるけど、完全に牙を抜いちゃった感じだもんね。警備とかめんどくせーって思ってるおまわりさんもいたろうし。」
博士
「そしてカズじゃ。彼は本気で代表を狙っている。自分がどうなれば、代表として力になれるかを考えてトレーニングを積んでおる。それは並大抵の精神力じゃ出来んことじゃ。
じゃから、代表になれなかったとしても、何が足りないか分かっておるから、誰にも何の恨み言もなし。フランスW杯で外れた時からそれは一貫しておる。
それだけの経験を積み上げて来たからこそ、言えることじゃが、『日本人なら誰でも』と言うところがまたいいな。頑張ればいいことがあるぞ、と勇気を与えてもらった気分じゃ。」
のぞむ
「博士がいまだにドラフトの日に電話を待ってるのと大違いだね。」
博士
「男子は一度は思うことじゃぞ。
まあ、そんなわけで、メンタルの強さというのは一流の条件とされるが、それを発揮するのもすべては日頃の努力が欠かせないということじゃ。
中日の山本昌投手は『心が折れるって言うけど、折れたことないから意味がわからない』と言っておったそうじゃ。心も、そして体も技も折れない努力を重ねてきているから、今も現役を続けていられるのじゃろうな。」
のぞむ
「楽天の田中とか、ダルビッシュとか、野球界にも多いね、メンタル強い人。」
博士
「ふむ。一般社会でもやはり成功している人は、総じて強いメンタルを持っておる。スポーツを通じて勇気を貰うというのは分かりやすい形じゃが、実は身近にもあるもんなんじゃな。
それぞれが、それぞれの立場で頑張ることが、活気ある社会に繋がるというのは素晴らしいことじゃな。」
のぞむ
「凄いね、博士。『ブラジルの皆さーん』からここまで話を広げるなんて、麻也氏もびっくりだよ。」
博士
「少々広げすぎたかの。じゃが、せっかく盛り上がったのだから、それだけで終わってしまってはもったいないじゃろう。もちろん、試合そのものが盛り上がるのが一番じゃが。」
のぞむ
「そうだね、今度は野球の話もしようよ。楽天が交流戦優勝を狙える位置で頑張ってるよ。」
博士
「そうじゃな。星野政権にはいろんな思いがあるのじゃが、そうしたことも今度話してみよう。」
のぞむ
「・・・最近、ブログが長くて博士疲れぎみ?」
博士
「うむむ。書き出しの構想と違うオチになったり、流れによって書きたかったことが入れられなかったり、なかなか難しくてな。おっさんの仕事も決まったし、まとまって書く時間も少なくなるからちと不安ではある。」
のぞむ
「ずいぶんと大人の事情をさらけ出したねぇ。大人の情事はさらけ出さないでね。」
博士
「んなもん、ないわい(笑) ま、気長にやっていこうじゃないか。のぞむくん、よろしくな。」
のぞむ
「うん、博士。ブログが急に終わったら博士が亡くなったという設定でいい?」
博士
「それはちょっとな~。」
posted on 2013年6月5日水曜日
ゆとり世代が次に大変な時
みらい
「はかせ~。また来たよ~。」
しょうこ
「お邪魔します、博士。」
博士
「おぉ、みらいちゃんにしょうこちゃん、いらっしゃい。のぞむくんも一緒なのかな?」
のぞむ
「そうなんだ。キャラをもう少し確定させたいから出番をって。」
みらい
「何ごにょごにょ言ってんのよ!これだからゆとり世代は使えないとか言われんのよ。」
のぞむ
「ぼくらは『ゆとり世代』なのかな、それとも『脱・ゆとり世代』かな?」
しょうこ
「いずれにしても両方を経験して大人になるということね。」
博士
「そうじゃな、ゆとり世代と言われる若者たちが社会に出るようになっておるものな。教育だけでなく、時代もあるのじゃろうが、大人たちのほうが戸惑うことが多いらしい。」
みらい
「そうね。勉強もせず自分の好きなことばかりしてきたヤツラだから、何で仕事をするのか、とか、何故相手がこう言うか、とか分かんないのよね。」
のぞむ
「みらいちゃん、分かったような口利くねぇ。」
みらい
「あんたこそ口の利き方がなってないわよ! あたしは小さい頃からパパやママの仕事するのを見てきてるから、大変さややりがいだってわかんのよ。何となくだけど...」
博士
「そうじゃな、家族のふれあいも薄くなったり、家で仕事の話をする親も減ってきているのかもしれんな。話しても愚痴ばかりでは、子どももよい印象を持たんしな。そうしたものは時代なのかもしれん。」
しょうこ
「わたしの家は食事はみんなで一緒に、テレビは観ないで食べます。
お父さんの仕事は世間からみたらつまらない仕事かもしれないけど、わたしたちを養うために一生懸命頑張ってるのが伝わるし、お母さんもそんなお父さんを一生懸命支えています。
わたしも小さい弟たちの面倒を見ているので、とてもゆとりなんかはありません。でも、幸せですよ。」
のぞむ
「博士、何泣いてんの?」
博士
「ええ子じゃあ~。しょうこちゃん、君はとってもええ子じゃあ~。昭和の美しい家族の姿じゃ~。」
みらい
「ちょっと古くさいわよね。けど、そういうのを隠さずにはっきり言っちゃうのがしょうこよね。だから一緒にいて楽しいわ。」
しょうこ
「わたしとみらいちゃんじゃ、性格も育ちもまるで違うから、考え方とかすごく新鮮よ。みらいちゃんといると、出世しそうな男の人が分かるようになってきたわ。学級委員になりそうとか、生徒会長になりそうとか。わたしは成功した殿方を陰で支える女でありたいわ。」
みらい
「どんなにいい男でも、あたしに負けるような男はダメね。それとパパを超えられる可能性を見せてくれなくちゃ。」
しょうこ
「三井住友VISAプラチナカードのCMいいわよね。建築家の父と娘のやりとり。あんなお父さん、ちょっと憧れるわ。」
みらい
「はん!あたしんちのほうがスケールでかいわよ!パパだって、娘だって。なんならあたしんちにCMオファーすればいいのに。」
博士
「なんじゃ、しょうこちゃんもやっぱり男はカネなのか↓つつましい女子じゃと思ったのに。」
しょうこ
「あら、博士。家族の気持ちは分かるけど、わたしが作る家族はまた別よ。お金がなくても幸せなら、お金があったらもっと幸せでしょ。」
のぞむ
「あの~、そろそろゆとり世代の話を…」
みらい
「出た!出世のにおいのしない男!」
博士
「酷い言われようじゃの、のぞむくん。」
しょうこ
「博士からもしませんね。でも、今からでも幸せにはなれますのよ。」
博士
「むむむ。女子に押されぎみじゃわい。君たちが社会に出たら、それこそ大人たちは大変じゃわい。」
のぞむ
「ゆとり世代が上司になるのか~。ぼくらも大変かなぁ。」
みらい
「大変なのはヤツラのほうよ。仕事も出来ないくせに部下を持つですって。あたしがみんなツブしてやるわ!!」
しょうこ
「ゆとりだから仕事が出来ないっていうのは偏見よ。けど、会話は苦労しそうね。」
博士
「そうじゃな。大人たちからしたらどっちもどっちなのかもしれんが、若者通しで経験の違いが出てくるかもしれん。これからの、脱・ゆとり世代がどういう経験を積んで社会に出るか次第じゃが、ゆとり世代はダメだ、と決めつけてしまうと、下の世代にどんどん追い抜かれて空白の年代ができてしまう。今は社会で一番下の年代じゃが、上になったときにそうでは、社会構造がいびつになってしまう。」
みらい
「けどこれからは実力社会がより進むんだから、そうなるのは当たり前なんじゃないの?」
博士
「それが個人の実力なら、じゃ。単にゆとり世代というだけでレッテルを貼られてしまったなら、埋もれてしまう才能もあるじゃろうし、社会にとっても損失じゃ。」
しょうこ
「ゆとり世代を活かす教育が必要ってことね。」
博士
「うむ。今まさに大変な思いをしている大人たちが、彼らに社会を教え、溶け込ませてあげないといかん。言われたことが理解出来んのも、やって来てないんだから仕方ない、一から教えてあげよう、という気持ちで接しなければな。」
のぞむ
「ぼくらだって似たようなもんだしな。知識はいろいろあるけど、実際経験したわけじゃないし。大人たちやゆとり世代とうまくやっていけるかなぁ。」
博士
「さっき話していたが、みらいちゃんとしょうこちゃんが仲が良い理由、そこにヒントが隠されちょるぞ。お互い正反対だから面白い、と。二人とも、何故相手を受け入れられたのかな?」
みらい
「しょうこは他の人が言いにくいことも言ってくれるのよね。他の子はあたしの勢いに押されて言えないこととかも。」
しょうこ
「そうね、学力やお金で相手を見下す言い方をするからね。わたしもみらいちゃんの思ったことを何でも言っちゃうところかな。上から目線だけど、本質を突いてることも多いし、特に先生や上級生に楯突くとこなんかは憧れるわ。」
みらい
「こんな調子(笑) 言ってくれるわね。しょうこは人の話をじっと聞いて、いいこと悪いことをちゃんと判断するからね。熱くならず、冷静に。あたしの持ってないものだわ。」
博士
「そこじゃよ!お互いが持っていないものを認めあう、それこそが秘訣じゃ。じゃがその前に、お互いが本音で語っておる。そこからお互いの持っているものを尊敬しあえる関係が生まれているんじゃないかな?
