posted on 2013年6月16日日曜日

統一球問題とコミッショナーの罪

のぞむ
「しかしあれだね、統一球の件は困ったもんだね、博士。」


博士
「うむ。最近唐突にくるな、のぞむくん。じゃがここはプロ野球ファンとして物申しとかんといかんな。」


のぞむ
「全ての問題と責任は良三じいさんってことでいいかな?」


博士
「そうじゃな。係数がどうとか基準値がどうとか、様々な論点はあるようじゃが、自分の名前までボールに入れておいて最後は知らぬ存ぜぬならば最初から手を出すべきではなかったということじゃな。

  野球をよく知らないコミッショナーが功名心に煽られて勇み足をしてしまった、ということかの。」


のぞむ
「やっぱり、実際にプレーする選手やファンのことは『たかが』なのかな?」


博士
「うむ。数値だけ見ていたらほんの小さな値なんじゃろうが、その小さな差の中でせめぎあうプロのプレーは自分には関係ないと思っちょるんじゃろうな。たちが悪いのは、その原因を作ったのが自分なのに、ということじゃ。」


のぞむ
「細かい数値のことは、ちゃんといえば選手は理解するよねぇ。そのために適応する努力もするだろうし。少なくとも文句は言わないと思うよ。だってプロだもん。」


博士
「その信用をまさに裏切った訳じゃな。知らないところで道具をいじられるというのは、職人気質の仕事ではありえんことじゃろ。」


のぞむ
「そうだよね。この怒り、どこにぶつけたらいいの?」


博士
「こういうときこそ、コミッショナーというトップが、例え自分のせいでなくても、事態を収拾させる行動を見せるべきじゃな。いや、もっとハッキリ言ってしまおう、辞めるべきじゃ。」


のぞむ
「柔道の人もそうだけど、辞めずによくしていくんだ、とか言ってるけど、そんなこと出来る雰囲気じゃないよね。」


博士
「確かに辞めずに責任を取るということは、針のむしろに座らされているようで大変な責務に見える。ただ、そもそもが胡座をかいてふんぞり返っている者が自分で収拾させるわけがない。」


のぞむ
「各球場へ出向いて、選手やファンの目の前で説明するくらいはして欲しいよね。」


博士
「そうじゃな。ボールを変えたことそのものよりも、選手やファンがちゃんと運営してくれていると信じていたものを裏切ってくれたわけじゃから、こちらも運営を信じることは出来んな。」


のぞむ
「チームプレーや信頼が大事なスポーツで、それはないよねぇ。ホント辞めさせられないのかな。」


博士
「時間を与えては各球団やオーナーもコミッショナー不在における不利益やら、加藤氏とその周辺関係など、いろいろ天秤にかけ始めてしまう。少なからず恩恵を受けている球団もあるじゃろうしな。その前に、畳み込んでほしいとこじゃが、結局うやむやになりかねんな。」


のぞむ
「ホント頭くるねー、良三ジジイ。ジョイナスでさえ、トップが責任取るべきだって言ってるのにね。」


博士
「中日をあれだけ弱くした張本人じゃからな。試しに辞めてみたらどうじゃろ?中日ファンもそれほど怒らんのでは?」


のぞむ
「そうだね、うやむやにだけはしたくないね。ベンチ前のキャッチボール禁止とかも断固阻止しないとね。」


博士
「そうじゃな。そもそもが加藤コミッショナーは国際的に物事を考えているんじゃろうが、WBCしかり日本の選手やファンが納得出来なければ、無理に取り入れる必要はないんじゃ。

  メジャーへ行った選手だって、日本と違ってやりにくいとは言っても、日本のやり方を変えればいい、なんて誰ひとり言っておらんのじゃからな。ちゃんと日本のやり方、メジャーのやり方を尊重し、違いを理解し適応する努力をしちょる。」


のぞむ
「なんで野球に関わりのない人がコミッショナーとかやってんの?ゴジラ松井とかがやればいいのに。」


博士
「いずれそうならんといかんのじゃろうな。なんでもかんでもアメリカに右へならえでなく、日本の『野球』としてもっと誇りを持って欲しいところじゃな。

  コミッショナーとして、球団や親会社、選手や裏方スタッフ、そしてファンを繋いでひとつにまとめるという大変な仕事だという自覚を持てることが第一条件じゃな。プロ野球という大きなビジネスであっても、野球を愛する人がいて成り立つビジネスじゃ。お金だけ愛するなら、他にもビジネスはあるからそっちをやってくれ。」


のぞむ
「おっ博士、今日は言うねぇ。もう博士がコミッショナーでいいよ。じゃ、ボールに名前入れなくちゃね。」


博士
「よしよし、って何でやねん!

  でも、大変じゃろうが、野球にどっぷり浸かって仕事出来るのはやりがいがあるじゃろうな。」


のぞむ
「うわ、まんざらでもないし。ダメだよ、博士。もしそうなっても、王さんとか人格者を側に置くんだよ。」


博士
「そうじゃな。のぞむくんも今から松井やイチローと仲良くなるんじゃぞ。」


のぞむ・博士
「…はぁー、そうなれたらなぁー。」


のぞむ
「ま、いちファンに出来ることは選手を応援する事だけだからね。田中もこんなNPBに愛想を尽かしてメジャーへ行かないで欲しいな!」


博士
「そうじゃ、嶋がおる!頑張れ!!選手会長!わしらがついておるぞ!!」


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