のぞむ
「博士。選挙が始まるね。」
博士
「そうじゃな、のぞむくん。」
のぞむ
「ぼく、大人になって政治家を目指すとしたら、『投票率が95%未満なら選挙は無効』という公約を掲げるよ。」
博士
「むむ、ずいぶんハードルの高い公約じゃな。どうしたのじゃ、急に。」
のぞむ
「だって、ネテロ会長も言ってたじゃないか。棄権や白票はライセンス剥奪だよ。」
博士
「なんじゃ、HUNTER×HUNTERか。ライセンス剥奪はパリストンが言ったんじゃなかったか?
それはさておき、実際の選挙は投票率が50%も超えるか超えないかだものな。」
のぞむ
「うん。それが一番問題だと思うんだけど。国民(有権者)の半分以上が無関心だったら、政治家が手を抜いたって好き勝手やったって、まあいいやってなっちゃってんじゃないのかな?」
博士
「逆を言えば、9割が投票したとなると、もっと緊張感が出るのではないか、ということかな?」
のぞむ
「そうそう。ヘタなことしたらほとんどの国民に反感くらうと思えば、もっと本気になるんじゃない?せっかく優秀な人たちなのに、関心が低いことでやる気も低くなってるならもったいないじゃない。
逆に言うと、それだけのプレッシャーに晒されることが出来ないなら出てくんなって感じ。」
博士
「しかし、選挙が無効じゃと、やり直しにまたお金がかかるだの、問題も多そうじゃ。」
のぞむ
「それで政治が進まないなら、それも国民が望んだことなんだから、しょうがないんじゃない?」
博士
「極論じゃな。投票をちゃんとした人まで困ってしまうぞ。それくらいの衝撃がないと政治は変わらんのだとすると、相当末期的じゃがな。」
のぞむ
「投票に行かないことで政治への批判をするとか、投票するべき人がいない言ってる人が多いけど、じゃあ自分がやればいいじゃん。無党派層とか言われてるけど、投票しないなら文句も言うべきじゃないよね。」
博士
「投票に行けない人、というのもおるよな。文句だけでなく、切実な願いを言ってる人もおる。ちょっと乱暴な切り口じゃぞ、のぞむくん。」
のぞむ
「うーん、確かにそうかもしれないね。けど、投票率を上げることにもっと努力をしたほうがいいんだと思うんだよ。
企業なんかも、誰々先生を応援しますとかじゃなくて、仕事中に投票行かせるとかしたり、投票率の高い会社に何か優遇するとかしたほうが社会貢献になると思うんだ。もちろん、誰に投票するかを強制させないようにしなくちゃだけど。難しいのかな、やっぱり。」
博士
「無記名だからといっても、社内で投票したりすると、不正がないかをチェックするのも手間暇お金がかかるし、会社の意思に反する投票をするなら投票自体しないほうが当たり障りも罪悪感もないし、というところではないかな。」
のぞむ
「個人の意思、とは言っても様々な人が関わった上での個人だからねぇ。投票しないことに罰則をってのも違うしねぇ。」
博士
「選挙をすることが目的ではないからな。ただ、関心を持たないことが政治をダメにしている、ということを訴える政治家が出てきてもいいのかもしれんな。」
のぞむ
「パリストンみたいな人が出てくればいいのに。あ、むしろマンガ描いてないなら冨樫が出てきても♪」
博士
「また冨樫先生を小馬鹿にしおって。まぁあの選挙編のような駆け引きは実際の選挙でもあるのじゃろうが、あれはハンター協会内のことを協会全体を巻き込んでやったことで、あれを日本全体でやることは相当な違いはあるのじゃろうな。」
のぞむ
「関心が上がるなら、マンガでもスポーツでもバラエティーでも、この時期もっと取り上げてもいいのにね。ただ、内容の話をすると、誰を応援して誰を批判する、になっちゃうから、スポンサーとかのしがらみで難しいのかな?」
博士
「それらの都合を超越したものが国をよくしていくのじゃがな。なかなか難しいもんじゃな。」
のぞむ
「じゃ、博士。立候補よろしく!」
博士
「コラッ、自分がやると言ったじゃろ。すぐに出来なくても、今出来ることを自分で考え、実行するのじゃ。」
のぞむ
「そうだね、子どもと犬に出来ることは少ないけど、何かしなくちゃね、さすけ。」
さすけ
「今日の話は難しくてサッパリでしたよ。。。」
Powered by Blogger.