ゆとり世代ももしかしたら自分たちが経験していないことから何かを得ているのかもしれん。なにせ、ゆとりはあったんじゃから。相手を偏見の目で見るのではなく、自分と異なる経験を持つ者として見ることで、相互理解のきっかけになるかもしれん。」
しょうこ
「ゆとり世代はきっとうちのお父さんのように地道な努力でやっと地道な幸せが掴めるってことを知らないんでしょうね。テレビやネットでは一流の人の派手な話ばかりで、努力が必要なのは分かるけど、そうまでして一流にならなくてもいいや、みたいな。」
みらい
「パパの会社の人だって頑張ってる人がみんな報われてるわけじゃないって言ってたわ。けど、報われる人はみんな頑張ってるって。」
のぞむ
「こういうことを下の世代から言われるのは、実際キツイだろうね。こんなことをズバッと言えるのは本田△くらいだよ。」
みらい
「あら、あたしは本田圭佑に劣ってなくてよ。」
博士
「まぁまぁ、いくら正論とて、相手が受け入れてくれないと聞く耳を持ってくれん。やはりそこは大人の出番じゃな。今の社会が絶対正しい訳ではないが、やはり経験者や実績のある者が語る言葉は重い。
それと、君らが社会に出たとき、ゆとり世代とその上の世代で指導の仕方が異なる、なんてことも出てくるじゃろう。その時にお互いを立てた上でいいものを取り入れ、悪いものを排除する、そんな役割も君らが担うことになるだろうと考えておくと、今からどんな経験を積んでおくとよいか、分かってくるのではないかな?」
のぞむ
「なんか、ゆとり世代のおかげで、ぼくらは大変だなぁ。」
博士
「世代、という漠然とした見方でなく、個人としてみて、その人の背景に何があるかを見れば、対処できるはずじゃ。そうした人間関係を築く経験を今のうちからしておけば、自分にとっても将来大きな財産となる。」
みらい
「あたしとしょうこみたいな、ね。博士のような大人の人と話すこともいい経験になると思うわ。博士、これからもよろしくね。」
しょうこ
「よろしくお願いします。」
博士
「うむ。いつでもいらっしゃい。なんならお友達も連れてくるといい。キャラ設定をできる範囲でな。おや、のぞむくんは?」
のぞむ
「何だかぼくの影がどんどん薄くなってきたよ。さすけの散歩にでも行ってこようっと。」
博士
「そうじゃ、今度さすけも連れてきなさい。犬と話せる装置もいよいよ完成じゃ。」
のぞむ
「うん!ネタが切れた頃連れてくるよ!!」
「はかせ~。また来たよ~。」
しょうこ
「お邪魔します、博士。」
博士
「おぉ、みらいちゃんにしょうこちゃん、いらっしゃい。のぞむくんも一緒なのかな?」
のぞむ
「そうなんだ。キャラをもう少し確定させたいから出番をって。」
みらい
「何ごにょごにょ言ってんのよ!これだからゆとり世代は使えないとか言われんのよ。」
のぞむ
「ぼくらは『ゆとり世代』なのかな、それとも『脱・ゆとり世代』かな?」
しょうこ
「いずれにしても両方を経験して大人になるということね。」
博士
「そうじゃな、ゆとり世代と言われる若者たちが社会に出るようになっておるものな。教育だけでなく、時代もあるのじゃろうが、大人たちのほうが戸惑うことが多いらしい。」
みらい
「そうね。勉強もせず自分の好きなことばかりしてきたヤツラだから、何で仕事をするのか、とか、何故相手がこう言うか、とか分かんないのよね。」
のぞむ
「みらいちゃん、分かったような口利くねぇ。」
みらい
「あんたこそ口の利き方がなってないわよ! あたしは小さい頃からパパやママの仕事するのを見てきてるから、大変さややりがいだってわかんのよ。何となくだけど...」
博士
「そうじゃな、家族のふれあいも薄くなったり、家で仕事の話をする親も減ってきているのかもしれんな。話しても愚痴ばかりでは、子どももよい印象を持たんしな。そうしたものは時代なのかもしれん。」
しょうこ
「わたしの家は食事はみんなで一緒に、テレビは観ないで食べます。
お父さんの仕事は世間からみたらつまらない仕事かもしれないけど、わたしたちを養うために一生懸命頑張ってるのが伝わるし、お母さんもそんなお父さんを一生懸命支えています。
わたしも小さい弟たちの面倒を見ているので、とてもゆとりなんかはありません。でも、幸せですよ。」
のぞむ
「博士、何泣いてんの?」
博士
「ええ子じゃあ~。しょうこちゃん、君はとってもええ子じゃあ~。昭和の美しい家族の姿じゃ~。」
みらい
「ちょっと古くさいわよね。けど、そういうのを隠さずにはっきり言っちゃうのがしょうこよね。だから一緒にいて楽しいわ。」
しょうこ
「わたしとみらいちゃんじゃ、性格も育ちもまるで違うから、考え方とかすごく新鮮よ。みらいちゃんといると、出世しそうな男の人が分かるようになってきたわ。学級委員になりそうとか、生徒会長になりそうとか。わたしは成功した殿方を陰で支える女でありたいわ。」
みらい
「どんなにいい男でも、あたしに負けるような男はダメね。それとパパを超えられる可能性を見せてくれなくちゃ。」
しょうこ
「三井住友VISAプラチナカードのCMいいわよね。建築家の父と娘のやりとり。あんなお父さん、ちょっと憧れるわ。」
みらい
「はん!あたしんちのほうがスケールでかいわよ!パパだって、娘だって。なんならあたしんちにCMオファーすればいいのに。」
博士
「なんじゃ、しょうこちゃんもやっぱり男はカネなのか↓つつましい女子じゃと思ったのに。」
しょうこ
「あら、博士。家族の気持ちは分かるけど、わたしが作る家族はまた別よ。お金がなくても幸せなら、お金があったらもっと幸せでしょ。」
のぞむ
「あの~、そろそろゆとり世代の話を…」
みらい
「出た!出世のにおいのしない男!」
博士
「酷い言われようじゃの、のぞむくん。」
しょうこ
「博士からもしませんね。でも、今からでも幸せにはなれますのよ。」
博士
「むむむ。女子に押されぎみじゃわい。君たちが社会に出たら、それこそ大人たちは大変じゃわい。」
のぞむ
「ゆとり世代が上司になるのか~。ぼくらも大変かなぁ。」
みらい
「大変なのはヤツラのほうよ。仕事も出来ないくせに部下を持つですって。あたしがみんなツブしてやるわ!!」
しょうこ
「ゆとりだから仕事が出来ないっていうのは偏見よ。けど、会話は苦労しそうね。」
博士
「そうじゃな。大人たちからしたらどっちもどっちなのかもしれんが、若者通しで経験の違いが出てくるかもしれん。これからの、脱・ゆとり世代がどういう経験を積んで社会に出るか次第じゃが、ゆとり世代はダメだ、と決めつけてしまうと、下の世代にどんどん追い抜かれて空白の年代ができてしまう。今は社会で一番下の年代じゃが、上になったときにそうでは、社会構造がいびつになってしまう。」
みらい
「けどこれからは実力社会がより進むんだから、そうなるのは当たり前なんじゃないの?」
博士
「それが個人の実力なら、じゃ。単にゆとり世代というだけでレッテルを貼られてしまったなら、埋もれてしまう才能もあるじゃろうし、社会にとっても損失じゃ。」
しょうこ
「ゆとり世代を活かす教育が必要ってことね。」
博士
「うむ。今まさに大変な思いをしている大人たちが、彼らに社会を教え、溶け込ませてあげないといかん。言われたことが理解出来んのも、やって来てないんだから仕方ない、一から教えてあげよう、という気持ちで接しなければな。」
のぞむ
「ぼくらだって似たようなもんだしな。知識はいろいろあるけど、実際経験したわけじゃないし。大人たちやゆとり世代とうまくやっていけるかなぁ。」
博士
「さっき話していたが、みらいちゃんとしょうこちゃんが仲が良い理由、そこにヒントが隠されちょるぞ。お互い正反対だから面白い、と。二人とも、何故相手を受け入れられたのかな?」
みらい
「しょうこは他の人が言いにくいことも言ってくれるのよね。他の子はあたしの勢いに押されて言えないこととかも。」
しょうこ
「そうね、学力やお金で相手を見下す言い方をするからね。わたしもみらいちゃんの思ったことを何でも言っちゃうところかな。上から目線だけど、本質を突いてることも多いし、特に先生や上級生に楯突くとこなんかは憧れるわ。」
みらい
「こんな調子(笑) 言ってくれるわね。しょうこは人の話をじっと聞いて、いいこと悪いことをちゃんと判断するからね。熱くならず、冷静に。あたしの持ってないものだわ。」
博士
「そこじゃよ!お互いが持っていないものを認めあう、それこそが秘訣じゃ。じゃがその前に、お互いが本音で語っておる。そこからお互いの持っているものを尊敬しあえる関係が生まれているんじゃないかな?
