posted on 2014年6月3日火曜日

反転授業・・・って何?




のぞむ
「博士。新聞で『反転授業』って言葉を見たんだけど、何なの?」


博士
「お、今日は“ソボクなギモン”っぽい感じじゃなw」


おかだ
「本来こういうこと書くブログなんやろw ドラマの話ばっかりで、野球の話すらちゃんとしとらんがなw」


のぞむ
「まあ、ドラマとかゲームとか、ネタにしやすいんでね。 ニュースも基本時事ネタだしね。」


博士
「これも時事ネタっちゃそうじゃが、最近教育の現場でタブレット端末やらスマホやら使って授業をやる取り組みが増えとるじゃろ。そのひとつじゃな。」


のぞむ
「あれってどうなんだろうね。映像とか見ても絶対寝るし、画面で図が動いて説明とかもあるみたいけど、ニュースや情報番組しかり後々残らないと思うんだよね。」


おかだ
「タブレット売りたいだけなんやでw」


博士
「そこまで言っちゃ悪いぞ。教材としてはよく出来ておるし、産業としても成長しておる分野じゃからな。」


のぞむ
「そもそも、子どもって勉強嫌いじゃん? で、勉強好きな子はあんなんなくても勉強するんだし、『タブレットで勉強できて面白いからやってごらん?』って文字通り子ども騙しなんじゃないの?」


おかだ
「確かにな。『ゲーム感覚で出来る』とかよく聞くけど、子どもはゲームが好きなんであって、中身が勉強なら基本嫌いやもんな。」


博士
「君ら、否定的じゃな。当然勉強が嫌いな子向けの動機付けコンテンツもあるじゃろうが、勉強しないといけないけど難しくてついて行けないとか、もっとレベルの高い勉強をしたいとか、切り口を変えることで理解が深まるとか、様々な用途があるんじゃぞ。」


のぞむ
「そうやって取り組みの方法が増えるのはいいことだと思うけど、要は自分に合った勉強法を選べるとか、君にはこれが合ってるよって薦めてくれるとか、そういうことじゃなくてただコンテンツを並べてるだけなのが、ねえ。」


おかだ
「コンテンツの開発や販売業者はそんなん知らんもんな。学校や塾の先生やって、そこまで考えてる人がどれだけいるかやな。今度こういうのが出来たから、さあみんなでやってみよう!って世界やん?」


博士
「確かにひとりひとりに合わせて使いこなせる先生は少ないじゃろうな。じゃが、こうした取り組みもまだ歴史が浅いからの。まずは環境の普及と認知度の向上からなんじゃろう。」


のぞむ
「で、反転授業って何なのさ。」


おかだ
「学年を遡るってあったよな。出来なくなった学年からやり直す、みたいな。」


博士
「それとはまた違うんじゃな。

 ここで言う反転授業とは、講義の動画を家で見てきてた上で学校では問題を解いたり、個々に合わせた指導や解説などを行ったりすることじゃ。通常の授業は教室で講義を受けて、宿題として家で問題を解く、みたいな流れじゃが、それが逆になるということで反転授業と言うそうじゃ。」


のぞむ
「・・・まずネーミングセンスが悪いよねw 英語で“ flip teaching (or flipped classroom)”とか、“ backwards classroom”、“ reverse instruction”、“ flipping the classroom”、“ reverse teaching”とか表現するそうだけど、平たく言えば『動画予習』でしょ。」


おかだ
「もっと言えば『予習』やなw 動画なくても予習できるやんww」


博士
「ふむ。一般論ではこの反転授業の問題点はその動画予習できる環境がない、ということらしいが、君らからするとそもそもそれ以前ということか。」


のぞむ
「だから、予習できる子なら宿題もちゃんとやるんだし、コンテンツやインフラありきで話が進んでない?」


おかだ
「もともとアメリカで始まったもんやよな。1990年代にコンピュータを教育に導入させよう、というところがスタートやし、日本ではここ数年やな。ま、タブレットなんかが相当使えるで、となったのもそのあたりやから、まだまだ実験段階なんやな。」


博士
「2013年11月に佐賀県武雄市が小学校での導入を試みたのが話題に火をつけたようじゃな。」


おかだ
「お、図書館をTSUTAYAに任せた武雄市やな。今だに賛否両論らしいがな。」


のぞむ
「批判が出ることを承知で、それを解消したり取り入れたりして完成させていく方向ならいいんだけどね。最初から完成形ありきでやってそうで、やりっぱなしにならないといいな。」


おかだ
「小学生って、最初にワイらが言ったように勉強キライ!なあたりやな。最初からそこが落としどころなんかな?」


博士
「高校や大学、塾や予備校なんかもやっとるそうじゃよ。塾や予備校なんかはコンテンツ面からも本職じゃよな。」


のぞむ
「塾や予備校に行く人たちは勉強したいとかしなきゃいけない意識の人達だからねえ。結局新たなビジネスとやらの実験台なんだよねえ。」


おかだ
「ワイらのころにあったらどうやったろな、と思う反面、あったら自分で勉強法の工夫とかしなかったやろな、とも思うで。」


博士
「ほう、おかだは一応大卒なんじゃったな。工夫とかしとったんかw」


おかだ
「受験勉強なんて、みんなとおんなじやり方したって差なんてつかへんやん。逆に他のヤツは参考書何使ってるかとか、どういうやり方してるかとか、気になったで。塾なんか行く金なかったしなw 英単語なんか、わら半紙が真っ黒になってさらに破れるまで書きまくったでww」


のぞむ
「苦労人やん!苦労人はええんやで。苦労はきっと報われるんやでw」


おかだ
「なんで最後草生えてんねんww」


博士
「えーと、君らの主張をまとめると、何なんだい?」


のぞむ
「勉強はパソコンとかネットでするもんじゃない。ちゃんと手を使って文字を書こう。(実験ノートはきちんとつけよう)」


おかだ
「ビジネスと言えば聞こえはええが、後先考えずに金儲けだけで終わるならやらないほうがいい。」


博士
「なるほどな。論点はズレとる気もするが、そういう意見もあるということでええかの?」


のぞむ
「それはそうと、この前女子高生がドラッグストアでジャポニカ漢字練習帳を買ってるのを見てさw」


おかだ
「ペンギンとかの写真がついとるやつ?」


のぞむ
「高校生が?って思ったけど、書くことはやっぱりいいと思うんだ。」


おかだ
「せやな。けど、年の離れた妹に買ってあげかもしれんでw」


のぞむ
「はっ!それがあったか!!」


博士
「なんなんじゃ君らは、一体。。。」



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