posted on 2013年6月7日金曜日

本田圭祐、吉田麻也、そしてキング・カズのメンタル

のぞむ
「こんにちは、博士。」


博士
「やぁ、のぞむくん、こんにちは。今日は一人かな。」


のぞむ
「うん。人数が多いと大変なんでね。」


博士
「うむ。言うほどキャラもはっきりせんかったしな。で、今日は?」


のぞむ
「サッカーの日本代表だけど、試合そのものより、その後の報道が盛り上がってるなぁと思って。」


博士
「そうじゃな。Jリーグも20年を迎えサッカー文化も根付いてきているが、代表戦はプレーそのものよりも、結果やその後の影響が注目されるもんじゃ。もっとも、海外でもそうした傾向はあるがな。」


のぞむ
「プレーについては本田△のPKだけしか取り上げられないし、その後の記者会見とか、渋谷のDJポリスまで話題になってるよ。」


博士
「まぁ、戦術を語るよりも大衆には分かりやすいしな。WBCのダブルスチールなんかも野球通以外は『ディスボール』とか、意味が分からんかったらしいしな。全国民が事細かに詳しくなる必要はないんじゃが、ファンや代表に憧れる子どもたちのためには、そうした部分の解説など、あってもいいかもしれんな。」


のぞむ
「そうだよね。代表戦はにわかが多いとか言われるけど、ただ騒いでるだけじゃ、通なファンは増えないしね。」


博士
「うむ。わしもサッカーのプレーに関して詳しい解説は出来んが、本田のPKに関しては、メンタルの大切さを実感したぞ。そしてその後の報道でも、メンタルに関して注目すべきことがあったな。」


のぞむ
「なになに?」


博士
「記者会見で吉田麻也選手がスベッたじゃろ。あれだって大したメンタルじゃと思わんか?」


のぞむ
「あぁ、『ブラジルの皆さーん』ってやつ。まぁ、元ネタがサバンナ八木だから、それをチョイスしたのは勇気があるよねぇ。けど、試合内容からしたら、あんな浮かれてる状況でもないよなぁ。」


博士
「それと渋谷のDJポリス。まだ20代じゃそうじゃな。あれも大したメンタルじゃ。」


のぞむ
「えー、確かにちょっと吹いたけど、あんなの一歩間違えば暴動になるよ。」


博士
「これなら分かりやすいかな。最後はキング・カズじゃ。」


のぞむ
「あぁ、『46歳の僕にもチャンスはある』って。あの真剣な表情には圧倒されたし、鳥肌もんでカッコ良かったなぁ。

  で、これって本田のPKと何か共通すんの?」


博士
「うむ。『準備』と『状況判断』かの。本田については分かるじゃろ。」


のぞむ
「うん。PKの練習なんて散々してるだろうし、『真ん中蹴って止められたら仕方ない』って、逆に言えば『角を狙って外したらとんでもない』ってことなのかなって思ったよ。成功率とか何とかあるけど、キーパーの雰囲気だとか、あの場に立った本田が言うならきっとそうなんだろうって思うよ。」


博士
「うむ。本田に関しては、更に外すことなんか考えてなかったじゃろうな。それだけゲームの流れに集中して、必ず追いつけると信じて。」


のぞむ
「やっぱ本田△~。それと麻也が一緒~?」


博士
「さすがに一緒とは言わんが、例えば本当にピリピリした会見だったら言ったかな?ヤットさんがほぐした流れとかあったんじゃないかな。そして普段からおちゃらけたムードメーカーでもあったからスベるのも覚悟で行けたんじゃろう。あれを長谷部キャプテンがやったらどうなることか。」


のぞむ
「まあ、おばちゃんファンもさすがにドン引くよね。」


博士
「そういう自分のキャラクターまで考えたのかは定かではないが、アレをやっちゃうのは凄い。ブラジルでも勝ち進んだら『日本の皆さーん』とやって欲しいもんじゃな。」


のぞむ
「やれる状況まで勝って欲しいよね。DJポリスは?」


博士
「負けた訳ではないから暴動にはならないという確信はあったろうが、あの人も普段からああいう役割をしていたそうじゃ。警察としてのアナウンスじゃから、形式通りで構わんところを敢えてああいう言い方をすることで、その場もうまくいった訳じゃな。」


のぞむ
「なるほど。『怖い顔をしたお巡りさん、皆さんが憎くてやっているわけではありません。心ではW杯出場を喜んでいるんです』っていいよね。騒ぐ方は警察とぶつかることも楽しみとか考えてる人もいるけど、完全に牙を抜いちゃった感じだもんね。警備とかめんどくせーって思ってるおまわりさんもいたろうし。」


博士
「そしてカズじゃ。彼は本気で代表を狙っている。自分がどうなれば、代表として力になれるかを考えてトレーニングを積んでおる。それは並大抵の精神力じゃ出来んことじゃ。

  じゃから、代表になれなかったとしても、何が足りないか分かっておるから、誰にも何の恨み言もなし。フランスW杯で外れた時からそれは一貫しておる。

  それだけの経験を積み上げて来たからこそ、言えることじゃが、『日本人なら誰でも』と言うところがまたいいな。頑張ればいいことがあるぞ、と勇気を与えてもらった気分じゃ。」


のぞむ
「博士がいまだにドラフトの日に電話を待ってるのと大違いだね。」


博士
「男子は一度は思うことじゃぞ。

  まあ、そんなわけで、メンタルの強さというのは一流の条件とされるが、それを発揮するのもすべては日頃の努力が欠かせないということじゃ。

  中日の山本昌投手は『心が折れるって言うけど、折れたことないから意味がわからない』と言っておったそうじゃ。心も、そして体も技も折れない努力を重ねてきているから、今も現役を続けていられるのじゃろうな。」


のぞむ
「楽天の田中とか、ダルビッシュとか、野球界にも多いね、メンタル強い人。」


博士
「ふむ。一般社会でもやはり成功している人は、総じて強いメンタルを持っておる。スポーツを通じて勇気を貰うというのは分かりやすい形じゃが、実は身近にもあるもんなんじゃな。

  それぞれが、それぞれの立場で頑張ることが、活気ある社会に繋がるというのは素晴らしいことじゃな。」


のぞむ
「凄いね、博士。『ブラジルの皆さーん』からここまで話を広げるなんて、麻也氏もびっくりだよ。」


博士
「少々広げすぎたかの。じゃが、せっかく盛り上がったのだから、それだけで終わってしまってはもったいないじゃろう。もちろん、試合そのものが盛り上がるのが一番じゃが。」


のぞむ
「そうだね、今度は野球の話もしようよ。楽天が交流戦優勝を狙える位置で頑張ってるよ。」


博士
「そうじゃな。星野政権にはいろんな思いがあるのじゃが、そうしたことも今度話してみよう。」



のぞむ
「・・・最近、ブログが長くて博士疲れぎみ?」


博士
「うむむ。書き出しの構想と違うオチになったり、流れによって書きたかったことが入れられなかったり、なかなか難しくてな。おっさんの仕事も決まったし、まとまって書く時間も少なくなるからちと不安ではある。」


のぞむ
「ずいぶんと大人の事情をさらけ出したねぇ。大人の情事はさらけ出さないでね。」


博士
「んなもん、ないわい(笑)  ま、気長にやっていこうじゃないか。のぞむくん、よろしくな。」


のぞむ
「うん、博士。ブログが急に終わったら博士が亡くなったという設定でいい?」


博士
「それはちょっとな~。」

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