ゆとり世代ももしかしたら自分たちが経験していないことから何かを得ているのかもしれん。なにせ、ゆとりはあったんじゃから。相手を偏見の目で見るのではなく、自分と異なる経験を持つ者として見ることで、相互理解のきっかけになるかもしれん。」
しょうこ
「ゆとり世代はきっとうちのお父さんのように地道な努力でやっと地道な幸せが掴めるってことを知らないんでしょうね。テレビやネットでは一流の人の派手な話ばかりで、努力が必要なのは分かるけど、そうまでして一流にならなくてもいいや、みたいな。」
みらい
「パパの会社の人だって頑張ってる人がみんな報われてるわけじゃないって言ってたわ。けど、報われる人はみんな頑張ってるって。」
のぞむ
「こういうことを下の世代から言われるのは、実際キツイだろうね。こんなことをズバッと言えるのは本田△くらいだよ。」
みらい
「あら、あたしは本田圭佑に劣ってなくてよ。」
博士
「まぁまぁ、いくら正論とて、相手が受け入れてくれないと聞く耳を持ってくれん。やはりそこは大人の出番じゃな。今の社会が絶対正しい訳ではないが、やはり経験者や実績のある者が語る言葉は重い。
それと、君らが社会に出たとき、ゆとり世代とその上の世代で指導の仕方が異なる、なんてことも出てくるじゃろう。その時にお互いを立てた上でいいものを取り入れ、悪いものを排除する、そんな役割も君らが担うことになるだろうと考えておくと、今からどんな経験を積んでおくとよいか、分かってくるのではないかな?」
のぞむ
「なんか、ゆとり世代のおかげで、ぼくらは大変だなぁ。」
博士
「世代、という漠然とした見方でなく、個人としてみて、その人の背景に何があるかを見れば、対処できるはずじゃ。そうした人間関係を築く経験を今のうちからしておけば、自分にとっても将来大きな財産となる。」
みらい
「あたしとしょうこみたいな、ね。博士のような大人の人と話すこともいい経験になると思うわ。博士、これからもよろしくね。」
しょうこ
「よろしくお願いします。」
博士
「うむ。いつでもいらっしゃい。なんならお友達も連れてくるといい。キャラ設定をできる範囲でな。おや、のぞむくんは?」
のぞむ
「何だかぼくの影がどんどん薄くなってきたよ。さすけの散歩にでも行ってこようっと。」
博士
「そうじゃ、今度さすけも連れてきなさい。犬と話せる装置もいよいよ完成じゃ。」
のぞむ
「うん!ネタが切れた頃連れてくるよ!!」
迷った時はね、…どう決める?
のぞむ
「あ、こんにちは…」
博士
「おお、のぞむくん、こんにちは。いや、皆までゆうでない。これまで通りで構わんぞ。」
のぞむ
「だってこの前…」
博士
「そんなことを言ってもキリがない。そんな大した設定でもないしな。」
のぞむ
「そっか、そうだよね。イザとなったら変えちゃえばいいよね!博士!」
博士
「まぁ、成り行き上の設定もあるわいな。ただ、そこに縛られてもつまらんので、気にせずいこう。
で、今日はどうしたのかな?」
のぞむ
「嬉しいことがあったんで、博士に伝えにきたんだよ。」
博士
「ザックジャパンのW杯出場決定ならテレビで見たぞい。嬉しさもじゃが、ホッとした感のほうが強いがな。」
のぞむ
「あ、それに近いかな。おっさんの仕事が決まったんだって。」
博士
「そうか、それは何よりじゃ。確かにホッとした感じゃな。」
のぞむ
「けど、ふたつ内定が出てどっちにするか悩んだんだって。ぼくはね、『悩んだ時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。どっちが楽しいかで決めなさい、オッサン』って言ってあげたんだよ。」
博士
「シャロンがムッタに言った風に言ったのじゃな。おっさんに伝わったんかいな。」
のぞむ
「うーん、真面目に悩んでたよ。ひとつは、直接雇用で今までとちょっと違う経験のできる仕事で、未経験でもいいよってとこ。もうひとつは派遣で今までの仕事に近くて、環境も良さそうだけど、『請負』への派遣だからずっとそこで出来るか分からないとこ。」
博士
「おっさんにとってどっちが楽しく感じたのかの。」
のぞむ
「うーん、楽しさなら派遣のほうとは言ってたけど、やったことないことをやらせてもらえるのも興味があるって。それに、派遣のほうは暫く待たされて急に職場見学って話が来たんで、行くだけ行ってみて断ろうと思ってたらしいよ。実際行ってみて、思った以上に良さそうなところで、悩んでたみたい。」
博士
「それで、楽しいほうを選んだのかい?」
のぞむ
「結果としては直接雇用を選んだんだって。いろんな角度で考えたみたいだよ。タイミングだったり、断る理由だったり、距離や労働条件の比較だったり。結論ありきだったのかもしれないけど、派遣のほうの『楽しさ』だけじゃ上回れなかったって。」
博士
「ずいぶん難しく考えてしまったな。けど、おっさんの出した結論じゃから、うまくいくといいの。」
のぞむ
「『楽しさ』って言っても実際やってみないと分からないしね。けど、直接雇用のほうも、先に面接に行ったんだけど、その時は良さそうな雰囲気はかなり感じたそうだよ。だから、目先の良さで派遣に行ってみて、やっぱり違ったってなって後悔するのも嫌だって。」
博士
「シャロンの言うようにはなかなかいかんということかな。これまでいろんな決断をしてきての結果じゃから、それこそどっちが正しいかなんて分からんがな。
ただ、もしおっさんがこれまでの自分を変えようと思っているのなら、敢えて感情に任せてしまうのもありかとは思うがな。」
のぞむ
「後悔するって考えてること自体、自分の判断に迷いがあるのかな?」
博士
「うむ。結果をうまく受け入れられて来なかったのかもしれんな。先に自分が『正しいこと』を決めてしまって、そうでないときにそれを『失敗』と受け取ってしまう。
『楽しい』というのは、自分の心の持ちようで、いくらでも楽しくできる。だから、失敗になりにくいのかもしれんな。」
のぞむ
「なるほどね。けど、おっさんも決めたからには楽しく考えようとはしてるって言ってたよ。
『フォークリフトは愛を運ぶんだ』とか言ってたし。」
博士
「ピコの『パラシュートは愛で開く』のパクりじゃな。まぁ、それくらいの気持ちで気楽に勤めるのがよいかもしれん。
自分が決めたから何がなんでも、といきりすぎても自分を苦しめてしまうし、その時その時で物事を楽しく考えるようになれれば、苦しい時も乗り越えていけるかもしれん。
これまでは人間関係で行き詰まってきたという話じゃから、そんなときに思い出してもらえたらいいな。」
のぞむ
「そうそう、人間関係で行き詰まったら、ゆずの『虹』って曲を聞くって言っていたよ。
”誰のせいでもないさ。人はみんな鏡だから”って。」
博士
「そうじゃな。ゆずの曲は心に響く歌詞が多い。暗闇の中で泣いていても光を当ててくれる。世の中、こんなにたくさんの希望に満ちた言葉があるのじゃから、辛いときほどいろんなものを見たり、人と話したりするべきじゃな。
本当に辛くなると、自分の心を傷付けたくなって心を閉ざしてしまう。その前に出来ることがあるし、もしそうなっても必ず救いの光はあるのじゃ。」
のぞむ
「おっさん、ずいぶん痛い人間になっちゃってるね。あながち間違いじゃないけど。」
博士
「(苦笑) 何はともあれ、ザックジャパン同様これがゴールではない。これを通過点として、おっさんにも頑張って欲しいな。」
のぞむ
「そうだね。昨日の試合でも、采配を批判してる人もいるけど、自分が『正しい』って思ったことと違うからなんだろうね。結果論でしかないのにね。結果だけみたら本田△だよね。」
博士
「確かに本田は凄いし、カッコいいな。ただ、チームとしていろんなタイプがいて、チームとしての勝利を目指す以上、ひとりひとりの役割を明確にして、最大限に機能させることが必要じゃし、それを担うザックは相当な重圧じゃろうな。
それは会社なんかも同じじゃろうから、特にリーダー的な役割の人は単に批判するだけでなく、そういった目でも見てほしいもんじゃな。」
