posted on 2013年6月12日水曜日

国会議員の削減は必要?

のぞむ
「博士、こんにちは。」


博士
「のぞむくん、こんにちは。」


のぞむ
「博士、国会議員って何人いるの?」


博士
「なんじゃ、唐突に。衆議院が480人で参議院が242人の計722人じゃ。」


のぞむ
「結構いるんだね。ぼくの学校の人数より多いんだ。けど、変わる可能性があるんだよね。」


博士
「そうじゃな。選挙制度の改革の中で謳っておる。一票の格差を是正するための0増5減もそうじゃが、消費税増税など、国民への負担に対して国会議員も身を切ることが必要だ、と言っておる。」


のぞむ
「それっておかしくない?  国会議員が減ったとしても、議員でいる人は同じだけ給料貰う訳でしょ。全然『身を切って』ないじゃん。むしろ人数減った分、多く貰うようにするんじゃないの?」


博士
「ふむ、そうも考えられるが、人数が減るということは一人一人の仕事が増えることでもある。多く貰うことはさすがにないじゃろうから、全体の人件費が減ることで理解を得たいのじゃろう。」


のぞむ
「そもそも国会議員がどんな仕事してるかもみんな知らないよね。確かに法律とか難しいことしてるんだろうけど、民間だって人も減らされて仕事は増えるけど給料は増えないって当たり前だから、いまさらそんなこと言ったってって感じじゃない?」


博士
「確かにの。しかし、諸外国と比べて日本の国会議員の数は人口に対して決して多くない、むしろ少ない方だという事実もあるそうじゃ。」


のぞむ
「そんな外国の事情は知らないよ。仕事内容だって国ごとに違うんでしょ。

  『身を切る』アピールがしたいなら、むしろ議員を増やして給料安くして、それでも国のために頑張りますくらいのことを言ってくれたほうが理解できるなぁ。

  選挙もあんなにお金かけなくて、やりたい人にやらせてあげればいいんだよ。失業中で優秀な人だってたくさんいるんだろうし、雇用にも繋がるじゃない。」


博士
「なるほど。面白い視点じゃな。じゃが、そうなると意見の対立や混乱したときにまとまりがつかなくなる。また、議員になっただけではなく、継続して経験を積むことで、より専門的な取り組みができるようになったりするので、ポッと出ばかりになってしまうのも問題じゃな。」


のぞむ
「そんなの、今だってまとまりなんかついてないし、選挙の度になんたらチルドレンとかいう新人ばっか増えるし、だったらもう誰でもいいんじゃない?」


博士
「のぞむくん、今日は攻めるねぇ。

  確かに国民の関心と実際の政治のあり方に開きがあるのは事実じゃな。結局それを埋めるのは一方通行に制度を決めるだけでなく、国民の関心とを高め、それを反映させる根本的な仕組みを全国民一致の方向でしていくことが必要なんじゃがな。

  それを実現させるには一朝一夕には出来んが、何かしら方向付けて進めねば何も変わらんからな。国会議員も国民の代表じゃから、もっと強い民意が感じられるように国民一人一人が考え、意見を出して行けるようになれるよう努力も必要じゃな。」


のぞむ
「誰でもいいっていうのは言い過ぎたけど、もっとハードルを下げてもいいとは思うけどね。中には簡単な仕事だってあるんだろうしさ。」


博士
「まぁ、政治家を支える役割で官僚たちがいるからのう。税金でまかなう人数を増やすことには風当たりが強かろう。」


のぞむ
「ツイッターで愚痴る仕事もあるじゃない。」


博士
「これこれ。人数もそうじゃが、やはり問われているのは内容じゃな。内容がしっかりしていないから、あることないこと叩かれてしまう。

  それはそうと、今日はどうしてこの話題なんだい?」


のぞむ
「国会議員の人数が変わるといちいち覚え直すのが面倒じゃない。もう、1000人で固定とかにしてくれないかな、と思って。」


博士
「その考え、ちょっと問題じゃぞい…」


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