posted on 2013年10月3日木曜日

【新聞一面】選手強化へ練習場整備 パラリンピック



博士
「今日はスポーツの話題じゃが、パラリンピックの話じゃな。」


のぞむ
「パラリンピックっていつも思うんだけど、障害者の人が活躍するのを見ると同じ障害を持つ人達って本当に勇気をもらえそうだよね。ぼくらが田中やダルビッシュの活躍を見る以上にさ。」


博士
「そうじゃな。同じ境遇や苦しみを知っている、という想いが共感を呼ぶのであろう。わしらには分からん悲しみや苦難を経験した人達にとって、希望だったり、勇気だったり、明るさだったりするんじゃろうな。」


のぞむ
「パラリンピックでのメダルが減っていることや東京オリンピックの開催決定を受けての対策なんだろうけど、メダルだけじゃなくて、障害者全体のことを考えた対策をして欲しいね。」


博士
「障害者が暮らしやすい街づくりも進めるとのことじゃが、あんまり具体的には出ておらんな。」


のぞむ
「練習場や競技場、駅やバスターミナルのバリアフリー化の整備なんかが出ているね。選手はもちろんだけど、観客なんかも便利になるといいね。」


博士
「そうじゃな。あくまでスポーツのための、ではなく、スポーツを通じて障害者全体が暮らしやすい社会を作ることを目的としていて欲しいな。」


のぞむ
「障害者のスポーツ対策が中国や韓国に遅れをとっている、という理由もあるらしいけど、そういうのに振り回されちゃうと、本当に助けが必要なところに手が届かなくなるよ。」


博士
「パラリンピックのメダルの数が障害者そのものの注目につながるように、その先も踏み込んだ対策が必要じゃな。雇用にしても福祉にしても、企業や地域を巻き込んでいけるといいんじゃないかな。」


のぞむ
「スポーツをやらない人だっているんだからね。スポーツからもらった勇気を発揮できる場も必要だよね。」


博士
「うむ。華々しい場所ではなくても、それぞれが輝ける場所は必要じゃな。ま、最終的には本人の頑張り次第じゃが。」


のぞむ
「ぼくらもそうだよね。田中からもらった勇気、活かしきれてないなぁ。

  昨日、NHKでやってた楽天イーグルスの優勝特番見たけど、被災地の人、すごく頑張ってたし、野球の力っていうか人の気持ちの力ってスゴいって思ったよ。」


博士
「共に戦う仲間というのがいると、頑張りも続くし、挫けそうなときも支えになるからな。被災者でも、障害者でも、のぞむくんでも、ひとりきりにしてはいかんのじゃ。」


のぞむ
「うっ、また可哀想な人扱いだ。まぁ間違っちゃいないけどさ。確かに孤独を感じることは多いさ。浮き沈みだって激しいよ。けど、こうして社会のことを考えているだけでつながっている気にもなったりするし、そんなわけで今日もぼくは生きているさ。」


博士
「・・・なんのこっちゃ。今回は障害者のみなさんのこともよく知らずにわしらが勝手に言いたい放題で申し訳ございません。自分中心のちっちゃな考えではありますが、みんなが幸せになったらいいなぁという思いではありますので、どうかご了承ください。」


のぞむ
「ぼくもぼくなりに世界を広げて頑張ろうっと。」


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