のぞむ
「博士。それはそうだけど、サッカーはもっと楽しく観ようよ。博士も難しく考えると疲れちゃうよ。」
博士
「おぉ、こりゃ一本取られたわい。IPPON~」
のぞむ
「ってIPPONグランプリかいっ。」
「あ、こんにちは…」
博士
「おお、のぞむくん、こんにちは。いや、皆までゆうでない。これまで通りで構わんぞ。」
のぞむ
「だってこの前…」
博士
「そんなことを言ってもキリがない。そんな大した設定でもないしな。」
のぞむ
「そっか、そうだよね。イザとなったら変えちゃえばいいよね!博士!」
博士
「まぁ、成り行き上の設定もあるわいな。ただ、そこに縛られてもつまらんので、気にせずいこう。
で、今日はどうしたのかな?」
のぞむ
「嬉しいことがあったんで、博士に伝えにきたんだよ。」
博士
「ザックジャパンのW杯出場決定ならテレビで見たぞい。嬉しさもじゃが、ホッとした感のほうが強いがな。」
のぞむ
「あ、それに近いかな。おっさんの仕事が決まったんだって。」
博士
「そうか、それは何よりじゃ。確かにホッとした感じゃな。」
のぞむ
「けど、ふたつ内定が出てどっちにするか悩んだんだって。ぼくはね、『悩んだ時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。どっちが楽しいかで決めなさい、オッサン』って言ってあげたんだよ。」
博士
「シャロンがムッタに言った風に言ったのじゃな。おっさんに伝わったんかいな。」
のぞむ
「うーん、真面目に悩んでたよ。ひとつは、直接雇用で今までとちょっと違う経験のできる仕事で、未経験でもいいよってとこ。もうひとつは派遣で今までの仕事に近くて、環境も良さそうだけど、『請負』への派遣だからずっとそこで出来るか分からないとこ。」
博士
「おっさんにとってどっちが楽しく感じたのかの。」
のぞむ
「うーん、楽しさなら派遣のほうとは言ってたけど、やったことないことをやらせてもらえるのも興味があるって。それに、派遣のほうは暫く待たされて急に職場見学って話が来たんで、行くだけ行ってみて断ろうと思ってたらしいよ。実際行ってみて、思った以上に良さそうなところで、悩んでたみたい。」
博士
「それで、楽しいほうを選んだのかい?」
のぞむ
「結果としては直接雇用を選んだんだって。いろんな角度で考えたみたいだよ。タイミングだったり、断る理由だったり、距離や労働条件の比較だったり。結論ありきだったのかもしれないけど、派遣のほうの『楽しさ』だけじゃ上回れなかったって。」
博士
「ずいぶん難しく考えてしまったな。けど、おっさんの出した結論じゃから、うまくいくといいの。」
のぞむ
「『楽しさ』って言っても実際やってみないと分からないしね。けど、直接雇用のほうも、先に面接に行ったんだけど、その時は良さそうな雰囲気はかなり感じたそうだよ。だから、目先の良さで派遣に行ってみて、やっぱり違ったってなって後悔するのも嫌だって。」
博士
「シャロンの言うようにはなかなかいかんということかな。これまでいろんな決断をしてきての結果じゃから、それこそどっちが正しいかなんて分からんがな。
ただ、もしおっさんがこれまでの自分を変えようと思っているのなら、敢えて感情に任せてしまうのもありかとは思うがな。」
のぞむ
「後悔するって考えてること自体、自分の判断に迷いがあるのかな?」
博士
「うむ。結果をうまく受け入れられて来なかったのかもしれんな。先に自分が『正しいこと』を決めてしまって、そうでないときにそれを『失敗』と受け取ってしまう。
『楽しい』というのは、自分の心の持ちようで、いくらでも楽しくできる。だから、失敗になりにくいのかもしれんな。」
のぞむ
「なるほどね。けど、おっさんも決めたからには楽しく考えようとはしてるって言ってたよ。
『フォークリフトは愛を運ぶんだ』とか言ってたし。」
博士
「ピコの『パラシュートは愛で開く』のパクりじゃな。まぁ、それくらいの気持ちで気楽に勤めるのがよいかもしれん。
自分が決めたから何がなんでも、といきりすぎても自分を苦しめてしまうし、その時その時で物事を楽しく考えるようになれれば、苦しい時も乗り越えていけるかもしれん。
これまでは人間関係で行き詰まってきたという話じゃから、そんなときに思い出してもらえたらいいな。」
のぞむ
「そうそう、人間関係で行き詰まったら、ゆずの『虹』って曲を聞くって言っていたよ。
”誰のせいでもないさ。人はみんな鏡だから”って。」
博士
「そうじゃな。ゆずの曲は心に響く歌詞が多い。暗闇の中で泣いていても光を当ててくれる。世の中、こんなにたくさんの希望に満ちた言葉があるのじゃから、辛いときほどいろんなものを見たり、人と話したりするべきじゃな。
本当に辛くなると、自分の心を傷付けたくなって心を閉ざしてしまう。その前に出来ることがあるし、もしそうなっても必ず救いの光はあるのじゃ。」
のぞむ
「おっさん、ずいぶん痛い人間になっちゃってるね。あながち間違いじゃないけど。」
博士
「(苦笑) 何はともあれ、ザックジャパン同様これがゴールではない。これを通過点として、おっさんにも頑張って欲しいな。」
のぞむ
「そうだね。昨日の試合でも、采配を批判してる人もいるけど、自分が『正しい』って思ったことと違うからなんだろうね。結果論でしかないのにね。結果だけみたら本田△だよね。」
博士
「確かに本田は凄いし、カッコいいな。ただ、チームとしていろんなタイプがいて、チームとしての勝利を目指す以上、ひとりひとりの役割を明確にして、最大限に機能させることが必要じゃし、それを担うザックは相当な重圧じゃろうな。
それは会社なんかも同じじゃろうから、特にリーダー的な役割の人は単に批判するだけでなく、そういった目でも見てほしいもんじゃな。」
のぞむ
「博士。それはそうだけど、サッカーはもっと楽しく観ようよ。博士も難しく考えると疲れちゃうよ。」
博士
「おぉ、こりゃ一本取られたわい。IPPON~」
のぞむ
「ってIPPONグランプリかいっ。」
posted on 2013年6月4日火曜日
posted on 2013年6月3日月曜日
キラキラネームって・・・
のぞむ
「こんにちはー、博士!」
博士
「おお、のぞむくん。こんにちは。今日はさすけじゃなくて、女子とお散歩かな?それも二人も。のぞむくんもすみにおけんのう。」
のぞむ
「違うよ、そんなんじゃないよ。登場人物を増やす都合で無理矢理付いてきたんだよ。
美羅偉(みらい)ちゃんと、昭子(しょうこ)ちゃんだよ。」
みらい・しょうこ
「こんにちは、博士。」
博士
「こんにちは。美羅偉ちゃんと、昭子ちゃんか。最近の子はいろんな名前の子がおるな。希望くんだって最初はどう読んだらいいか戸惑ったもんじゃい。美羅偉ちゃんは普通に読めそうじゃが、昭子ちゃんは『しょうこ』なのか『あきこ』なのか間違われることもあるじゃろ。」
しょうこ
「わたしは昭和の昭でしょうこです。」
博士
「なるほど、分かりやすい自己紹介じゃな。最初は『子』という字を使う子が減っておるからな。逆に印象に残るわい。」
のぞむ
「みらいちゃんは今流行りのキラキラネームなんだよ!」
みらい
「ウッサイわね、のぞむ。あんただって似たようなもんじゃない。」
のぞむ
「ぼくはそうでもないほうだよ。でも美しくて偉いなんて、みらいちゃんにピッタリの名前じゃない。」
みらい「そうよ。あたしは美しく偉くなる未来が待っているのよ。あたしは自分の名前は好きよ。けど、キラキラネームとか言われんのがヤなのよ。」
博士
「そうなのか。今どき変わった名前は多いが、ちょっといきすぎたような名前もあるな。無理矢理な当て字だったり、別の意味を読みに当てたりな。
今じゃキラキラネームなんて言い方をしているが、元々はDQNネームなんて呼ばれていたな。」
しょうこ
「DQNネームって何ですか?」
博士
