posted on 2013年10月4日金曜日

【新聞一面】防衛指針 中国を念頭 日米2+2



博士
この前の集団自衛権やサイバー攻撃の話の続きで、日米での外務・防衛担当閣僚による安全保障委員会が東京で開かれた、ということじゃな。いわゆる2+2というやつじゃ。」


のぞむ
「日本は外務大臣と防衛大臣、アメリカは国務長官と国防長官ってことだね。」


博士
「アメリカから両閣僚が揃って来るのは初めてということじゃ。ちなみにヘーゲル国防長官は昨日誕生日だったそうじゃな。『プレゼントは日本での合意が欲しい』と言っておったそうじゃ。」


のぞむ
「こっちはもっと気の利いたアメリカンジョークが欲しかったね。『プレゼントにオスプレイを一機持って帰るよ』とか。」


博士
「シャレじゃ済まなくなるから止めなさい。オスプレイの話もあるんだから。」


のぞむ
「この前、サイバー攻撃で中国を想定した指針になるって言ってたけど、他にはどんな内容があるの?」


博士
「弾道ミサイルや宇宙、情報保全など15分野での協力を話し合うということじゃ。

  日本側からすると、やはりオスプレイ問題、沖縄の基地問題の関心が高いの。」


のぞむ
「結局沖縄が困っているのは変わってないよね。中国が攻めてきたら困るんだけど、米軍がらみだとほとんどの基地は沖縄だしね。」


博士
「戦争が起きないようにするのが正しいのじゃが、有事の想定はせんといかん。自衛隊だけで守りきれん可能性がある以上、米軍に頼らんといかん。そうなるとどこかが米軍を受け入れなくてはならん。」


のぞむ
「立地とかあるんだろうけどさ、沖縄からすれば、いつもババを引かされてることになるし、過去の歴史とかもあるから、可哀想だよね。」


博士
「墜落などの危険はもちろん、騒音も酷いし、米兵の犯罪などの問題もずっと続いておる。他の地域に移すにしても、そうした問題をまず解決せんといかんし、受け入れてもらうための誠意も必要なんじゃがな。米軍にしてみたら、『守ってやってるのに』とか思ってるのかもしれんが、住民からすればむしろ荒らされてると思うじゃろう。」


のぞむ
「長官たちはそういうことまで分かってないんだろうね。米軍のしくみはよく分からないけど、日本駐留ってアメリカ本土に家族を持つ人なんかは、遠方の単身赴任だよね。しかも戦争してるわけでもないから名誉とかがあるわけでもないし。母国から遠く離れた地で腐ったり、やる気がなかったりしてる軍人も多いんじゃないかな。」


博士
「そのあたりは分からんが、だからと言って何をしてもいいわけではないな。じゃが、原因がなんなのかを突き止めたり、迷惑をかけていることに対して謝罪したり、誠意の見せ方はあると思うんじゃがな。出来ない理由もまたあるんじゃろうが、そういうのを変える努力をするとかな。」


のぞむ
「オスプレイだってそんなの常時配備しなくても、普段は自衛隊の機体を使うとか国産で機体を開発するとか、そういう方向にはならないのかな。日米同盟とはいうものの、アメリカが上で日本が下の構図になっちゃってるよね。あ、敗戦国だから仕方ないの?」


博士
「あからさまにそういうわけではないが、正式な軍隊のない今の日本に合わせるというのは、米軍にとっても面白くないのは確かじゃろうな。米軍の力をもってして日本の平和を維持している、と言いたいのじゃろうかな。」


のぞむ
「ふーん。長官たちも沖縄に行けばいいのにね。トップ会談も大事かもしれないけど、事件は現場で起こってるんだから。」


博士
「アメリカ側は他にもいろいろ関心があるだろうから、沖縄基地問題への関心が高いというわけではないんだろうな。まぁ対等でないのは事実じゃろうが、困っている人たちの声くらいは届けて欲しいもんじゃな。」


のぞむ
「二人揃って来た、ってことは『来てやったぞ』的なパフォーマンスなのかな。それともこれからの日米同盟における日本の重要性を考えているのかな。」


博士
「そうしたものも様々な思惑があったりするから本当のところは分からんな。じゃが、一度やったからには今後もこのレベルでの話し合いが出来るということでもあるから、外務・防衛大臣も突っ込んだ話をどんどんしていくべきじゃぞ。」


のぞむ
「ぼくが行ったらガンガン突っ込んでやるのに。『お前に食わせる誕生日ケーキはねぇ!』とか。」


博士
「・・・それはとても気の利いたジャパニーズ・ジョークではないな・・・」
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