posted on 2013年6月10日月曜日

麻雀って人生の縮図だね

のぞむ
「こんにちは~、博士。」


博士
「こんにちは、のぞむくん。何じゃ、眠そうじゃな。」


のぞむ
「最近、麻雀にはまっちゃってさ。」


博士
「?ゲームかい!? まさか雀荘!!」


のぞむ
「ゲームだよ。自分の実力は分かってるつもりだからね。」


博士
「実力がついたら行くつもりかよ。まぁ今はネットでも本格的に対戦できたりするものな。」


のぞむ
「そうなんだよ。けど、麻雀をしているとつくづく自分のことが見えてきたりするなぁ、と思ってね。」


博士
「どういうことじゃ?」


のぞむ
「調子が悪いときに限って何事も裏目に出たり、欲を出したときに相手に高目を振り込んじゃったり。」


博士
「ふむ。ゲームとはいえ相手がいて、しかも4人打ちじゃったりすると、自分の思い通りにはいかんもんじゃ。よく言う『流れ』というものもあるしな。直接面と向かって打っていると、なおさらそうしたもんは感じたりするかもしれん。」


のぞむ
「そうなんだよ。自分が『この手は早いな』って思ってても相手の方が速くリーチしてきたり、『コイツ乗ってるな』って人はぼくの不要牌で待ってたりするし。面と向かってない分、ムカツキ度も高いんだけど。」


博士
「ゲームであってもイライラしたら負けじゃな。コンピュータが意図的に積み込みすることも出来るじゃろうが、何を切ってどの手に育てようとするかはすべて自分の意思じゃからな。そういう意味じゃ運もあるが自分と向き合うゲームなのかの。」


のぞむ
「そうだね。東一で鳴いて仕掛けるのかじっくり育てるのか、そこも自分の判断だし、相手の強さだったり自分の状態だったり場の流れだったり、判断する為の情報も多いしね。Rateが高い人と低い人で対戦すると、配牌やツモでゼッタイ差があると思うし。」


博士
「まぁ、ゲームではRate的なもので強さの調整はしておるのじゃろうが、実際の場でも強運、豪運と言われる人はいるかもしれんな。ただ、すべての局で素晴らしい手牌となるわけでなく、出るところ引くところを見極めて、いい手の時に高く伸ばせる、悪い手の時にいかに大人しく、また相手の有利にならないように動ける人が強い人なんじゃろうな。」


のぞむ
「うん。調子がいいときは放っておいても勝てるけど、悪いときは何やってもダメだしね。そのくせ、負けが込むと『次は良くなる』とか『せめて次につながる負け方で終わろう』とか言って泥沼にはまっていくんだ。」


博士
「君は大人になっても雀荘にはいかんほうがええぞ...」


のぞむ
「お金は取られないけど、睡眠時間を取られてるよ・・・」


博士
「うーむ。どんなに勝とうが負けようが、一日何半荘とか何時以降やらないとか、自分で制限を付けてみなさい。そうした自分の欲求や衝動を抑えてこそ、真の勝利は見えてくるぞ。」


のぞむ
「そうだね、そう思うよ。負けが込んで寝不足になって次の日辛いんだけどまたやってしまう自分っていったい・・・って思うこともあるよ。

 思えば、ぼくの人生でもそうやってのめり込んでやってみたものの、結局ものにならずに挫折したことって多いなぁ。」


博士
「のぞむくん...君って子どものくせにそんなシュールな一面もあるのね...

 なら、なおさら麻雀を通して自分をコントロールする術を学ぶのもよいかもしれん。ただ、今言ってきたようなことは麻雀に限らず他のゲームにしても普段の生活の中にしても他のことでもいくらでも当てはめることは出来るじゃろう。そうしたことをバランスよく取り入れる、というのも方法のひとつとしてあっても良いぞ。」


のぞむ
「そうだね。打ち筋もバランス重視を目指しているわけだけどなかなか難しくて。兎の危険察知やジャッカルのドラ、柏木の戦意(笑)とか究極は園長の豪運とか、派手な武器を欲しがっちゃうんだよね。」


博士
「ほうほう。伊藤誠先生の『兎~野性の闘牌』を出してきたか。君は冨樫先生といい、長期休載マンガをいったいいくつから読んでいるのだね。」


のぞむ
「今じゃすっかり超能力麻雀になっちゃったね。『自信五割不安五割、合わせて俺だ』とか言ってみたいよ。」


博士
「まぁまぁ、そうは言っても思い通りにならないのが、麻雀であり人生じゃ。新庄さんが死んでしまったのも、休載の末展開が微妙になってしまったのも、それを受け入れてどうするかじゃ。」


のぞむ
「そうか。アカギの鷲巣様鬼退治編は意外とすんなり受け入れられたけど・・・」


博士
「そうじゃ。煮詰まったらマンガでも読んで気分を変えなさい。そしてしっかり寝て、次の日を気持ち新たに過ごすのじゃ。」


のぞむ
「うん。わかったよ。しかし、博士。今日の話はグダグダだね。」


博士
「君がふってきたんじゃろがい!」


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