posted on 2013年5月29日水曜日

ごみ捨てのルール守ろうよ

のぞむ
「ぷんぷんぷんぷんぷんぷぷん!」


博士
「どうした、のぞむくん。だいぶおかんむりのようだね。」


のぞむ
「今日、ごみ捨てに行ったんだよ。そしたら、カラスの野郎どもが、ごみを食い散らかしてやがんだ。掃除するのが大変だったよ。」


博士
「ご苦労さま。うーむ。困ったもんだな。ネットとかちゃんとかけてあるんだろう?」


のぞむ
「かけてあったってムダだよ。パンパンのゴミ袋から既に生ごみが溢れてるんだもん。アレじゃ臭いもするし、余計寄ってきちゃうよ。」


博士
「そうか。カラスは臭いは分からないという話じゃがな。だからカラスが見えないとされる黄色を使ったネットを被せるのがよいとされているということじゃが。」


のぞむ
「見えなくたって、そこに行けばごみがあるって学習しちゃってるんじゃないの?」


博士
「なるほど。さらに袋を破らなくてもごみが覗いているようなものがいつもあるから、毎回狙いをつけてくるんじゃな。」


のぞむ
「そうそう。ちゃんと大きい袋に入れるとか、袋を二重にするとか、工夫すればいいのに。知恵比べでカラスに負けちゃってるよ。

 それに、もっと酷いのはプラスチックのゴミの日にもなぜか食い散らかされてて、よく見ると洗わないでベトベトしたプラスチック容器なんかが引っ張り出されてんの。」


博士
「ふむ。プラスチックも分別して回収する自治体が増えておるが、そうなっては本末転倒じゃな。汚れたプラスチック容器では回収しても再利用出来んからな。」


のぞむ
「『洗わないなら燃えるゴミでいいです』って言っちゃえばいいのに。リサイクルまでちゃんと意識のある人はちゃんと洗ってるよ。これはいいけど、これはダメって基準を何にも示してくれないから、出すほうもなんとなく分別してますよ、的な出し方になっちゃうんじゃないかな。」


博士
「各家庭にそれを徹底させるのは難しいんじゃろうな。じゃが、それをやらんと再利用も含めたゴミ処理事情はよくならんからな。

 それはそうと、のぞむくんはエライな。ゴミ捨て場をちゃんとキレイにしてくれて。」


のぞむ
「自治会に入っているからね!けど、そう思うようになったのは、いつかの大晦日だか元旦だかにゴミがカラスにやられてたときに、『これ絶対ここに捨てちゃいけない人が捨ててるな』って思ったんだ。自治会の人は赤ちゃんなんていないのに、赤ちゃんのオムツとかが散らかってたんだ。ゼッタイ近所のアパートの若夫婦が里帰りするのに家にゴミ置いとくのやだからって近くのゴミ捨て場に捨てたんだよ。アパートのゴミ捨て場じゃバレるから。」


博士
「ふむ。いつもながら想像力が豊かじゃな。しかし、誰かがルールを破っていることは確かなようじゃ。アパートのゴミ捨て場などでも『アパート外の人が勝手に捨ててる』とか言って、管理会社も強く言えないケースもあるようじゃしな。それこそ、防犯カメラや袋に名前を書くなどの強硬策しかなくなるな。寂しい話じゃがな。」


のぞむ
「ぼく、縛らないで出してあったダンボールに貼ってあった宅急便の宛先の住所と名前を一番上に出しておいて置いたよ!」


博士
「ふむ。そのくらいはやってやってもよろしい。ただ、ごみ捨ての仕方のあれこれで住人同士のトラブルにもなりかねんから、あまり過剰なやり方や言い方は気をつけんとな。最初は気づいた人が損をするようかもしれんが、最後はお互いが周りを気遣ってルールを守って気持ちよく暮らせるようになりたいもんじゃな。」


のぞむ
「そうだね。ホントはずっと見張っててちゃんと出さない人のゴミの写真でも取って晒してやりたい気分だけどね。」


博士
「だからそういうことは止めなさいってば。まぁルールを守らない人も悪いが、最終的な敵はカラスじゃからな。カラスに知恵比べで負けないよう工夫してみなさい。そうした陰の努力はきっと誰かが見ていてくれるぞ。」


のぞむ
「今度、ゴミ袋に除草剤でもまぶしておこうかなぁ。けど、猫ちゃんとか食べちゃったらヤだしなぁ。」


博士
「そうじゃな。カラスだって生き抜くためにやっていることじゃ。君のところでエサが取れないなら、他のゴミ捨て場へ行くじゃろう。敵とは言ったが、カラスを追い込むことが目的じゃない。君と自治会の人たちがキレイで気持ちよく生活できることが目的じゃ。

 じゃが、一方で行政の協力は必要じゃな。ルールを明確にすることや、具体的な方法、対策、再利用やゴミ処理事情などの啓蒙活動も必要じゃろうな。税金をちゃんと使ってますというアピールにもなるかもしれん。」


のぞむ
「あ、自分の部屋の掃除するの忘れてた!怒られる~。」
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