posted on 2013年7月9日火曜日

夏風邪にご用心

のぞむ
「博士~。こんにちは~。」


博士
「ゴホゴホ。やあ、のぞむくん。」


のぞむ
「どうしたの?風邪ひいた?」


博士
「うむ、夏風邪のようじゃ。梅雨明けして急に暑くなって、体がビックリしてしまったようじゃな。」


のぞむ
「気をつけてね、年なんだし。」


博士
「もう少し心を込めていたわれや。まぁ、季節の変わり目というのはいろいろ変調をきたしやすいからの。熱中症なども注意せねばならんし、暑い日が続くと夏バテも心配じゃ。」


のぞむ
「年寄りは大変だね。とりあえず水をガブガブ飲んどけばいいんじゃない?ぼくは風邪ひいたときは、水を飲んで汗をかくとよくなるよ。」


博士
「うむ。子どもは代謝もよいからな。汗と共に熱も抜けるわな。年を取ると睡眠と休養と栄養のバランスを整えるのも大変になってくるのじゃ。」


のぞむ
「バランスかぁ。心のバランスが悪いときも体調崩しやすいよね。おっさんは、いつもそうして崩してるよ。あ、最近はそうでもないな。新しい仕事も適度に忙しくて、適度に汗かいてやってるって言ってた。」


博士
「そうじゃな。ただ、今がバランス良く出来ているということは、これからもっと暑くなり、忙しくなってきたときが要注意じゃな。」


のぞむ
「仕事ってそうそう都合良くいかなかったりするもんだしね。バランスが崩れたときはどうしたらいいの?」


博士
「『バランスを崩された』と思うと良くないな。体調が悪くなったのも外的要因のせいにしてしまう。自分なりに何か工夫して、『崩されそうになったけど立て直した』と思えることが出来ればよいかな。」


のぞむ
「ふーん。精神論だね。けど、病は気からって言うしね。自分の体調の変化を早めに感じとって、ケアをする余裕が必要ってことかな。」


博士
「そうじゃな。時には無理をすることもあるが、だから早く寝る、美味しいものを食べる、楽しいことをする、など、気分転換することが大切じゃろう。余裕があるうちに、頑張ったらこれしようと考えておくと良いかもしれん。」


のぞむ
「けど、やっぱり汗をかくのはいいよね。昼間じっとしてても出る汗じゃなくて、自発的に体を動かしてかく汗。仕事だって、働いてるなぁって気になるような汗をかくのは気持ちがいいよね。」


博士
「うむ、外で仕事をしていない人も、冷房の効いた部屋にいるだけでなく、家事や散歩、スポーツなどで汗を流すのは有効じゃな。熱中症の予防と言っても、涼しいところに居続けるだけでなく、適度に活動することは必要じゃし。適度な負荷と適度な休息、やっぱりバランスじゃな。」


のぞむ
「生活のリズムを保つのが理想だけど、崩れたときの建て直し方をたくさん持ってたほうがいいってことだね。野球のピッチャーみたいだね。」


博士
「なるほど。悪いときも悪いなりにまとめることが一流の条件みたいじゃな。辛い日に頑張れたら『俺って一流!』と自分で誉めてあげるといい。」


のぞむ
「お、博士もなんとかまとめたね。さすが一流!」


博士
「こうして会話することもいいことじゃな。最初はのぞむくんが来てめんどくさいのぅと思ってしまったが、話しているうちに元気になってきたぞ。」


のぞむ
「じゃ、あとは美味しいもの食べて、水をいっぱい飲んでゆっくり寝るといいよ。早く良くなってね、博士。」


博士
「ありがとう。では、切り上げるとするかの。特にオチはないがの。」
Powered by Blogger.