「うむ、非常識な言動をする人達のことを指すネットの用語から来ている。『よろしく』を『夜露死苦』とか書いちゃうような輩のことをDQN(ドキュン)と言っておったのじゃ。当時そうした人達を特集していたテレビ番組があって、それが元と言われている。」
のぞむ
「ねぇ、『羅』は?」
みらい
「は?」
のぞむ
「美しく、偉く、で『羅』は何?」
みらい
「…知らないわよ。」
のぞむ
「『羅刹(らせつ)』の『羅』?」
みらい
「…何?ゲームの話?」
のぞむ
「違うよ!男塾だよ!北斗の拳でも出たけど、やっぱ羅刹といえば魁!!男塾でしょ。だって男塾死天王だぜ!」
みらい
「知んないわよ、バカ!」
しょうこ
「この世で貫けぬ物は無い、鋼鉄の指を持つ男、ね。CP9の指銃とどっちが強いかしらね。」
博士
「しょうこちゃんは昭和のマンガにも精通しておるのか。『羅』というのは、薄い絹織物のことじゃ。『紗』といううすぎぬの元になっているものらしいの。」
みらい
「ほら、なんかその、高級感があるじゃない!そもそもあんたは人の名前をバカにしすぎなのよ。そういうのがイヤなのよ!」
のぞむ
「ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだよ。」
博士
「そうじゃ、人の名前をバカにしてはいかん。親が与えてくれた最初にして一生ものの贈り物じゃ。我が子の一生の幸せを願って付けるものが、名前なのじゃ。」
のぞむ
「じゃあどうしてDQNな名前を付ける親がいるの?」
博士
「最初は変わった名前を付けて個性を持たせたい、という想いじゃったんじゃろうな。それが増えてきて、もっと変わった名前を、とエスカレートしてしまったのかもしれん。本来はカタカナで書く横文字に無理矢理漢字を当ててみたり、目立つからというだけで絶対に他人が付けないような名前を選んだり、もはやゲームのキャラクターに名前を付ける感覚になってしまっておるな。
お父さん、お母さんがどんな想いでその名を付けたか、名前自体は平凡でも、そのときの想いは必ずあるはずじゃ。キラキラネームには、その想いが感じられんな。」
みらい
「そうよ、私の名前はパパとママがあたしのそれこそ未来を願って付けてくれた素敵な名前なのよ!キラキラとか言えば聞こえが良くなるとでも思ってんの!バカにしてるだけじゃない!」
しょうこ
「本当にキラキラしてかわいい名前もあったりするけどね。それと、歴史上の人とか芸能人と同じ名前もからかわれたりするわよね。わたしは佐井田昭子(さいだしょうこ)だけど、相田翔子とかはいだしょうことか言われたりするわ。どうでもいいんで気にしないけど。」
みらい
「そうね。気にしないのが一番。けど、言うのが恥ずかしいって言うか、そういう名前の子はかわいそうよね。イジメられたりしそう。それに自分の名前に胸を張れないって、自信までなくなりそう。」
博士
「イジメに負けない強い子に、とか屁理屈を言う親もいるが、初対面から変な目で見られる孤独感に耐えうる強さなんて、必要ないんじゃないかの。親を恨みこそすれ、愛情なんて感じられないんじゃろ。実際に、変わった名前を付けられた子が、親を殺してしまう事件もあったそうじゃからな。
あまりに変わった名前で役所が止めるケースもあるが、どれが止めるべきかの線引きも難しいし、親がいいと言っている以上、介入しづらい現状なのは確かじゃ。
キラキラネームなどという流行っぽい名前でごまかさずに、そうした不幸な事例も知った上で、親としての願いを堂々と話し合える世論を作らんとな。」
のぞむ
「そうだね。みらいちゃん、キラキラネームとか言ったりして本当にごめんね。」
みらい
「いいのよ、もう。のぞむは本当の意味でキラキラしたいい名前じゃない。上尾希望(あげおのぞむ)なんて、上昇志向の塊みたいな名前よ。」
のぞむ
「大野美羅偉(おおのみらい)もステキだね。さすがお父さんが『建設王』だよね。」
博士
「ふむふむ、お互いの名前を称え合う、美しき姿じゃな。
ちなみに、そうした名前で極端な不都合がある場合、改名も認められておる。子ども自身が申し立てることも出来るそうじゃ。名前は一生ものじゃと言ったが、これからの一生を考えて改名する、というのもこの時代、ありなのかもしれんな。また、戸籍上の表記は改名せんといかんが、漢字の読み方なら住民票レベルで簡単に変えられるそうじゃ。元々がおかしな読ませ方のものは、こうした回避も出来る。『通名』として何年間か使えば、改名の申請も通りやすくなるらしいぞ。
まぁ改名出来るから、というのはあくまで救済措置で、本来はさっき言ったとおり命の誕生に対して親の感謝から来る願い、というのが一番じゃが。」
のぞむ
「ちなみに、博士の名前って?」
しょうこ
「あ、それ、わたしも知りたいです。」
博士
「・・・・・・・・・太郎じゃ。」
のぞむ
「えっ、聞こえないよ。」
博士
「太郎じゃよ! どうせ『葉加瀬太郎』だ、ヒャッヒャッヒャッってバカにするんじゃろう!言っておくがの、葉加瀬太郎よりわしのが年上じゃかんな!それに葉加瀬太郎は結婚してから髙田太郎じゃからな!わしは九人きょうだいの長男なんじゃ!きょうだいを背負う立派な名前なんじゃ!!」
のぞむ・みらい・しょうこ
「・・・・・・・・・」
のぞむ
「博士、大丈夫だよ。誰も博士の名前をバカになんかしないよ。みんな博士のことは尊敬してるし、博士はぼくたちの博士だもの。」
みらい
「そうよ。名前に誇りを持っていたらそれでいいじゃない。博士はとても立派な大人よ。」
しょうこ
「昭和っぽくて素敵な名前です。」
博士
「ありがとう、みんな。ありがとう(涙)」
のぞむ
「で、名字はなんなの?ここ、表札もないから知らなかったや。」
博士
「・・・じゃから、『博士』じゃ。博士太郎。」
のぞむ・みらい・しょうこ
「!?」
のぞむ
「じゃ、ぼくたち博士のことずっと呼び捨てに・・・・・・・・・」
「こんにちはー、博士!」
博士
「おお、のぞむくん。こんにちは。今日はさすけじゃなくて、女子とお散歩かな?それも二人も。のぞむくんもすみにおけんのう。」
のぞむ
「違うよ、そんなんじゃないよ。
美羅偉(みらい)ちゃんと、昭子(しょうこ)ちゃんだよ。」
みらい・しょうこ
「こんにちは、博士。」
博士
「こんにちは。美羅偉ちゃんと、昭子ちゃんか。最近の子はいろんな名前の子がおるな。希望くんだって最初はどう読んだらいいか戸惑ったもんじゃい。美羅偉ちゃんは普通に読めそうじゃが、昭子ちゃんは『しょうこ』なのか『あきこ』なのか間違われることもあるじゃろ。」
しょうこ
「わたしは昭和の昭でしょうこです。」
博士
「なるほど、分かりやすい自己紹介じゃな。最初は『子』という字を使う子が減っておるからな。逆に印象に残るわい。」
のぞむ
「みらいちゃんは今流行りのキラキラネームなんだよ!」
みらい
「ウッサイわね、のぞむ。あんただって似たようなもんじゃない。」
のぞむ
「ぼくはそうでもないほうだよ。でも美しくて偉いなんて、みらいちゃんにピッタリの名前じゃない。」
みらい「そうよ。あたしは美しく偉くなる未来が待っているのよ。あたしは自分の名前は好きよ。けど、キラキラネームとか言われんのがヤなのよ。」
博士
「そうなのか。今どき変わった名前は多いが、ちょっといきすぎたような名前もあるな。無理矢理な当て字だったり、別の意味を読みに当てたりな。
今じゃキラキラネームなんて言い方をしているが、元々はDQNネームなんて呼ばれていたな。」
しょうこ
「DQNネームって何ですか?」
博士
「うむ、非常識な言動をする人達のことを指すネットの用語から来ている。『よろしく』を『夜露死苦』とか書いちゃうような輩のことをDQN(ドキュン)と言っておったのじゃ。当時そうした人達を特集していたテレビ番組があって、それが元と言われている。」
のぞむ
「ねぇ、『羅』は?」
みらい
「は?」
のぞむ
「美しく、偉く、で『羅』は何?」
みらい
「…知らないわよ。」
のぞむ
「『羅刹(らせつ)』の『羅』?」
みらい
「…何?ゲームの話?」
のぞむ
