posted on 2013年5月22日水曜日

楽天イーグルス快勝!

のぞむ
「こんばんは!博士!!」


博士
「こんばんは、のぞむくん。なにやら、うれしそうだね。」


のぞむ
「うん、田中のマー君が今季初完投で巨人に勝ったんだよ!」


博士
「そうか、それは素晴らしい!澤村も頑張っていたようだけど、まだ田中には及ばんか。」


のぞむ
「澤村は苦しいところで踏ん張りきれなかったね。5回は一・二塁からワイルドピッチでピンチを広げて、勝負すべきジョーンズにフォアボール。マギーの当たり、よく入らなかったよ。」


博士
「・・・。なかなか通な見方をするね、君。」


のぞむ
「ま、4億円と6500万円の差が出たってことだよね!」


博士
「!?あぁ、年俸の話か。って君はそんな世知辛い見方をしておるのかね。ゼニグラじゃないんだから。」


のぞむ
「はぁ~、プロ野球選手っていいなぁ~。なんであんなにお金がもらえるんだろう?世の中にはお金に困っている人がたくさんいるのに。サインボールじゃなくて、札束投げ入れればいいのに。」


博士
「これ!なんてこと言うんだ!!もっと純粋にプロ野球を楽しみなさい!」


のぞむ
「でも実際球場に行って観戦するのもたくさんお金がかかるよ。選手にあんなに払えるなら、チケット代とか飲食代とかグッズとかもっと安くなればいいのに!」


博士
「なるほど、それは一理あるかもしれないね。ファンあってのプロ野球だからもっとファンに還元すべき、ということだね。札束投げ入れとかはなしで(笑)」


のぞむ
「そうそう。選手の年俸がうなぎ上りで、払えなくなったらメジャーに買い取ってもらうって、もはや夢っていうより庶民とかけ離れすぎてるよね。」


博士
「ふむ。それでも巨人の立岡くんなんかは、育成上がりで年俸は600万円だというよ。それが球界最高年俸である5億7000万円の阿部と同じグラウンドでプレーしているというのは、なんか夢を感じないかね?」


のぞむ
「うーん、ピンとこないなぁ。サッカー選手の年俸ってあんまり知らないけど、日本代表の遠藤がJ2でプレーしてるほうがスゲーって思う。お金って数字だからそうやって比較が出来るけど、いくらお金をもらっていても、阿部よりも長嶋や王や野村や落合のほうが偉大だと思うな。」


博士
「・・・君はいったいいくつなんだ・・・ま、それより本題はチケット代とか安くならないか、ってことだったっけ?」


のぞむ
「うん、地方のファンは交通費もかかるし、なかなか球場に足を運べないよ。球場じゃ、お弁当もジュースもビールも高いし・・・」


博士
「うむ、そのあたりはプロ野球に限らず、演劇や広くはテレビなども含めたショービジネス全般のあり方になってくるのかの。たくさんの人を集める、そしてそれを維持する、となると、施設やそれを管理する人や物にも費用はかかる。関わる人数が莫大になるんじゃの。もちろん、みんながみんな選手みたいなお金をもらっているわけじゃないぞ。むしろ、そこらのお店じゃ経験できないほどの人数を捌く割には薄給の人だっておるかもしれん。

 その中で、選手は看板として多くの給料をもらってるわけだな。ただ、多くもらってしまうとその次さらに、とか、他の選手(の実績)と比較して、とか、際限なく上がってしまうのも現状じゃ。逆に最近では、40%以上の減俸という選手も出てきたり、減俸額が億を超えたり、昨年のガッツのように3億6000万円減という例も出た。これらも時代を反映しておるのかもしれんな。」


のぞむ
「じゃあガッツが出る試合のチケットは安くならないの?」


博士
「酷いことを言うな・・・ガッツだって頑張っているんだよ。そうやって叩かれる有名税も含まれているんだよ。のぞむくんのお父さんが会社でミスしても、見ず知らずの子どもに馬鹿にされることはないだろう?」


のぞむ
「うん。でも会社の若造に生意気な口利かれたって愚痴ってたよ。」


博士
「。。。それはさておき、チケット代に反映させる、させないは球団経営の問題もあるからな。安くすればそれだけお客が入る、という見込みがなければ、5万人のチケット代を100円下げたって500万円の売上ダウンだからね。」


のぞむ
「Kスタは未だに2万ちょいしか入らないよ。」


博士
「話がどんどん脱線しておるぞ。まぁここだけの話、球団経営者は野球自体に興味が無い人が多いらしいからの。桁違いの人やお金を動かすことのために最善を尽くしているのかもしれんが、”ファンあっての”ってことを忘れんで欲しいな。

 それと、スポーツやショーの世界だから、のぞむくんの言う”庶民”とはかけ離れてしまうという意見もあるが、Jリーグの20周年に寄せて、キングカズがこんなことを言っておったそうじゃ。

”自分は15歳でブラジルに渡り、そのままプロサッカー選手としてやってきた。だから一般の企業で働いたりしていないし、世間も知らない。けれど、たくさんの人が集まり、多くの人を感動させて、それを共有するというのは、企業にも通じるものだと思う。それをサッカーを通じて学ばせてもらった”

うろ覚えなので正確な内容ではないが、さすがキング、と思ったわい。また、夢を与えるために、ビッグクラブやスターもJリーグに必要だ、とも言っていた。」


のぞむ
「うん。マー君のピッチングには勇気をもらったよ。」


博士
「そうじゃ。人に勇気を与えること。誰にでも出来ることじゃない。それが4億円の価値という言い方は出来ると思う。

 ただ、野球選手も特別な存在じゃない。同じひとりの人間じゃ。それをかけ離してしまうのも、近づけてくれるのも、球団やマスコミの力は大きいな。カズの言うように、みんな同じ原理で頑張っているのだから、より多く感動したりそれを共有できたりする方向を常に考えていきたいな。」


のぞむ
「博士。結局チケット代は安くならないの?」


博士
「うむ、わしにはどうにも出来ん。今のところは、球場へ足を運んだときにもらった勇気や元気で、それ以外の日々を頑張っていくことくらいしか出来んな。ファンとして、また社会の一員として正しく過ごしていくことが、やがて何かを動かすかもしれんの。」


のぞむ
「ふーん。子どもだから難しいことは分かんないや。けど、せっかく高いお金出して見るんだから、目一杯楽しめってことダネ!」


博士
「そういうことじゃ。(やはり子どもだったのか・・・)」
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