posted on 2013年10月6日日曜日

【新聞一面】期限切れXP 20万台 966自治体で



のぞむ
「あれ、さっきぼちぼちって言ったばっかりなのに、いきなり連続投稿?」


博士
「うん。書いてみたい内容じゃったしな。わしのパソコンもXPじゃし。」


のぞむ
「マイクロソフトのサポートが終了されるから、今後のセキュリティ対策は更新されないよ、ってことだね。

  個人ってより、自治体や企業など情報漏れの影響が大きいところが問題なのかな?」


博士
「直接狙われる可能性としては個人よりも危険は高いが、ウイルス感染を広める媒体となりうるという意味では個人も危険じゃな。もちろん、個人情報だって大切じゃ。」

のぞむ
「そうか。どうせ自分のパソコンには大したデータはないから、とも言えないんだね。

  怪しいサイトには十分気をつけているし、変なメールも開かないからウイルス感染なんて他人事と思っていたけど、OSの脆弱性を狙ったサイトが増える可能性が高いんだね。」


博士
「これまでも気づかぬうちにソフトウェアアップデートで守られていたかも知れないものが、これからは新たな手口には無防備になってしまうわけだな。

  自治体の意識の低さについて書かれているが、個人や企業も含めて、意外と大きな問題になるかもしれん。」


のぞむ
「XPなんてまだまだ現役のところ多いだろうね。ってか、ずっとXPでいいのに。使いやすいしさ。」


博士
「Windows98→2000→XPの頃はパソコン自体の性能も上り調子じゃったし、パソコン本体に関する興味が高かった気がするの。インターネットの通信速度もどんどん速くなってきていたし、パソコン本体もジャンジャン売れていたな。

 で、XPで落ち着いたというか、OSの性能としてもかなりのところまで上がったし、ネットもADSLなどある程度高速の常時接続が当たり前になってきた。そして社会的にも不景気のダメージが貯まってきて、パソコンを買い換える理由が減ってきてしまったのではないかな。

 ここ数年はスマートフォンやタブレットの勢いもあるじゃろうがな。」


のぞむ
「なんかさ、ぼくの場合だけどパソコンの使い方がどんどん限定されてきちゃってる気がするんだよね。アップグレードが必要なものは大体ネット関係のものだし、それらはネットでダウンロードできるし。WordやExcelなんて使わなくなるとバージョンなんてどうでもよくなるよ。」


博士
「それもそうじゃし、XPになってアクティベーションというライセンス認証が始まったじゃろ。要はOSを勝手にコピーされないようにひとつのOSを1台のパソコンにしかインストールできんようにするものじゃな。悪い言い方じゃが、それまではコピーして95から98、98から2000などとアップグレードしていた人もXPになって出来なくなったので、パソコンを買い換える以外にOSをアップグレードすることをしなくなってしまったということはあるんじゃないかな?

 そこへ来てXPの使い勝手がいいもんだし、パソコンを買い換えるサイクルが伸びてしまい、どんどん不景気・デフレも進み、携帯がスマホに進化し、など短期間じゃが時代の移り変わりが速すぎたのかもしれんな。」


のぞむ
「Windowsのパソコンは自分でいろいろ設定したり、OSインストールしたりするのも楽しかったからね。リカバリCDを入れるだけってちょっと物足りなかったもんね。そんなこと言ってるぼくらは少数派かもしれないけど。」


博士
「ま、少数派じゃろうな。複数のパソコンにインストールしたりはしたけど、OS自体買ったりしてたもんな。」


のぞむ
「だから一般の人たちは、よく分からないのに職場にパソコンがあって、なんでもパソコンでやらないといけない時代になってきて、とりあえず操作は覚えたけど脆弱性がどうのなんて気にする余裕なんてないか。」


博士
「なんだか分からず予算をかけて導入して、どうにかこうにか使えるようになったのに、また予算をかけたり、新しいOSの操作を覚えたり、ついていけない、というか、ついていく理由が分からない、といった感じじゃな。」


のぞむ
「まぁ自治体や企業で個人情報が流出とか、それこそサイバー攻撃とかいろいろあったから、知らない分からないで済まされないところもあるけど、このご時世、役所だって予算が厳しいこともあったろうね。あと、やたら煽る専門家もいるし。」


博士
「世の中の仕組みと同じで、悪意より善意のサイトや情報が多いから成り立っておるが、悪意が完全になくなるわけではない。また、隙があるから付け込もうとする輩も出てくる。じゃから積極的に隙をなくす動きをすべきだし、脅威に対して無防備でいるほうも悪い、と言っておるのじゃと思うが、それこそ今になって言ったところで特にお役所なんかは予算が動くわけないし、啓蒙活動という意味でもっと早くから専門家の働きかけがあっても良かったのかもしれんがな。」


のぞむ
「OSのバージョンアップの周期なんて、まだ数回しかないことだし、それこそサイクルなんてマイクロソフトの都合だもんね。長期的な予算なんて組みようがないし、マイクロソフトに買わされてる感も強いだろうしね。」


博士
「サポート終了の情報は07年から出ていたらしいし、十分な準備期間やそれこそ専門家の警鐘もあったのじゃろうが、コンピュータ、しかも基本ソフトであるOSに対する保守費用という概念は、まだ日本の自治体にまでは浸透していないようじゃな。」


のぞむ
「そういうのもこれからなんだろうけど、それまでに大きな問題が起きなければいいね。『悪意』に引き寄せられないように気をつけるうちに対策ができれば。」


博士
「重要なデータや不要なデータはネットから切り離す、とか一時的でも出来ればな。『悪意』自体はなくならんだろうが、ハッカーとか呼ばれる輩の多くは自分の技術を試したい愉快犯的な思想が強いんじゃろうから、そういう輩の動機をうまく削いでやれればいいのじゃがな。」


のぞむ
「本気の『悪意』になる前にね。自治体や企業、国を破滅させる目的の攻撃が日常化したらネットの発展も止まっちゃうだろうし。ま、ぼくはもうぼちぼち止まってもいいんじゃないかと思うけど。」


博士
「IT企業とやらも永遠に発展する業界ではないということじゃな。バージョンアップは必要じゃが、しないと取り残されるとか、度々過ぎるとか、社会に時代に受け入れられんことには成り立たんしな。」


のぞむ
「Windows8のパソコン、買うのかなぁ?買おうとすれば、それはそれで楽しくなってはくるんだけど、お金もないしなぁ。」


博士
「そうじゃな。うちのXPも動きが遅くなったんじゃが、ハードディスクがいっぱい近くなっておって、ファイルを消してデフラグかけたらマシになったからな。もう少し使っていたいもんじゃ。」


のぞむ
「今から貯金始めて、予算組みしておこうね。」


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