posted on 2013年6月5日水曜日

迷った時はね、…どう決める?

のぞむ
「あ、こんにちは…」


博士
「おお、のぞむくん、こんにちは。いや、皆までゆうでない。これまで通りで構わんぞ。」


のぞむ
「だってこの前…」


博士
「そんなことを言ってもキリがない。そんな大した設定でもないしな。」


のぞむ
「そっか、そうだよね。イザとなったら変えちゃえばいいよね!博士!」


博士
「まぁ、成り行き上の設定もあるわいな。ただ、そこに縛られてもつまらんので、気にせずいこう。

  で、今日はどうしたのかな?」


のぞむ
「嬉しいことがあったんで、博士に伝えにきたんだよ。」


博士
「ザックジャパンのW杯出場決定ならテレビで見たぞい。嬉しさもじゃが、ホッとした感のほうが強いがな。」


のぞむ
「あ、それに近いかな。おっさんの仕事が決まったんだって。」


博士
「そうか、それは何よりじゃ。確かにホッとした感じゃな。」


のぞむ
「けど、ふたつ内定が出てどっちにするか悩んだんだって。ぼくはね、『悩んだ時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。どっちが楽しいかで決めなさい、オッサン』って言ってあげたんだよ。」


博士
「シャロンがムッタに言った風に言ったのじゃな。おっさんに伝わったんかいな。」


のぞむ
「うーん、真面目に悩んでたよ。ひとつは、直接雇用で今までとちょっと違う経験のできる仕事で、未経験でもいいよってとこ。もうひとつは派遣で今までの仕事に近くて、環境も良さそうだけど、『請負』への派遣だからずっとそこで出来るか分からないとこ。」


博士
「おっさんにとってどっちが楽しく感じたのかの。」


のぞむ
「うーん、楽しさなら派遣のほうとは言ってたけど、やったことないことをやらせてもらえるのも興味があるって。それに、派遣のほうは暫く待たされて急に職場見学って話が来たんで、行くだけ行ってみて断ろうと思ってたらしいよ。実際行ってみて、思った以上に良さそうなところで、悩んでたみたい。」


博士
「それで、楽しいほうを選んだのかい?」


のぞむ
「結果としては直接雇用を選んだんだって。いろんな角度で考えたみたいだよ。タイミングだったり、断る理由だったり、距離や労働条件の比較だったり。結論ありきだったのかもしれないけど、派遣のほうの『楽しさ』だけじゃ上回れなかったって。」


博士
「ずいぶん難しく考えてしまったな。けど、おっさんの出した結論じゃから、うまくいくといいの。」


のぞむ
「『楽しさ』って言っても実際やってみないと分からないしね。けど、直接雇用のほうも、先に面接に行ったんだけど、その時は良さそうな雰囲気はかなり感じたそうだよ。だから、目先の良さで派遣に行ってみて、やっぱり違ったってなって後悔するのも嫌だって。」


博士
「シャロンの言うようにはなかなかいかんということかな。これまでいろんな決断をしてきての結果じゃから、それこそどっちが正しいかなんて分からんがな。

  ただ、もしおっさんがこれまでの自分を変えようと思っているのなら、敢えて感情に任せてしまうのもありかとは思うがな。」


のぞむ
「後悔するって考えてること自体、自分の判断に迷いがあるのかな?」


博士
「うむ。結果をうまく受け入れられて来なかったのかもしれんな。先に自分が『正しいこと』を決めてしまって、そうでないときにそれを『失敗』と受け取ってしまう。

  『楽しい』というのは、自分の心の持ちようで、いくらでも楽しくできる。だから、失敗になりにくいのかもしれんな。」


のぞむ
「なるほどね。けど、おっさんも決めたからには楽しく考えようとはしてるって言ってたよ。

  『フォークリフトは愛を運ぶんだ』とか言ってたし。」


博士
「ピコの『パラシュートは愛で開く』のパクりじゃな。まぁ、それくらいの気持ちで気楽に勤めるのがよいかもしれん。

   自分が決めたから何がなんでも、といきりすぎても自分を苦しめてしまうし、その時その時で物事を楽しく考えるようになれれば、苦しい時も乗り越えていけるかもしれん。

  これまでは人間関係で行き詰まってきたという話じゃから、そんなときに思い出してもらえたらいいな。」


のぞむ
「そうそう、人間関係で行き詰まったら、ゆずの『虹』って曲を聞くって言っていたよ。
  ”誰のせいでもないさ。人はみんな鏡だから”って。」


博士
「そうじゃな。ゆずの曲は心に響く歌詞が多い。暗闇の中で泣いていても光を当ててくれる。世の中、こんなにたくさんの希望に満ちた言葉があるのじゃから、辛いときほどいろんなものを見たり、人と話したりするべきじゃな。

  本当に辛くなると、自分の心を傷付けたくなって心を閉ざしてしまう。その前に出来ることがあるし、もしそうなっても必ず救いの光はあるのじゃ。」


のぞむ
「おっさん、ずいぶん痛い人間になっちゃってるね。あながち間違いじゃないけど。」


博士
「(苦笑)  何はともあれ、ザックジャパン同様これがゴールではない。これを通過点として、おっさんにも頑張って欲しいな。」


のぞむ
「そうだね。昨日の試合でも、采配を批判してる人もいるけど、自分が『正しい』って思ったことと違うからなんだろうね。結果論でしかないのにね。結果だけみたら本田△だよね。」


博士
「確かに本田は凄いし、カッコいいな。ただ、チームとしていろんなタイプがいて、チームとしての勝利を目指す以上、ひとりひとりの役割を明確にして、最大限に機能させることが必要じゃし、それを担うザックは相当な重圧じゃろうな。

  それは会社なんかも同じじゃろうから、特にリーダー的な役割の人は単に批判するだけでなく、そういった目でも見てほしいもんじゃな。」


のぞむ
「博士。それはそうだけど、サッカーはもっと楽しく観ようよ。博士も難しく考えると疲れちゃうよ。」


博士
「おぉ、こりゃ一本取られたわい。IPPON~」


のぞむ
「ってIPPONグランプリかいっ。」

Powered by Blogger.