posted on 2013年10月1日火曜日

さらば!天才 広島カープ前田智徳引退



しょうこ
「あぁ、前田さま…」


のぞむ
「どうしたの?しょうこちゃん。前田って、大尊?用高?それとも富士雄?」


しょうこ
「…そんなろくでなしBLUESの人達じゃありません。」


博士
「そうじゃ。せめて日明くらいのことはいうもんじゃ。」


みらい
「博士まで何言ってんの!広島カープの英雄、前田智徳のことでしょ!」


博士
「こりゃ失礼。結局復活出来んかったか。ファンも認めたくないじゃろうが、本人が一番その気は強いじゃろう。じゃが、会見での表情からは、本当に悩んで、そして、解放された様子が伝わるな。ともあれ、お疲れ様でした。」


のぞむ
「代打での生活やチームの快進撃について聞かれた時は何とも言えない悔しそうな表情もしてたね。」


みらい
「本当に真剣に野球に取り組んできたからこそ、辛いことばかりに感じていたんでしょうね。『これが持って生まれたもの』には、野球の神様も辛い仕打ちをするもんね、と思ったわ。」


しょうこ
「骨折のとき、あれだけお怒りになられたのが分かります。常に覚悟はしてたでしょうし… あんな形で…」


のぞむ
「江村も堪えたろうね。けどこれもプロの勝負の世界。これを乗り越えて一流になってほしいね。」


みらい
「せっかく球団初のクライマックスシリーズ進出も決まったのにね。ま、日本シリーズは巨人が行くとして、ファイナルステージで戦いたかったわ。」


のぞむ
「ぼくは広島と日本シリーズやりたいなぁ。マエケン対田中を見たいよ。」


博士
「どっちも出れんかも知れんぞい。それより前田のことじゃ。天才と呼ばれたあの美しい打撃フォームが見られなくなるのは寂しいの。」


しょうこ
「ケガさえなければイチローをも凌ぐレジェンドだったと思うわ。けど、ケガと闘ってきたからこそのレジェンドだとも思うの。」


博士
「うむ。2000本安打に加え、通算打率も3割超えじゃからの。あれだけのケガを乗り越えて、尚且つ42までプレーしたことは称賛に値するわい。」


しょうこ
「野村・正田・前田・江藤・金本…みんないなくなってしまわれたのね。寂しいわ。」


のぞむ
「カープ一筋ってこともカッコいいよね。代打生活ならパ・リーグって選択肢もあったろうけど、そんな声すら聞こえてこなかったもんね。」


みらい
「走攻守全てを兼ね備えた選手だものね。復活を考えたらDHではもったいないわ。」


博士
「それもあるが、本人も球団も周囲も、広島にいるのが当たり前と思っていたんだろうな。カープには珍しくと言ってはなんだが、相互理解があったんじゃろう。」


のぞむ
「主力はことごとくFAの時期があったからね。けど前田は自分の入った球団に恩も感じてたり、この球団で自分の野球道を全うしようと思ったり、このチームを優勝に導こうとか、いろんなことを思いながら続けてきたんだろうね。」


しょうこ
「まさにそんな『求道者』な姿が、この時代際立って気高く見えたんです。」


博士
「カープも一つの時代が終わり、新たな時代の幕開けじゃな。」


のぞむ
「そうだね。堂林や丸、菊池とか楽しみな選手は多いしね。ノムケンの背番号を貰えなかった菊池が前田の1を継承できる日がきたら面白いよね。」


しょうこ
「背番号を休ませる、と言っていたわね。その表現も前田さまらしいわ。本当にまずはゆっくり休んで、そして好きなプリンを毎日召し上がって下さい。」


博士
「とりあえず、カープのシーズンはまだ終わらんからな。前田を日本シリーズの打席に立たせるつもりで、クライマックスシリーズも盛り上げてほしいな。」


のぞむ
「Kスタで待ってるぜ!」


みらい
「ちょっ!その前にセ・リーグでしょ!

  あたしも由伸さんが引退したら泣いちゃうな~。タイプは違うけど由伸さんもまた天才だものね。」


博士
「とにかく、今年は最後まで盛り上げること間違いなしじゃ。それぞれの想いを胸に戦う姿を目に焼き付けようぞ!」


しょうこ
「前田さま、プリンはもう少しだけおあずけの様です。」


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