「違うよ!男塾だよ!北斗の拳でも出たけど、やっぱ羅刹といえば魁!!男塾でしょ。だって男塾死天王だぜ!」
みらい
「知んないわよ、バカ!」
しょうこ
「この世で貫けぬ物は無い、鋼鉄の指を持つ男、ね。CP9の指銃とどっちが強いかしらね。」
博士
「しょうこちゃんは昭和のマンガにも精通しておるのか。『羅』というのは、薄い絹織物のことじゃ。『紗』といううすぎぬの元になっているものらしいの。」
みらい
「ほら、なんかその、高級感があるじゃない!そもそもあんたは人の名前をバカにしすぎなのよ。そういうのがイヤなのよ!」
のぞむ
「ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだよ。」
博士
「そうじゃ、人の名前をバカにしてはいかん。親が与えてくれた最初にして一生ものの贈り物じゃ。我が子の一生の幸せを願って付けるものが、名前なのじゃ。」
のぞむ
「じゃあどうしてDQNな名前を付ける親がいるの?」
博士
「最初は変わった名前を付けて個性を持たせたい、という想いじゃったんじゃろうな。それが増えてきて、もっと変わった名前を、とエスカレートしてしまったのかもしれん。本来はカタカナで書く横文字に無理矢理漢字を当ててみたり、目立つからというだけで絶対に他人が付けないような名前を選んだり、もはやゲームのキャラクターに名前を付ける感覚になってしまっておるな。
お父さん、お母さんがどんな想いでその名を付けたか、名前自体は平凡でも、そのときの想いは必ずあるはずじゃ。キラキラネームには、その想いが感じられんな。」
みらい
「そうよ、私の名前はパパとママがあたしのそれこそ未来を願って付けてくれた素敵な名前なのよ!キラキラとか言えば聞こえが良くなるとでも思ってんの!バカにしてるだけじゃない!」
しょうこ
「本当にキラキラしてかわいい名前もあったりするけどね。それと、歴史上の人とか芸能人と同じ名前もからかわれたりするわよね。わたしは佐井田昭子(さいだしょうこ)だけど、相田翔子とかはいだしょうことか言われたりするわ。どうでもいいんで気にしないけど。」
みらい
「そうね。気にしないのが一番。けど、言うのが恥ずかしいって言うか、そういう名前の子はかわいそうよね。イジメられたりしそう。それに自分の名前に胸を張れないって、自信までなくなりそう。」
博士
「イジメに負けない強い子に、とか屁理屈を言う親もいるが、初対面から変な目で見られる孤独感に耐えうる強さなんて、必要ないんじゃないかの。親を恨みこそすれ、愛情なんて感じられないんじゃろ。実際に、変わった名前を付けられた子が、親を殺してしまう事件もあったそうじゃからな。
あまりに変わった名前で役所が止めるケースもあるが、どれが止めるべきかの線引きも難しいし、親がいいと言っている以上、介入しづらい現状なのは確かじゃ。
キラキラネームなどという流行っぽい名前でごまかさずに、そうした不幸な事例も知った上で、親としての願いを堂々と話し合える世論を作らんとな。」
のぞむ
「そうだね。みらいちゃん、キラキラネームとか言ったりして本当にごめんね。」
みらい
「いいのよ、もう。のぞむは本当の意味でキラキラしたいい名前じゃない。上尾希望(あげおのぞむ)なんて、上昇志向の塊みたいな名前よ。」
のぞむ
「大野美羅偉(おおのみらい)もステキだね。さすがお父さんが『建設王』だよね。」
博士
「ふむふむ、お互いの名前を称え合う、美しき姿じゃな。
ちなみに、そうした名前で極端な不都合がある場合、改名も認められておる。子ども自身が申し立てることも出来るそうじゃ。名前は一生ものじゃと言ったが、これからの一生を考えて改名する、というのもこの時代、ありなのかもしれんな。また、戸籍上の表記は改名せんといかんが、漢字の読み方なら住民票レベルで簡単に変えられるそうじゃ。元々がおかしな読ませ方のものは、こうした回避も出来る。『通名』として何年間か使えば、改名の申請も通りやすくなるらしいぞ。
まぁ改名出来るから、というのはあくまで救済措置で、本来はさっき言ったとおり命の誕生に対して親の感謝から来る願い、というのが一番じゃが。」
のぞむ
「ちなみに、博士の名前って?」
しょうこ
「あ、それ、わたしも知りたいです。」
博士
「・・・・・・・・・太郎じゃ。」
のぞむ
「えっ、聞こえないよ。」
博士
「太郎じゃよ! どうせ『葉加瀬太郎』だ、ヒャッヒャッヒャッってバカにするんじゃろう!言っておくがの、葉加瀬太郎よりわしのが年上じゃかんな!それに葉加瀬太郎は結婚してから髙田太郎じゃからな!わしは九人きょうだいの長男なんじゃ!きょうだいを背負う立派な名前なんじゃ!!」
のぞむ・みらい・しょうこ
「・・・・・・・・・」
のぞむ
「博士、大丈夫だよ。誰も博士の名前をバカになんかしないよ。みんな博士のことは尊敬してるし、博士はぼくたちの博士だもの。」
みらい
「そうよ。名前に誇りを持っていたらそれでいいじゃない。博士はとても立派な大人よ。」
しょうこ
「昭和っぽくて素敵な名前です。」
博士
「ありがとう、みんな。ありがとう(涙)」
のぞむ
「で、名字はなんなの?ここ、表札もないから知らなかったや。」
博士
「・・・じゃから、『博士』じゃ。博士太郎。」
のぞむ・みらい・しょうこ
「!?」
のぞむ
「じゃ、ぼくたち博士のことずっと呼び捨てに・・・・・・・・・」
posted on 2013年6月2日日曜日
さすけ
本名:佐助(さすけ)
年齢:4歳
性別:オス(去勢済)
犬種:柴(赤)
体重:12.9kg(ちょっとぽっちゃり)
飼い主:おっさん(さすけパパ)
好きなもの:パン・草むらでうごめく虫
嫌いなもの:抱っこ・シャンプー
性格:甘ったれ・寂しがり屋
得意技:おすわり・お手・待て
最近変わったこと:博士の発明した装置により人と会話できるようになったこと。(しかし装置が完璧でない為、飼い主や博士やのぞむくんの意向が反映されてしまい、本当の言葉かどうかは定かではない)
座右の銘:「雨の日は家の中に入れてください」
※最新情報が入り次第更新します。なお都合により内容が変わることがありますf(^^;
年齢:4歳
性別:オス(去勢済)
犬種:柴(赤)
体重:12.9kg(ちょっとぽっちゃり)
飼い主:おっさん(さすけパパ)
好きなもの:パン・草むらでうごめく虫
嫌いなもの:抱っこ・シャンプー
性格:甘ったれ・寂しがり屋
得意技:おすわり・お手・待て
最近変わったこと:博士の発明した装置により人と会話できるようになったこと。(しかし装置が完璧でない為、飼い主や博士やのぞむくんの意向が反映されてしまい、本当の言葉かどうかは定かではない)
座右の銘:「雨の日は家の中に入れてください」
※最新情報が入り次第更新します。なお都合により内容が変わることがありますf(^^;
のぞむくん
本名:上尾希望(あげおのぞむ)
年齢:子ども(子どもっていったら子どもです!)
職業:学生だか児童だか(幼児ではない)
家族:父・母、兄弟はいるかどうか不明。隣に母方の両親が住んでいる。
好きなスポーツ:野球
好きなプロ野球チーム:東北楽天ゴールデンイーグルス
好きなプロ野球選手:田中将大、渡辺直人、草野大輔
好きなマンガ:ONE PIECE、ジョジョの奇妙な冒険、金色のガッシュ!!
最近借りて読んだマンガ:宇宙兄弟、ちはやふる、三月のライオン、ボールルームへようこそ
好きな動物:犬(柴犬)
好きな芸人:バカリズム、ずん飯尾
座右の銘:「誰のせいでもないさ 人はみんな鏡だから」
※最新情報が入り次第更新します。なお都合により内容が変わることがありますf(^^;
年齢:子ども(子どもっていったら子どもです!)
職業:学生だか児童だか(幼児ではない)
家族:父・母、兄弟はいるかどうか不明。隣に母方の両親が住んでいる。
好きなスポーツ:野球
好きなプロ野球チーム:東北楽天ゴールデンイーグルス
好きなプロ野球選手:田中将大、渡辺直人、草野大輔
好きなマンガ:ONE PIECE、ジョジョの奇妙な冒険、金色のガッシュ!!
最近借りて読んだマンガ:宇宙兄弟、ちはやふる、三月のライオン、ボールルームへようこそ
好きな動物:犬(柴犬)
好きな芸人:バカリズム、ずん飯尾
座右の銘:「誰のせいでもないさ 人はみんな鏡だから」
※最新情報が入り次第更新します。なお都合により内容が変わることがありますf(^^;
犬との共存
のぞむ
「博士。こんにちは。」
博士
「こんにちは、のぞむくん。おや、その犬は?」
のぞむ
「佐助だよ。かわいいでしょ。」
博士
「ほう、柴犬じゃな。かわえぇのう。のぞむくん、犬を飼っておったのか。」
のぞむ
「ううん。さすけはおっさんの家の犬だよ。散歩をさせてもらっているんだ。」
博士
「ほうほう、おりこうさんじゃな。さすけ!、ほれ、おいで。」
さすけ
「・・・(トコトコトコ・・・プイッ!)」
博士
「あれ?途中まで来たのに直前でプイッっと行ってしまったぞ。嫌われてしまったのかの?」
のぞむ
「さすけはいつもこうなんだよ。おっさんにでさえ、ダッシュで近づいていくのに飛びつきはしないんだ。」
博士
「柴犬ってのはそういうもんじゃっけ?警戒心が強いというのは聞いたことがあるが・・・」
のぞむ
「でもおりこうでかわいいよ。鍛えてないだけで、持ってるものは天才並みだって。」
博士
「親バカかっ。ま、無駄吠えもせんようじゃし、のほほんとしてかわいらしいな。で、お散歩はもう行ってきたのかい?」
のぞむ
「うん!ウンコを2回もしたよ。2回目はさすがにやわらかくて取りづらかったけど。しかも、他の犬のウンコのそばにするもんだから、混ざっちゃいそうになったよ。」
博士
「おや、他の子のウンコは取ってあげないのかい?」
のぞむ
「え~、だってそれは飼い主の責任でしょ。さすけのウンコは全部取るけど、他の子のは知らないよ。」
博士
「そりゃそうじゃが・・・ ゴミ捨て場はキレイにするのぞむくんにしては意外じゃな。」
のぞむ
「悪い飼い主を甘やかすようなことはしたくないんだ。ホントは拾ってあげてキレイになればいいと思っているよ。けどそうやってイライラしながら散歩しても時間だってかかるし、さすけだって楽しくないし、自分の犬をしっかり面倒見ることで精一杯だよ。
さすけだって、人の家の塀とか敷地にかかるようなところとか、公園だって砂場の中とかではおしっこだってさせないようにしているよ。誰かが見ていて『あの犬め!』なんて思われたら、さすけがかわいそうだし。」
博士
「そうか。確かに犬はちっとも悪くない。どこでしていい、しちゃいけない、なんて分からないものな。全ては飼い主のそこでさせていい、させちゃいけない、という基準に従っているだけじゃものな。
ただ、人によっては公園の垣根とかでも、子どもがボールを追って触ったりするかもしれないからおしっこもさせるな、とか、おしっこさせたら水を流せ、ウンコをさせたら砂をかけろ、とか気にする人もおるな。」
のぞむ
「犬嫌いの人だっているからね。嫌いじゃなくても自分で飼っていない人は、キレイで当たり前と思っているからね。犬のウンコ踏んだとか、あり得ないことだと思うよ。」
博士
「ふむ。地域の住民の理解と隔たりがあってはいかんな。昔から犬を飼っている人の中には、犬は外飼いで糞尿は犬小屋のそばで犬が自分で決めてするもんだと思っている人もいるらしい。自分で穴を掘ったり土をかけたりする習性もあるからの。
じゃが、最近は室内飼いも増えたし、トイレも家の中で出来る子、外じゃないと出来ない子、また去勢や避妊の有無でマーキングをしたりしなかったり、外でも場所を決めて用を足す子とどこでも急にしてしまう子など、犬種や生活環境により昔と比べて様々な犬がおる。そうしたことを理解して、それぞれの犬が出来るだけ住民に迷惑をかけないようにすること、そしてそれを地域の住民も理解しておくことが大切じゃな。」
のぞむ
「うん。さすけはウンコをするときには、散々くるくるくるくるくるくる回ってからするよ。お友達のラブラドールちゃんはいきなりしゃがんでしちゃうし。それと、何回もウンコしたり調子が悪いときはやわらかくて取りにくいウンコのときもあるよ。葉っぱとか道路にこすれついちゃったりしたときは砂をかけたりするし。お尻で構えてキャッチする人とかもいるけど、さすけは気にしてうまく出来ないときもあるから、ちゃんと出させてから取るようにもしているよ。」
博士
「そうじゃな。さすけのそうした習性を全部理解してもらうのは難しいが、どんな状況でも後始末をきちんとしようという工夫は大事じゃ。みんながちゃんとやっている中で、放置するのがいけないという雰囲気を作っていくのじゃな。すれ違う飼い主達がみんな当たり前のように散歩バッグを持って、ウンコを拾うことも散歩のひとつということが、すべての人にとって当たり前になるのが良い。
おそらくじゃが、放置してしまうのは早朝や夜中に散歩をする人が多いんじゃないかな?人にあまり遭わず、ウンコをしても暗いから分からないとか、そういう中で散歩をしている人は『ちょっとくらい』とか『自分くらい』とか思ってしまうのかもしれん。そういう人は主に時間がない忙しい人達なんじゃろうが、そうした環境で犬を飼うことが果たして犬にとっても人にとっても良いことなのか、ということを考える必要があるかもしれんな。散歩をするだけ良いのじゃろうが、『あの飼い主め!』と周りに思われていたら、犬だって言葉は分からなくても嫌な気持ちになるかもしれん。」
のぞむ
「それと、たまにノーリードで散歩してる犬を見るけど、怖いよねぇ。ゼッタイ言うことを聞くって自信があるのかもしれないけど、急に興奮して飛び出しちゃうとかあるんじゃないのかな。さすけなんか、風が吹いて葉っぱが転がったりするとすぐ飛びつくから、ゼッタイ車に轢かれちゃうよ。人がいない広い公園とかだとしても、もしそれでさすけが轢かれちゃったらとか考えると、ゼッタイ離せないね。」
博士
「『ウチの子はおりこうだから』『ウチの子は臆病だから』とか言うが、そうしていることで周りに余計な気を使わせていることに気づかないんじゃな。大人しくて人の言うことをよく聞く犬だって、相手の犬に急に威嚇されたりしたら、本能として臨戦態勢に入るじゃろい。小型犬や室内犬だって闘争本能はあるじゃろうしな。どんなに人と分かり合っていたとしても、『人とは違う』面を理解しておかんと、何かあったときにかわいそうなのは犬じゃし、責任を取るのは飼い主じゃ。まさに、子を持つ親の気持ちで接しなければな。」
のぞむ
「そう考えると、犬を飼うって大変だね。かわいくて楽しいけど、犬もそうであって欲しいからね。」
博士
「そうじゃな。糞尿放置が多い地域ではペット税なんてのも検討されたりするくらいだし、飼い犬が他人を噛んでしまったりしたときの傷害保険なんてものある。人の社会で共存していく為には、『犬も従える人のルール』を人が考えてあげないといけない。犬にとっては窮屈かもしれんが、そうまでして一緒にいたいと想う飼い主の気持ちは、犬には伝わるはずじゃし、そうした飼い主に出会えたことで、犬も幸せを感じるはずじゃ。」
のぞむ
「でも、いまだに捨て犬とか殺されちゃう犬とかもいるんでしょう?かわいそうだよ。」
博士
「うむ。そここそが、すべての原因じゃな。犬を飼った、けど面倒な決まりは鬱陶しい、じゃあ犬はいらない。そんな理屈があり得る人がいる限り、すべての犬が幸せになれる日は遠い。散歩をさせることだって、ウンコを取ることだって、周りに迷惑をかけないしつけをすることだって、犬がいる幸せを得る為にはみんな必要なことなんじゃ。そうした苦労や手間をかけるからこそ、いっそう犬がいとおしくなる。見た目のかわいさ以上にいとおしいのじゃ。また、そうした気持ちにさせてくれる存在なのじゃな。」
のぞむ
「じゃあ、博士。かわいそうな犬達を引き取ってあげてよ。ぼく、散歩を手伝うよ。さすけだって仲良くするよ。」
博士
「うむ、そういう気持ちは大切じゃが、それもまたよく考えねばいかん。自分のところへ来たらすべての犬は幸せだ、と思うのは早計じゃ。さすけだって合う犬、合わない犬はいる。今の自分の生活に犬がいて、他の事もちゃんと出来つつ犬の世話も出来るかどうか、犬のために犠牲になることは何か、またそれに耐えられるか、など考えねばならないことはたくさんあるのじゃ。最終的には出来る出来ないじゃなくて受け入れる覚悟、とでもいったほうがよいかの。」
のぞむ
「博士は根性なしだから、覚悟が出来ないの?」
博士
「むむむ。のぞむくんは相変わらず重い直球を投げるの。まぁ平たく言ってしまえばそうじゃが、じゃあ今ここで会ったさすけをかわいがることで今は満足じゃし、それ以上を望んだとき、改めて考えてみてもよいかのう?」
のぞむ
「そうだね。ぼくもさすけがいたら十分だよ。ねぇ、さすけ。」
さすけ
「・・・(ポケ~...ハッ、ヘッヘッ)」
のぞむ
「今、聞いてなかったでしょ...ま、それがさすけらしくていいけどね。」
博士
「この問題はいろいろな視点で考えてみる必要があるな。さすけと暮らして楽しいこと、困ったこと、何かあったらまたさすけを連れてきてくれ。な、さすけ、また来てくれるよな?」
さすけ
「(ハッ!? フンフン)」
のぞむ
「そうだ、博士。犬の言葉が分かる何かを作ってよ。バウリンガルじゃないよ。ほら、ここは妄想世界だから、博士が作ったって言えばなんでもありだし、さすけにもしゃべらせちゃえばいいよ。」
博士
「ん?最後のほうはよく聞こえんが、分かった。次に来るときまでに用意しておこう。さすけの言葉も聞けるはずじゃ。」
のぞむ
「さすが!博士。じゃ、さすけ、おっさんのところへ帰ろう。」
さすけ
「うん。わかったよ、のぞむくん。また来ようね。」
のぞむ・博士
「えぇ、もう聞こえるの!?」
「博士。こんにちは。」
博士
「こんにちは、のぞむくん。おや、その犬は?」
のぞむ
「佐助だよ。かわいいでしょ。」
博士
「ほう、柴犬じゃな。かわえぇのう。のぞむくん、犬を飼っておったのか。」
のぞむ
「ううん。さすけはおっさんの家の犬だよ。散歩をさせてもらっているんだ。」
博士
「ほうほう、おりこうさんじゃな。さすけ!、ほれ、おいで。」
さすけ
「・・・(トコトコトコ・・・プイッ!)」
博士
「あれ?途中まで来たのに直前でプイッっと行ってしまったぞ。嫌われてしまったのかの?」
のぞむ
「さすけはいつもこうなんだよ。おっさんにでさえ、ダッシュで近づいていくのに飛びつきはしないんだ。」
博士
「柴犬ってのはそういうもんじゃっけ?警戒心が強いというのは聞いたことがあるが・・・」
のぞむ
「でもおりこうでかわいいよ。鍛えてないだけで、持ってるものは天才並みだって。」
博士
「親バカかっ。ま、無駄吠えもせんようじゃし、のほほんとしてかわいらしいな。で、お散歩はもう行ってきたのかい?」
のぞむ
「うん!ウンコを2回もしたよ。2回目はさすがにやわらかくて取りづらかったけど。しかも、他の犬のウンコのそばにするもんだから、混ざっちゃいそうになったよ。」
博士
「おや、他の子のウンコは取ってあげないのかい?」
のぞむ
「え~、だってそれは飼い主の責任でしょ。さすけのウンコは全部取るけど、他の子のは知らないよ。」
博士
「そりゃそうじゃが・・・ ゴミ捨て場はキレイにするのぞむくんにしては意外じゃな。」
のぞむ
「悪い飼い主を甘やかすようなことはしたくないんだ。ホントは拾ってあげてキレイになればいいと思っているよ。けどそうやってイライラしながら散歩しても時間だってかかるし、さすけだって楽しくないし、自分の犬をしっかり面倒見ることで精一杯だよ。
さすけだって、人の家の塀とか敷地にかかるようなところとか、公園だって砂場の中とかではおしっこだってさせないようにしているよ。誰かが見ていて『あの犬め!』なんて思われたら、さすけがかわいそうだし。」
博士
「そうか。確かに犬はちっとも悪くない。どこでしていい、しちゃいけない、なんて分からないものな。全ては飼い主のそこでさせていい、させちゃいけない、という基準に従っているだけじゃものな。
ただ、人によっては公園の垣根とかでも、子どもがボールを追って触ったりするかもしれないからおしっこもさせるな、とか、おしっこさせたら水を流せ、ウンコをさせたら砂をかけろ、とか気にする人もおるな。」
のぞむ
「犬嫌いの人だっているからね。嫌いじゃなくても自分で飼っていない人は、キレイで当たり前と思っているからね。犬のウンコ踏んだとか、あり得ないことだと思うよ。」
博士
「ふむ。地域の住民の理解と隔たりがあってはいかんな。昔から犬を飼っている人の中には、犬は外飼いで糞尿は犬小屋のそばで犬が自分で決めてするもんだと思っている人もいるらしい。自分で穴を掘ったり土をかけたりする習性もあるからの。
じゃが、最近は室内飼いも増えたし、トイレも家の中で出来る子、外じゃないと出来ない子、また去勢や避妊の有無でマーキングをしたりしなかったり、外でも場所を決めて用を足す子とどこでも急にしてしまう子など、犬種や生活環境により昔と比べて様々な犬がおる。そうしたことを理解して、それぞれの犬が出来るだけ住民に迷惑をかけないようにすること、そしてそれを地域の住民も理解しておくことが大切じゃな。」
のぞむ
「うん。さすけはウンコをするときには、散々くるくるくるくるくるくる回ってからするよ。お友達のラブラドールちゃんはいきなりしゃがんでしちゃうし。それと、何回もウンコしたり調子が悪いときはやわらかくて取りにくいウンコのときもあるよ。葉っぱとか道路にこすれついちゃったりしたときは砂をかけたりするし。お尻で構えてキャッチする人とかもいるけど、さすけは気にしてうまく出来ないときもあるから、ちゃんと出させてから取るようにもしているよ。」
博士
「そうじゃな。さすけのそうした習性を全部理解してもらうのは難しいが、どんな状況でも後始末をきちんとしようという工夫は大事じゃ。みんながちゃんとやっている中で、放置するのがいけないという雰囲気を作っていくのじゃな。すれ違う飼い主達がみんな当たり前のように散歩バッグを持って、ウンコを拾うことも散歩のひとつということが、すべての人にとって当たり前になるのが良い。
おそらくじゃが、放置してしまうのは早朝や夜中に散歩をする人が多いんじゃないかな?人にあまり遭わず、ウンコをしても暗いから分からないとか、そういう中で散歩をしている人は『ちょっとくらい』とか『自分くらい』とか思ってしまうのかもしれん。そういう人は主に時間がない忙しい人達なんじゃろうが、そうした環境で犬を飼うことが果たして犬にとっても人にとっても良いことなのか、ということを考える必要があるかもしれんな。散歩をするだけ良いのじゃろうが、『あの飼い主め!』と周りに思われていたら、犬だって言葉は分からなくても嫌な気持ちになるかもしれん。」
のぞむ
「それと、たまにノーリードで散歩してる犬を見るけど、怖いよねぇ。ゼッタイ言うことを聞くって自信があるのかもしれないけど、急に興奮して飛び出しちゃうとかあるんじゃないのかな。さすけなんか、風が吹いて葉っぱが転がったりするとすぐ飛びつくから、ゼッタイ車に轢かれちゃうよ。人がいない広い公園とかだとしても、もしそれでさすけが轢かれちゃったらとか考えると、ゼッタイ離せないね。」
博士
「『ウチの子はおりこうだから』『ウチの子は臆病だから』とか言うが、そうしていることで周りに余計な気を使わせていることに気づかないんじゃな。大人しくて人の言うことをよく聞く犬だって、相手の犬に急に威嚇されたりしたら、本能として臨戦態勢に入るじゃろい。小型犬や室内犬だって闘争本能はあるじゃろうしな。どんなに人と分かり合っていたとしても、『人とは違う』面を理解しておかんと、何かあったときにかわいそうなのは犬じゃし、責任を取るのは飼い主じゃ。まさに、子を持つ親の気持ちで接しなければな。」
のぞむ
「そう考えると、犬を飼うって大変だね。かわいくて楽しいけど、犬もそうであって欲しいからね。」
博士
「そうじゃな。糞尿放置が多い地域ではペット税なんてのも検討されたりするくらいだし、飼い犬が他人を噛んでしまったりしたときの傷害保険なんてものある。人の社会で共存していく為には、『犬も従える人のルール』を人が考えてあげないといけない。犬にとっては窮屈かもしれんが、そうまでして一緒にいたいと想う飼い主の気持ちは、犬には伝わるはずじゃし、そうした飼い主に出会えたことで、犬も幸せを感じるはずじゃ。」
のぞむ
「でも、いまだに捨て犬とか殺されちゃう犬とかもいるんでしょう?かわいそうだよ。」
博士
「うむ。そここそが、すべての原因じゃな。犬を飼った、けど面倒な決まりは鬱陶しい、じゃあ犬はいらない。そんな理屈があり得る人がいる限り、すべての犬が幸せになれる日は遠い。散歩をさせることだって、ウンコを取ることだって、周りに迷惑をかけないしつけをすることだって、犬がいる幸せを得る為にはみんな必要なことなんじゃ。そうした苦労や手間をかけるからこそ、いっそう犬がいとおしくなる。見た目のかわいさ以上にいとおしいのじゃ。また、そうした気持ちにさせてくれる存在なのじゃな。」
のぞむ
「じゃあ、博士。かわいそうな犬達を引き取ってあげてよ。ぼく、散歩を手伝うよ。さすけだって仲良くするよ。」
博士
「うむ、そういう気持ちは大切じゃが、それもまたよく考えねばいかん。自分のところへ来たらすべての犬は幸せだ、と思うのは早計じゃ。さすけだって合う犬、合わない犬はいる。今の自分の生活に犬がいて、他の事もちゃんと出来つつ犬の世話も出来るかどうか、犬のために犠牲になることは何か、またそれに耐えられるか、など考えねばならないことはたくさんあるのじゃ。最終的には出来る出来ないじゃなくて受け入れる覚悟、とでもいったほうがよいかの。」
のぞむ
「博士は根性なしだから、覚悟が出来ないの?」
博士
「むむむ。のぞむくんは相変わらず重い直球を投げるの。まぁ平たく言ってしまえばそうじゃが、じゃあ今ここで会ったさすけをかわいがることで今は満足じゃし、それ以上を望んだとき、改めて考えてみてもよいかのう?」
のぞむ
「そうだね。ぼくもさすけがいたら十分だよ。ねぇ、さすけ。」
さすけ
「・・・(ポケ~...ハッ、ヘッヘッ)」
のぞむ
「今、聞いてなかったでしょ...ま、それがさすけらしくていいけどね。」
博士
「この問題はいろいろな視点で考えてみる必要があるな。さすけと暮らして楽しいこと、困ったこと、何かあったらまたさすけを連れてきてくれ。な、さすけ、また来てくれるよな?」
さすけ
「(ハッ!? フンフン)」
のぞむ
「そうだ、博士。犬の言葉が分かる何かを作ってよ。バウリンガルじゃないよ。
博士
「ん?最後のほうはよく聞こえんが、分かった。次に来るときまでに用意しておこう。さすけの言葉も聞けるはずじゃ。」
のぞむ
「さすが!博士。じゃ、さすけ、おっさんのところへ帰ろう。」
さすけ
「うん。わかったよ、のぞむくん。また来ようね。」
のぞむ・博士
「えぇ、もう聞こえるの!?」
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